犬とすいかを一緒に楽しみたい!気になる犬とすいかについて解説します 犬とすいかを一緒に楽しみたい!気になる犬とすいかについて解説します

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犬とすいかを一緒に楽しみたい!気になる犬とすいかについて解説します

夏といえばすいかが美味しい季節ですよね。すいかを食べていると愛犬が寄ってきたなんて経験ありませんか。すいかを犬と一緒に楽しみたいけれど、犬はすいかを食べてもいいの?と心配になってしまいますよね。ここでは、犬と一緒にすいかを楽しみたい飼い主さんのために気になる犬とすいかについて解説します。

すいかにはこんな嬉しい栄養が

すいかは水分が豊富で水分補給に最適なイメージですが、他にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。実はすいかは約90%が水分で、100g当たり37kcal、脂質0.1g、ナトリウム1mg、カリウム120mg、炭水化物10g(水溶性食物繊維0.1g、不溶性食物繊維0.2g)タンパク質0.6g、ビタミンC10mg、鉄0.2g、ビタミンB60.1g、マグネシウム11mg、カルシウム4mgが含まれています。

すいかに含まれる栄養素をご紹介

すいかには水分だけでなく、ビタミンC、カリウム、βカロテン、リコピン、シトルリン、アルギニン、ビタミンB1、ビタミンB2、果糖などが多く含まれています。

ビタミンCは皮膚の調子を整えたり、風邪予防のために必要なビタミンというイメージです。人間と違い犬は体内でビタミンCを作ることができます。しかし、体内で作れる量には限りがあります。さらに老犬になるにつれて作れる量も減少していきます。そのためビタミンCを摂取するのは犬にとっても大事です。ビタミンCは抗酸化剤としても働き、ビタミンEと一緒に摂取することで抗酸化作用が高まります。白血球細胞の機能を活性化させるため免疫力向上効果があるとも言われています。他にもコラーゲンの健康維持に作用するため関節炎などにも効果が期待できます。ビタミンCは水溶性のビタミンなので過剰に摂取すると尿と一緒に排泄されます。そのため、効率よく摂取するためには少量を何回かに分けて与えると良いでしょう。

カリウムは細胞内の浸透圧を維持する他にも、神経系・心臓機能の調節や血圧を下げる効果もあるミネラルです。カリウムが不足すると脱力感や食欲不振、神経系・心臓機能の低下などの症状が見られます。通常はドッグフードや多くの食材に含まれているため不足することはあまりないですが、激しい嘔吐や下痢などにより不足することがありますので、注意しましょう。

βカロテンは人参などに含まれているカロテノイド色素です。犬の体内でビタミンAへと変換されます。ビタミンAは視力の維持や皮膚や粘膜の健康に作用するビタミンです。他にも抗酸化作用があり、免疫力向上効果も期待できます。βカロテンは犬の体内で必要量をビタミンAへと変換するため、過剰に摂取しても問題ありません。

リコピンはトマトに含まれる栄養素として有名で、抗酸化作用が期待できます。抗酸化作用は体内の酸化を防ぎ、細胞の老化や様々な病気を防ぐことができます。免疫力の低い老齢犬やストレスの強い環境にいる犬などは抗酸化成分を積極的に摂取することで病気に負けない体を作ることができます。

シトルリンは血管拡張作用があり、血流を良くする働きがあります。血流を改善するため、むくみなどのトラブルを解消できます。犬にむくみというイメージはあまりないかもしれませんが、体のリンパに何かトラブルが有ると犬も体がむくんでしまうことがあります。他にも、新陳代謝を向上させるために、代謝が良くなり、皮膚の調子もよくなるなどの効果が期待できます。成長ホルモンの分泌やタンパク質の分解抑制・合成促進などの効果もあるため、アジリティなどの運動をする犬や警察犬や盲導犬などの使役犬などの運動をサポートしてくれるアミノ酸の一つです。

アルギニンは免疫力向上効果や疲労回復効果があると言われているアミノ酸です。他にも血行促進効果もあるため、老齢犬から成犬まで幅広い年代で積極的に摂取したい栄養素です。体の中に侵入してきた細菌や体内で発生したがん細胞などに対して攻撃する働きがあるため、闘病中の犬も積極的に摂取してほしいアミノ酸です。

