犬にパプリカは与えてOK!犬の健康のために嬉しいオススメ食材 犬にパプリカは与えてOK!犬の健康のために嬉しいオススメ食材

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犬にパプリカは与えてOK!犬の健康のために嬉しいオススメ食材

見た目もカラフルでピーマンよりも苦みが少ないパプリカ。栄養的にはピーマンよりもビタミンCやベータカロテンを大きく含み肉厚でみずみずしい食感です。人間にとっては健康に良い食材のパプリカですが、はたしてパプリカは犬に与えても良い食材でしょうか。

犬にパプリカは与えても大丈夫?

これは与える量によります。パプリカはナス科トウガラシ属の野菜でアルカノイドという毒性の成分を含んでいます。アルカノイドには関節炎を悪化させる作用があり、関節に問題がある犬や、高年齢の犬、肥満体で関節に大きな負担がかかっている犬などには与えないほうが良さそうです。

適量であれば問題ありません

「じゃあ与えない方が良いの?」と思われるかもしれませんが、パプリカによるアルカノイド中毒は大量に摂取した場合に起きますので少量であれば問題ありません。大量ってどのくらい?と悩まれる方も多いと思いますが、人間でも食べ切れない量を想像してください。また適量がどのくらいかの判断も難しい所ですが、だいたいの目安は普段与えている餌の量の3分の1程度です。わんちゃんの好き嫌いを見て量の調節を行ってください。くれぐれも気を付けて頂きたいのは犬は肉食寄りの雑食動物だということ。ご飯のメインは肉類、野菜はあくまで副菜です。肥満気味のわんちゃんにダイエットさせたいから、という理由でパプリカを多めに与える事はおすすめできません。

生でも問題ありませんができれば加熱したほうが無難です

野菜は生で食べたほうが健康に良さそう、と思われるかもしれませんが、それも時と場合によります。先にも説明したように犬は元々肉食寄りの動物なので、野菜を食べる習慣が無い生き物のため野菜を消化する機能が人間よりも弱いです。生だと消化酵素を大量に使ってしまうため消化不良を起こしてしまう可能性も。そのため、茹でる炒めるなどの過熱処理を行ってあげたほうがわんちゃんにとっては食べやすくなるので嬉しいかもしれませんね。ちなみに、炒める際にフライパンにひく油って大丈夫なのかしら?と私自身は思いました。調べてみると少量であれば問題は無さそうです。それでも心配なようでしたら、茹でたり電子レンジなどを使用したほうが良さそうです。また生野菜のバリバリとした食感が好きなわんちゃんもいます。食事は生きていく上で重要な楽しみですので「こうしたほうが良い」という先入観にとらわれず、わんちゃんが一番楽しくおいしく食べられる工夫をしたいですね。

パプリカに含まれる犬の健康のために嬉しい栄養素

ここまでわんちゃんにパプリカを与える際に注意したい事、気を付けておきたい事を挙げてきましたがパプリカには犬にとっても人間にとっても健康に良い食品である事を説明させていただきたいと思います。ちょっと食べさせてみてわんちゃんが嫌がるようでしたら人間が食べてみても良いかもしれません。

ビタミンCとカロテンがたっぷり含まれています

ビタミンC

パプリカで特筆されるべきなのはビタミンCの含有量です。ピーマンが可食部100gに対して約76mgのビタミンCを含んでいるのに対してパプリカ(赤)は可食部100gに対して約170mgとおよそ2.2倍です。

ビタミンCには強い抗酸化作用があり、老化の原因である活性酸素の除去が出来る効能があります。また、動脈硬化や心疾患などの症状も防ぐことが出来ます。ほかにも爪、皮膚などを作るのに必要なコラーゲンの生成を助ける作用もあり、肌にハリと弾力を与えてくれます。免疫力を高める効果があり、風邪などの予防にも最適です。紫外線対策にも効果があるので、サマーカットなどで被毛が薄くなり、地肌が紫外線にさらされやすい夏にはぜひ摂取したい野菜ですね。

