犬にキャベツはいい?ダメ?おすすめの与え方や効果をご紹介! 犬にキャベツはいい?ダメ?おすすめの与え方や効果をご紹介!

犬の食事・ドッグフード

犬にキャベツはいい?ダメ?おすすめの与え方や効果をご紹介!

こちらのような子犬がワシャワシャとキャベツを食べている動画を見た事がありませんか?おいしそうにキャベツを食べる彼らを見ていると幸せな気持ちになってきますよね。こんなにおいしそうに食べるのであれば、きっと体にも良いはず、たくさん食べさせ上げよう!と思う方も多いのでは?けれど待って下さい。キャベツは本当に犬に与えても良い食べ物なのでしょうか。

 

犬にキャベツを与えてもいいんです!

年中スーパーに展開されているキャベツは人間の食卓にかかせない野菜です。人間の健康にも良いキャベツですが、犬の健康促進にも効果が期待できます。基本的に食べさせてもOKです。ただし何事にも適量があるようにあげすぎには十分注意を。また、わんちゃんの健康状態や、可食部位によってはあげない方が良い時もあります。

キャベツに含まれる栄養

●ビタミンC

キャベツに含まれるビタミンCには強い抗酸化作用があり疲労回復や発がん物質の活性を抑える効果があります。またコラーゲンの合成を助け、健康な皮膚や軟骨、腱などの生成を促します。

●ビタミンU(キャベジン)

ビタミンUは別名キャベジンとも言われる栄養素です。主に胃酸の分泌抑制、胃の粘膜の新陳代謝の促進をし、胃潰瘍や胃炎を防いでくれる栄養素です。

●ビタミンK

血液を凝固させる化学物質を形成するために必要なビタミンです。出血の時に血液が固まるのはビタミンKの効果。また丈夫な骨を作る働きもあります。

●ミネラル

ミネラルとは無機質の栄養素群の総称です。具体的にはカリウム・カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・リン・鉄などがミネラルと呼ばれます。含有量は多くはありませんが、値段も高く無くどこのスーパーにも置いてあるキャベツなら日常的にわんちゃんに食べさせてあげることができますよね。ミネラル群の中からもいくつかわんちゃんの健康に期待できそうな栄養素をご紹介させていただきます。

●カリウム

カリウムは血中の塩分を体外に排出する作用を持っています。高血圧に注意したい時に積極的に取りたい栄養分です。

●カルシウム

骨(歯)や筋肉の形成する効能があります。密度の高い骨を生成するのに必要な栄養素です。骨粗そん症や疲労骨折の予防が期待でき、丈夫な歯を保つのにも有効です。

●ビタミンE・ビタミンA

またキャベツには若干ですがビタミンEとビタミンAが含まれています。ビタミンEとビタミンAは抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化を防いで老化の促進を抑え、動脈硬化や生活習慣病などの疾患の予防が期待されます。

●食物繊維

胃で消化吸収されずに消化器官を通過する栄養素です。便秘を予防し整腸の効果があり、また血糖値の上昇をおだやかにし血中のコレステロール濃度を低くする効能が期待できます。

 

食べすぎは禁物!下痢や便秘をまねくことも

犬はもともと雑食寄りの肉食の動物なので、野菜を消化する機能が弱く野菜を食べると消化吸収不良を起こす可能性があります。体内で吸収されるはずの水分が腸にまで届き、便と一緒に排出される時下痢になるのです。

またキャベツには食物繊維が含まれています。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありキャベツはどちらの食物繊維も含んでいます。可食部100gに対して水溶性0.4g不溶性1.4gの食物繊維を含有しているのですが、このうち不溶性食物繊維を取りすぎてしまっている場合、便秘になる可能性が高いです。水溶性食物繊維はヌルヌルとした粘性を持っていて腸の中をスルスルと動き排便を促しますが、不溶性食物繊維は水に溶けず水分を保持し便のかさを増やします。排便をするためにはある程度の量の便が腸にあることが前提になってきますが、増えすぎると今度は便秘になってしまうのです。

毎日与えてもいいの?適切な与え方について

人間であっても偏よった野菜の摂取は禁物、わんちゃんも同じです。ましてや犬は雑食よりの肉食の生き物ですので、野菜のあげかたにはちょっと注意が必要です。といっても、そこまで過敏にならなくてOKです。ちょっとした気遣いでわんちゃんの健康を促進させることが出来ます。

ダイエットにも!与えるときの量とは?

