犬にミネラルウォーターをあげていい?軟水と硬水の違いは? 犬にミネラルウォーターをあげていい?軟水と硬水の違いは?

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犬にミネラルウォーターをあげていい?軟水と硬水の違いは?

犬に水を与える時、どんな水をあげていますか?犬も人間と同じように、生きるためには水が欠かせませんが、どんな水を飲ませていいのか分からずに悩んでいる方もいるかもしれませんね。中にはミネラルウォーターを飲ませている方もいらしゃるのではないかと思いますが、果たして犬にミネラルウォーターを飲ませても、愛犬の健康を害することはないのでしょうか?
今回は犬にミネラルウォーターを飲ませても大丈夫なのか、どんな水を飲ませるべきなのかを解説していきます。

犬にいろはす等のミネラルウォーターを与えていいの?

犬にミネラルウォーターを飲ませるのはいいの?犬に飲ませるべき水は何がいいのか解説します

普段、自分が飲む水はミネラルウォーターを買っているという人は多いのではないかと思います。
ミネラルウォータは様々なメーカーから販売されていて、商品によって味や口当たりが若干異なるものですが、そもそもミネラルウォーターとはどのような水のことを言うのでしょうか。

そもそもミネラルウォーターの意味とは?

ミネラルウォーターとは、その名の通りカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが配合された水のことを指します。

市販されているペットボトルのパッケージから天然水をイメージする方も多いのではないかと思いますが、ミネラルウォーターは「ミネラルが含まれた水」という定義ですので、浄水や水道水に人工的にミネラルを追加した水もミネラルウォーターの一種と言えます。

犬にとってもミネラルは必要な栄養素ですので、愛犬がミネラルウォーターを飲んでも問題はありません。ただし、ミネラルウォーターの種類や犬の健康状態によっては、できれば飲まない方が良いという場合もありますので注意しましょう。

犬にミネラルウォーターをあげるなら軟水と硬水どっち?

水1リットル中に含まれるミネラルの量を示す数値を「硬度」といい、数値の高さによって「軟水」「中硬水」「硬水」に分けられます。1リットルの水の中に0~100ミリリットルのミネラルが含まれていると軟水、100~300ミリリットルのミネラルが含まれていると中硬水、300ミリリットル以上のミネラルが含まれていると硬水になります。
一般的な日本の水道水は、硬度が50ミリリットル前後なので、基本的に全て軟水に当てはまるのです。

水の硬度は、その土地の成分や水が地下に蓄えられている時間などによって異なってきます。ヨーロッパや欧米諸国はその土地に含まれるミネラルが多いため硬水が湧き出る地域が多いのですが、日本では石灰岩などが含まれる地域も少なく、水が地下に留まる時間も短いため、ほとんど軟水しか湧き出ることがありません。

普段、私たちは軟水を飲み慣れているため、硬水を急に飲むとお腹を壊してしまうことがあります。犬も私たち人間以上に硬度には敏感な動物なので、ミネラルウォーターをあげる場合は軟水のほうをあげるようにしましょう。

犬にミネラルウォーターを与えると病気になる?

犬にミネラルウォーターを飲ませるのはいいの?犬に飲ませるべき水は何がいいのか解説します

犬がミネラルウォーターを飲むと、場合によっては体調を崩してしまう場合があります。

犬がミネラルウォーターを飲むと下痢をする!?

ミネラルウォーターを飲んだ時に犬が下痢をしてしまったら、それはミネラルウォーターに含まれるマグネシウムが原因かもしれません。マグネシウムは便秘薬に使われることが多いため、犬がマグネシウムを摂取することで下痢をしてしまうことがあるのです。

ただ、マグネシウムの濃度が高いのは硬水のミネラルウォーターなので、軟水のミネラルウォーターを飲んで下痢をすることはほとんどないでしょう。ただし、どんな食べ物や飲み物でも犬に初めて与える場合は少量ずつにして、体調を崩さないか様子を見ることが大切です。

犬がミネラルウォーターを飲むと尿路結石になる!?

