ジャックラッセルテリアの特徴と性格・しつけ方は? ジャックラッセルテリアの特徴と性格・しつけ方は?

犬の種類・品種

ジャックラッセルテリアの特徴と性格・しつけ方は?

ジャックラッセルテリアをご存知ですか?小型犬ではありますが、がっしりした身体をしていて可愛らしい顔に人気がある犬種です。では、そんなジャックラッセルテリアはどのような性格をしているのでしょうか。すでに飼っている人でも知れば知るほど魅力的な性格をしたジャックラッセルテリアについてご紹介します。

ジャックラッセルテリアを飼う前に知っておきたい特徴

性格を紹介する前に、まずはジャックラッセルテリアがどんな犬なのか歴史を振り返ってみましょう。歴史を知ることでジャックラッセルテリアについて更に深く知ることができます。

ジャックラッセルテリアってどんな犬?

ジャックラッセルテリアの特徴と性格、しつけ方

ジャックラッセルテリアは、イギリスのジョン・ラッセルというキツネ狩りが好きな牧師によって作り出された犬種です。キツネ狩りのときに活躍する優秀な狩猟犬を作ろうと、様々なハウンド種とテリア系を交配させて誕生したジャックラッセルテリアなので、動くものには素早く反応し、どこまでも粘り強く追いかける性質が今でも色濃く残っています。
また、気の強いブルテリア系とも交配されていたので、勇敢な性格も持ち合わせる犬種へとなりました。

ラッセル牧師の死後、身体の大きさ等の違いでパーソンラッセルテリアとジャックラッセルテリアの2種類に分類されるようになりました。日本ではジャックラッセルテリアとパーソンラッセルテリアの両犬を公認犬種として登録していますが、原産国であるイギリスではパーソンラッセルテリアのみが登録されています。

ジャックラッセルテリアの体重と体高

ジャックラッセルテリアの特徴と性格、しつけ方

ジャックラッセルテリアの体重は平均5kg前後です。体高は20~30cm程度でサイズは小型犬になります。

毛色の種類

ジャックラッセルテリアには4種類の毛色の種類があります。

ホワイト&タン
ジャックラッセルテリアのカラーの中で定番なのが、白い身体に黄褐色の斑が入ったホワイト&タンです。タンは濃さがさまざまで斑が入っている場所も個体によって異なります。身体全体に斑が入っていたり、顔に入っているなどいろいろな模様があります。

ホワイト&ブラック
ジャックラッセルテリアにはスタンダードな色以外にもホワイト&ブラックという2色の模様があります。白地に黒色の斑模様が入った毛色のことです。このカラーは成長するにつれて茶色が混ざってくることがあるので、成犬になってからもホワイト&ブラックのままでいる犬は少ないです。

ホワイト
ジャックラッセルテリアの身体の色で、白だけの毛色はめずらしいです。斑が入ったカラーの子が多いので、真っ白のジャックラッセルテリアはあまり見られません。

トライ
白地の身体に茶色と黒色の斑が混じった毛色をトライといいます。ホワイト&ブラックだった子犬が成長するに連れて、茶色の毛色も混じってくるケースが多いです。

毛質の種類

ジャックラッセルテリアの毛はダブルコートで、表面のオーバーコートは外の刺激から肌を守る役割をします。そして内側に生えているアンダーコートは密集していて、中に空気を取り込んで体温調整の役割をしています。

毛並みは3種類あり、パッと見は同じジャックラッセルテリアだと思わないかもしれません。どの毛並みの子も、換毛期には抜け毛が多いのでブラッシングが必要です。

スムースコート
ジャックラッセルテリアは小柄ですが筋肉質の身体をしています。このスムースコートのタイプの毛質は、直毛で一番長い部分が1cm程度と短めの毛をしているので、ジャックラッセルテリアの筋肉質な身体が際立って見えます。

短い毛で触ると硬いのですが、すべすべした滑らかな手触りが特徴です。また、ジャックラッセルテリアの毛質の中でも一番抜け毛が多いので、ブラッシングを欠かさないようにしましょう。