どんなに健康に良くとも食べすぎは体調不良の原因となってしまいます。キャベツに限らずわんちゃんに野菜を与える時は3:1の比率を意識して下さい。メインの餌(ドックフード)3に対して野菜が1です。

またおやつ代わりに野菜をあげるのもGood!特にダイエット中にわんちゃんにおやつがわりの野菜をおすすめします。一番良いのは一回の食事の量を減らす事ですが、難しそうであれば普段あげているおやつを低カロリーのキャベツにしてみると良いかもしれません。

 

生・加熱キャベツでの与え方

生で与える場合は、カットの大きさを出来るだけ小さくしてあげて下さい。大きいと消化不良をおこしてしまいます。生のままだとビタミンCやビタミンUが破壊されずに効率よく摂取できます。またダイエット中のわんちゃんにも生がおすすめ。加熱してしまうとかさが減ってしまうので、カロリーをおさえつつ満腹感があるのは生食です。

加熱

 加熱すると野菜のかさが減ります。見た目の量が減ってしまうとついついたくさんわんちゃんにあげてしまいがちですが注意が必要です。たくさん食べたほうが摂取できる栄養素も増えますが、食物繊維は加熱によって破壊される事は無いので便秘の原因になりがちです。また、ビタミンは加熱されると破壊される傾向にあり、ただし犬は体内でビタミンCを生成することが出来るので、加熱によるビタミンC現象に関してはそこまで気にしなくてもよさそうです。

ちょっと待った!キャベツの芯には要注意

硬くて歯ごたえのあるキャベツの芯が好き!というわんちゃんが居ますが、芯を与えるのはちょっと待って下さい。キャベツに含まれている栄養素から注意しなければならないことがあります。

硝酸塩

野菜が成長するためには窒素が必要です。窒素は自然界では硝酸塩という形で存在し、土中などに含まれています。植物は根から硝酸塩を吸収し、硝酸塩は茎を通り葉っぱまでたどり着くと光合成により成長に必要なアミノ酸やタンパク質となるのです。そのため、茎部分には葉や果実部分よりも硝酸塩が多く含まれているのです。

硝酸塩は通常摂取している分に関しては問題無いのですが、時と場合よっては発がん成分の生成に関係することがわかってきました。胃酸が少なくなりPH値が高くなった状態(食後など)で体内に硝酸塩がある時、亜硝酸の生成が認められたという報告がされています。亜硝酸は発がん物性であるニトロソ化合物の生成に関与するおそれがある物質です。まだ未解明の部分が多く、断定することが難しいのですががんの発生を心配するのであれば、キャベツの芯は与えないほうが無難です。

甲状腺に持病のある子にはあげないで

キャベツはアブラナ科の野菜です。アブラナ科の野菜にはグルコシノレートという成分が含まれています。グルコシノレートは甲状腺の機能の邪魔をする成分です。甲状腺のヨウ素取り込み甲状腺ホルモンをつくるのですがグルコシノレートはこの取り込みを阻害し合成を邪魔してホルモンが作りにくくさせます。グルコシノレートは甲状腺腫(goiter)を引き起こすものとして、ゴイトロゲンとも言われています。

このため甲状腺に疾患があるわんちゃんにはキャベツは控えるようにしましょう。

犬も大好き!キャベツレシピのご紹介

基本的にわんちゃんのご飯は人間のように調味料を入れる必要はありません。今回はわんちゃんが食べやすいようにすべて加熱処理を行ったレシピをご紹介します。

 

飼っている犬:柴犬(体重9キロ)

とりのささ身と野菜たっぷりの雑炊(1日分)

とりのささ身…150g(約3本分)

キャベツ…30g(葉部分2分の1枚)

人参…20g

プチトマト…4個

ご飯…50g

水…250cc(大体材料がひたひたになるくらい)

①ささ身は野菜とは別に茹でておきます。茹でああと適当な大きさにちぎっておきましょう。

②野菜を細かく刻みます。この時、できるだけ細かく刻んであげてください。フードプロセッサーがあればなお良いですがみじん切りでも大丈夫です。野菜が大きいとわんちゃんの咽に詰まってしまったり、消化不良を起こす原因となります。

③キャベツと人参を入れて煮ます。野菜は火が通りにくいので、先に熱して柔らかくしてあげましょう。野菜がやわらかくなったところでご飯を投入しひと煮立ちさせます。

④お皿に盛りつけた後、ささみとプチトマトを添えて出来上がりです。

※ 出来立てではなく、人肌までさましてからわんちゃんに給餌してください。

まとめ

キャベツを食べるメリットは、やはりなんといっても「ダイエット向き」というところです。人参10gとキャベツ10gではカサが倍以上違い、またカロリーも野菜の中では低いです。含有されている栄養素も、異常なほどに大量に摂取しない限り健康の阻害する危険性に乏しく、過敏になって気にしなくて良いところが飼い主さんにとっては嬉しいポイントですね。(食事づくりは結構頭を悩ませる仕事だったりしますよね…)生であれば切るだけ、加熱する場合は茹でればOKと、調理する方法も細かく気にする必要がありません。餌を減らすのが中々難しい時はキャベツでダイエットに挑戦してみるのも良いかもしれません。

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