ビタミンB1、B2はビタミンB軍に含まれる栄養素です。ビタミンB1は糖質からエネルギーを作る、皮膚や粘膜の健康維持などの働きがあります。不足すると、糖質から脳にエネルギーを上手に送れなくなってしまうために食欲不振や元気がなくなるなどの症状が見られます。ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持や糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるなどの代謝関係に関与しています。不足すると皮膚や粘膜に炎症が起こります。ビタミンBは過剰に摂取しても尿中に排泄されてしまう水溶性ビタミンなので、少量をこまめに摂取することがおすすめです。

果糖は糖の中で一番甘みが強い特徴があります。さらに、果糖はブドウ糖と異なり、肝臓で代謝されるために血糖値が上昇しません。ただ、血糖値が上昇しないからと言って太らないわけではありません。そのため、すいかの摂取量には注意しながら与える必要があります。

暑い時期の水分補給にも良いでしょう!

すいかを食べるとわかるように水分が豊富に含まれています。そのため暑い時期の水分補給に最適です。暑くなると食欲も落ちることもあり、なかなかドッグフードを食べてくれない、水も飲んでくれない、脱水にならないか心配という飼い主さんもよくいます。そんなときにはすいかを与えることで水分を効率的に摂取することができます。水分がたくさん含まれているために一度にたくさん食べてしまうと下痢などを引き起こすことがありますので、適切な量を与えましょう。

すいかの皮は食べてもいいの?

すいかの皮に近い白い部分にはシトルリンが多く含まれているため食べても問題ないのですが、皮自体は犬が消化できませんので与えないようにしましょう。皮と同様種も消化できないので取り除いて与えるようにしてください。

すいかのアレルギーってあるの?

犬には食べ物に対してアレルギーを発症してしまうことがあります。普段特になにもアレルギーがないからと言ってすいかを食べる時にアレルギー症状が出ないとは限りません。すべての犬にアレルギー症状が出る可能性がありますので、初めて食べるときには犬の体調を観察しながら与えるようにしましょう。

下痢などの症状が出たら要注意

すいかを食べた時に下痢などの症状が見られた時はアレルギーが考えられますので、与えるのを中止しましょう。他にも、体を痒がったり、赤み・脱毛、くしゃみ・鼻水、嘔吐などの症状が見られた場合もアレルギー症状の可能性が高いのですいかを与えるのを中止したほうが良いです。すいかは水分量がとても多いので、たくさん食べてしまった時に下痢の症状が見られることがあるので、初めて与える時は少量から初めて犬の様子を観察する必要があります。

すいかの与え方

すいかを与える時は量に注意しましょうと言いましたが、では実際にはどれくらいならいいのでしょうか。すいかの1日の適切量は中型犬で約30g(大さじ2程度)だと言われています。小型犬であれば約15g(大さじ1程度)がいいですが、犬により少量でも下痢などの症状が見られることがありますので、小指の先程度の量から始めるようにしましょう。
すいかを少量から与え始めて特にアレルギー症状が見られない場合は量を少しづつ増やしていきましょう。

与える際の注意点

すいかを初めて与える際は、すいかの量や犬の様子を観察することが重要です。すいかでアレルギー症状がでるという件数は少ないものの、個体差があるため他の犬が大丈夫でもこの犬が大丈夫という保証はありません。
アレルギーにはアナフィラキシーショックというすぐに症状が出るアレルギー症状と、2,3時間から半日かけて症状が出るアレルギー症状があります。アナフィラキシーショックは呼吸困難などの命にかかわる症状が見られるのですぐに動物病院を受診する必要があります。
すいかを初めて食べる際はかかりつけの動物病院の診察時間を確認し、診察時間内のできるだけ早い時間帯(午前中)などに与えましょう。なにも症状が出なければ問題はありませんが、なにか症状が見られた場合に夜遅く動物病院がどこも空いていない、空いているけど診察受付時間を過ぎてしまった等の場合に夜間診療費や時間外料金など余計に治療費がかかることもあり、ペット保険に加入していても保険適応外になってしまいます。すいかを与える時間帯には少し気をつけて与えるようにしましょう。

まとめ

ここでは、犬と一緒にすいかを楽しみたい飼い主さんのために気になる犬とすいかについて解説しました。暑くなると恋しくなるのがすいかですが、水分がたっぷり含まれていて熱中症予防にも繋がります。しかし、すいかには様々な栄養が含まれていて、ビタミンやミネラルなどを効率よく摂取することができます。しかし、アレルギーを発症する可能性もあるため初めて与える時は注意して与える必要があります。下痢や嘔吐、皮膚を痒がる場合はアレルギー症状の可能性もありますので、すいかを与えるのを中止し出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

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