ラフコート
ジャックラッセルテリアの毛質の中で一番抜け毛が少ないのがこのラフコートです。長さは2.5~5cm程度で毛量が多くウェーブがかかっているのが特徴です。スムースコートに比べると、トリミングでアレンジができるのがこのラフコートです。

ブロークンコート
ブロークンコートはスムースコートとラフコートの中間というような位置づけです。長い毛と短い毛の両方が生えていて、毛質も硬い毛の子もいますし柔らかい子もいます。ジャックラッセルテリアの中で、ブリーダーの取扱いが一番多いのがこのタイプです。

ジャックラッセルテリアの性格

賢くて勇敢

ジャックラッセルテリアは猟犬として改良された犬種であるため、賢くて勇敢な性格をしています。
自分よりはるかに大きな犬に向かって吠えたり、追い込み猟をしていたほど勇敢な性格です。狩りをしていた頃、飼い主さんの指示をしっかり聞き分け行動していた名残が今でもあるので、しつけをちゃんと行えば聞き分けの良い賢い犬になります。

忠誠心が高くて従順

狩猟犬だった頃、狩りのときは飼い主さんのそばを決して離れず音を立てないように静かにしている賢い犬でした。今でもしつけさしっかりすれば、飼い主さんのことをリーダーとして認識して言うことに従う頭の良い犬になります。

遊ぶのが大好きでやんちゃ

ジャックラッセルテリアは小柄な身体では想像がつかないほど体力があり、外で走り回るのが好きなので犬と一緒に遊ぶのが好きな飼い主さんにはおすすめの犬種です。

また、明るくて表情が豊かな様は飼い主さんを癒してくれます。やんちゃで茶目っ気があるので、子どもが一人増えたように感じるでしょう。

好奇心旺盛

ジジャックラッセルテリアはキツネ狩りの名手になるように作られた犬です。キツネの巣に入れるような体型をもち、動くキツネを追いかける好奇心旺盛な性格のジャックラッセルテリアは俊敏に元気に動き回ります。
ひとつのことに夢中になると飼い主さんの指示を聞かなくなってしまうことがあるので、しつけをしっかりしておくことが大切です。

ジャックラッセルテリアの性格や特徴を踏まえた飼い方

無駄吠えのしつけを徹底する

ジャックラッセルテリアのしつけで大変なのは無駄吠えをやめさせることです。猟犬としての本能から、何かを見つけると飼い主さんに知らせようとして吠えてしまいます。

しかし、そこで反応してしまうと一向に無駄吠えは直りません。愛犬のためにも心を鬼にして、吠えたら徹底的に無視をし続けましょう。「吠えても何もない」ということがわかれば吠えなくなってきます。

毅然とした態度でリーダーが誰なのかを理解させる

賢く、人のことをよく見ているジャックラッセルテリアは飼い主さんが力不足であることが分かると、指示を聞かずわがままな性格になってしまうことがあります。そして、個体差はありますが、ジャックラッセルテリアは「飼育難易度が高い」と言われている犬種なので、知識を持って根気強くしつけを行えないのであれば初心者に飼育するのは難しいかもしれません。

しかし、狩猟犬だったこともあり、本来は賢く忠誠心の高い犬種なので、飼い主さんや家族全員が一貫性をもって、悪いことと良いことのメリハリをつけてしつけをすれば良きパートナーとなってくれるでしょう。

呼び戻しのトレーニングを子犬のときから徹底する

キツネ狩りのために作られたジャックラッセルテリアは動くものや気になるものを見つけると、夢中で追いかけたがる本能を持っています。さらに運動能力に長けていて瞬発力が高いので、お散歩中にリードから離れて交通事故を起こしてしまったり、フェンスを飛び越えて行方不明になってしまうことも多くあります。そのため、愛犬の安全を守るためにも子犬のときから呼び戻しのトレーニングを徹底しておくことが大切です。

そして、ジャックラッセルテリアを迎えるときは脱走防止のためにも家の庭のフェンスやゲージを高くするなど飼育環境にも注意をしてくださいね。もしものときに備えて、マイクロチップや迷子札を装着しておくことをオススメします。