犬にミネラルウォーターを飲ませないほうがいいと言われることがあります。カルシウムやナトリウムの過剰摂取は犬の身体に良くないため、これらが多く含まれるミネラルウォーターを飲み続けることで、尿路結石になる恐れがあると考えられているからです。

尿路結石とは尿の通る道に結石ができる病気で、結石があることで本来なら排出される毒素が体内に溜まり、激痛を伴うので飼い主さんが気を付けなければなりません。健康で尿路結石リスクがないような犬であれば、ミネラルをたくさん摂取したところで尿路結石にはならないのではないかという意見もあります。しかし、尿路結石の原因となるカルシウムやナトリウムが含まれていることは事実なので、あえて愛犬に硬水を与える必要はないでしょう。

尿路結石を予防するためには水分をたくさん摂ることが大事ですが、水自体にミネラルが多く含まれていると逆効果になってしまいかねません。尿結石ができてしまっている場合は硬水を与えるのは絶対に控え、ミネラルが少ない浄水を飲ませることをおすすめします。

犬に与える水は結局どれがいいの?

犬にミネラルウォーターを飲ませるのはいいの?犬に飲ませるべき水は何がいいのか解説します
ミネラルウォーターは、水の種類や犬の健康状態に気を配っていれば飲ませても問題ありません。しかし、結局のところ犬にとってはどの水を与えるのが一番良いのでしょうか?

犬には水道水を飲ませいれば大丈夫!

犬に飲ませる水として、一番手軽で安全だと言われているのは水道水でしょう。
水道水には水がある程度の時間経っても衛生が維持できるように塩素が使われていますので、含まれる塩素が気になる方もいらっしゃると思います。しかし、日本の水道水は生涯飲み続けても健康に害のない基準をクリアして管理されているので、犬にも安心して飲ませてあげることが可能です。

また、硬度についてもきちんと管理されていて、高水準の水質管理が行なわれています。日本の水道水は軟水で、余分なミネラルが添加されているということもありませんので、犬の飲料水として使用しても問題はないのです。
もし、どうしても塩素や配合されるミネラルの量が気になるという方は、浄水器を使用して犬にあげるといいでしょう。

ペット用に販売されている水なら安心!

最近はペットショップやホームセンターなどでペット用の水が売られています。人間用のミネラルウォーターとは異なって、犬がミネラルなどを摂取しすぎないように、健康に気を配ってつくられた水なので安心ですね。

ただし、水質を保つための塩素なども使われていないため、水道水に比べると傷みやすいものが多いようです。愛犬が1匹でお留守番をしている時間が長いという家庭では、水が痛んでそれを飲んだ犬が体調を崩してしまうという恐れもありますので、定期的に水の交換ができる状態の時だけ与えることをおすすめします。

ミネラル欠乏症ならミネラルウォーターを!

犬は体内で一部のミネラルを生成することができ、自分で作り出すことができないミネラルに関しては、総合栄養食のドッグフードで補うことが可能です。しかし、内臓などが弱っている犬の場合は1部のミネラルが欠乏してしまう場合があります。
そんな時はミネラルウォーターを使って、愛犬に足りていない栄養素を補ってあげると良いでしょう。

この時に注意が重要なのが、水に含まれるミネラルの種類や量を確認んすることです。犬に足りない栄養素を補えない水を与え続けても意味がありませんし、一種の栄養素が欠乏しているにも関わらず他の栄養素を摂りすぎてしまうと、逆に健康状態が悪化してしまうという場合もあります。
心配な場合は、かかりつけの動物病院で獣医さんに相談してみることをおすすめします。

犬にミネラルウォーターを飲ませるなら注意点を守ろう!

犬にミネラルウォーターを飲ませるのはいいの?犬に飲ませるべき水は何がいいのか解説します

犬にミネラルウォーターを与えようか迷った場合、基本的に軟水だったら問題がないということになります。
日本の水道水は軟水なので、軟水に慣れている犬に急に硬水を飲ませるとお腹を壊す恐れがあるので控えたほうがいいでしょう。また、知らないうちに愛犬に尿結石ができていた場合、硬水を飲ませることで石が大きくなる可能性も考えられるので、できる限り愛犬に硬水を与えるのは控えてください。
また愛犬に水を与える際に大事なことは、毎日新鮮な水をあげることと食器を清潔に保つことです。水は高温になる場所に置くのは避けて、夏場は日に何度か新しい水と取り替えてあげましょう。

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