ベータカロテン

ベータカロテンにも抗酸化作用があります。老化防止にはもちろん、毛や皮膚を健康に保つ効能を持ちます。特に注目したいのが、ベータカロテンは体内でビタミンAに変換されるという点です。ビタミンAは皮膚や目の角膜の健康を保つ働きを持っています。不足すると肌あれや乾燥、視力の低下などの異常が見られるようになります。特に視力に関しては注意したい所、なので積極的に摂取していきたい栄養素ですね。更にベータカロテンは、油で炒めると摂取できる栄養素が増えます。通常、加熱すると野菜に含まれる栄養素は減少する傾向にありますがベータカロテンは逆です。「できれば生で野菜をあげたいけれど…」と悲観されていた飼い主様には朗報ですね。青ピーマン(生)100gの時約400µgですが油で炒めると約410µgに増えます。パプリカ(赤)ですと100gに対して約940µg、油で炒めた際には約980µgに増えます。

ビタミンP

パプリカにはビタミンPという加熱によるビタミンCの破壊を防ぐ栄養素もあります。ビタミンPはビタミンCと共に毛細血管を丈夫にし、血流の改善を促します。

ビタミンE

ビタミンCと同じく強い抗酸化作用をもち、老化の防止に役に立ちます。ビタミンEはビタミンA、ビタミンCとともにビタミンのACEと呼ばれる栄養素です。ビタミンAやビタミンCと共に取る事で、抗酸化力を高めます。パプリカには抗酸化作用を持つビタミンEが野菜の中でも多く含まれる食品です。可食部100gに対して約4.3mg(油で炒めると約4.4mg)と、野菜全体平均の可食部100gに対して1.45mgの約2.9倍の量を含んでいます。

葉酸

人間の女性が妊娠する際に積極的に摂取したい栄養素に葉酸があげられますが、犬にも同じ事が言える事をご存知でしたか。パプリカには野菜の中でも比較的豊富な量の葉酸が含まれています。葉酸は赤血球の生産を促す、たんぱく質の生成に必要な栄養素と言われています。たんぱく質はからだの細胞を作るのに必要な栄養素です。

犬にも人と同じ理由で葉酸の摂取が必要となります。ペットフードにも葉酸が含まれていますが、もし心配なようでしたらちょっとだけパプリカを足してみるのも良いかもしれません。含有量はピーマン(生)が可食部100gに対して約26µg、パプリカ(赤)が可食部100gに対して約76µgです。

どうせなら良い物を犬に与えたい!

せっかく食べてもらうのであれば出来るだけ良い物を食べて、からだを元気に、食事の時間を楽しく過ごしてもらいたいですよね。お店で売られているパプリカは大抵一個ずつ売られています。その中でも、わんちゃんに美味しく食べてもらえるパプリカの選び方をご紹介します。

良いパプリカの選び方

色が鮮やかでむらが無い

新鮮な野菜は色が濃く、色が均一です。なるべく発色がきれいな個体を見つけてみてください。

ヘタの切り口を見てみる

ヘタの切り口の色が悪かったり、乾燥しているものは収穫されてから時間がたっているものです。なるべく避けたほうが良いでしょう。

皮にハリがある

水分が少なくなってくると皮がしなびれてきます。皮が柔らかく弾力が無いものは古くなってきているパプリカです。見た目がツヤツヤしているものを選びましょう。

なるべく重いものを選んで

鮮度が低いものは水分が抜けてしまっているので軽くなっています。パプリカを手に持ってみてずっしりと重いものの方がより新鮮といえます。

まとめ

私自身はペットショップで売っているもの以外で犬に嗜好品を与えた事がありませんでした。「犬と人間の体の事情は違うし、犬のからだについて素人の私が餌以外のものをあげてからだを壊させてしまったら申し訳ないし…」という思いがありました。けれど調べてみたら、野菜が大好きなわんちゃんがたくさんいてびっくりしています。私の犬ももしかしたら野菜を食べたかったのかな…と思ったり。人間は栄養摂取以外にも食事に楽しみを求めますが、犬にとってもそれは同じのようです。パプリカはどのスーパーにも置いてあり、値段も決して高くない野菜です。特別な処理が必要な訳でもありませんし、この機会にわんちゃんに野菜をあげてみてはいかがでしょうか。

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