噛み癖がつかないようしつけを行う

キツネ狩りをしていたころは、獲物を見つけたら噛み付いて仕留めていました。今でも攻撃的で噛み付きやすい名残がありますので、子犬の時期からしっかりとしつけを行っていないと噛み付く癖がついたまま成長してしまうので注意が必要です。

1日1時間以上は運動をさせる

ジャックラッセルテリアは活発で走り回ることが大好きなので、他の小型犬よりも運動量が必要です。最低でも1日1時間ほどのお散歩を行い、できるだけ休日はドッグランなど思い切り走り回れるところに連れて行ってあげましょう。その際、フリスビーやボールなど追いかけて遊べるおもちゃを持って行くといいかもしれませんね。

また、ジャックラッセルテリアに限らず運動不足はストレスの元です。ストレスが溜まると、言うことを聞かなくなったり無駄吠えをする原因となるので、お散歩は欠かさず行うようにしましょう。

ジャックラッセルテリアがかかりやすい病気

糖尿病

テリア系の犬は糖尿病にかかりやすいと言われています。この糖尿病とはインスリンの働きが悪くなって血液中の糖が多くなる病気です。糖尿病は遺伝、肥満などさまざまな要因があって引き起こされます。
糖尿病になると尿の量が多くなり、トイレに何度も行くようになります。また、水を多く飲むようになって食欲があるのに体重が減少する、疲れやすいなどの症状が出ることがあります。

犬の糖尿病は6歳以降に発症しやすいと言われています。犬も歳をとると代謝が落ち、運動量も落ちるので若い頃と同じようにご飯を食べさせていたら肥満になってしまいます。歳をとってきたらシニア期向けのご飯に切り替えるようにしましょう。糖尿病にならないように若い頃から運動させて肥満にならないように注意してあげることで、糖尿病の予防になります。

膝蓋骨脱臼

ジャックラッセルテリアは先天的に骨や関節が弱いため、膝蓋骨脱臼になりやすい傾向があります。膝蓋骨脱臼は膝の関節部分にあるお皿が正常の位置からずれてしまう病気です。
はじめのうちは散歩のときなどに、普段と違った歩き方をするようになります。ひどくなると後ろ足が曲がったままになり、足の形が変形してきてしまうことがあります。歩き方に違和感を覚えたらすぐ動物病院へ連れて行くようにしましょう。

この病気を発症したら、病気が悪化しないように工夫してあげることが重要です。部屋の中のフローリングの上にカーペットを敷いてあげる、部屋の中に段差がないようにしてあげるなどさまざまな工夫をしてあげるようにしましょう。また、激しい運動をすると痛みが悪化する恐れがあるので運動は軽いものにするように心がけましょう。

レッグペルテス病

この病気は大腿骨頭壊死症とも言われ、後ろ脚の大腿骨頭への血液が回らなくなることで壊死してしまう怖い病気です。痛みを伴うものの、発症の原因がはっきりしていないため、今のところ予防法も分かりません。

治療方法は進行状況や犬の年齢などによって異なりますが、軽度の場合は鎮痛剤などで痛みを和らげたり、運動制限を行い様子を見ることが多いです。重度の場合は手術を行わなければならないこともあるので、足に違和感を感じたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

魅力的な性格のジャックラッセルテリアと楽しく暮らそう

ジャックラッセルテリアは可愛い見た目と元気で明るい性格から人気がある犬種です。狩猟犬出身ならではの頑固さも魅力のひとつといえるのではないでしょうか。
ジャックラッセルテリアの性格を知ることで、その犬種に合わせた飼育方法やしつけ方法を決めることができます。ジャックラッセルテリアは他の犬と同じように飼い主さんのことが大好きで、一緒に遊ぶのが好きな犬です。

ジャックラッセルテリアの持つ性格を知って、ますます愛犬が愛おしくなるのではないでしょうか。ぜひジャックラッセルテリアとの楽しい毎日をお過ごしください。

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