お店に売っている首輪はどれも似たり寄ったり…。出来れば愛犬の個性にあわせた首輪をつけてあげたいですよね。
手作りならサイズも思いのまま、丁度良い大きさの首輪を作る事もできます。ぜひ愛犬にぴったりの首輪を作ってあげてみてください。
そもそも何で犬に首輪が必要なの?苦しくない?
今や、犬には首輪を付けるのが当たり前となっていますが、よくよく考えてみると「首輪って苦しく無いのかな?」と感じたことはありませんか?
愛犬を拘束しているようで可哀想だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は犬に首輪を着けるのには、いくつかの理由があります。
第一に、飼い主の義務を果たすために重要なアイテムだからです。
日本の法律では、犬を登録した際に発行される『犬の鑑札』と、狂犬病予防接種をした際に発行される『注射済票』を飼い犬に装着することが義務づけられています。
犬の鑑札と注射済票はチャームのような物で、マイクロチップのように愛犬の体に埋め込むことはできませんので、必ず犬の首輪かハーネスに装着しておかなければなりません。
また、もしも愛犬が行方不明になってしまった際に、身元をはっきりさせる役割もあります。
脱走してしまった際に首輪をつけていれば、その子が飼い犬であると第三者にも分かりやすく、保護がスムーズです。
迷子札をつけておくことで、迷子になってしまった愛犬と再開できる確率が上がるので、できるだけ迷子札をつけておきましょう。
首輪をすると「なんだか苦しそうだし可哀そう」と言って外してしまう飼い主さんもいらっしゃいますが、首輪と首の間に幅を持たせればわんちゃんは苦しくありません。指二本分くらいの幅がちょうど良いゆとりです。
あなたはどれにする?様々な素材の犬用首輪
革の首輪
革の魅力は何と言っても高級感とデザインの格好良さです。
わんちゃんの名前と逃走時に備えて電話番号を刻印するサービスがあるオーダーメイドのネットショップもあります。
迷子札をつけると紛失の恐れがありますが、刻印であればそんな心配もなくなりますね。
革の首輪は布と比べると丈夫で長持ちですので、使い込まれて愛犬と共に成長していく首輪は、特別な一品になること間違いなしでしょう。
布の首輪
布製の首輪は安価で、色やデザインも豊富なのが魅力的です。
革とくらべると耐久性は劣りますが小型犬であれば十分な強度を保つ事ができます。
皮の首輪は同じものを使い込んでいくことで、皮が馴染んでいく様子を楽しむことができますが、一方で布の首輪はたくさんの種類を所持することで、その日の気分で変えて楽しむことができますね。
ミサンガ風の首輪
ミサンガのように編み込んだデザインの首輪は、他とは一風変わった印象を与えることができて、とてもおしゃれに見えます。
本当のミサンガのように、愛犬の幸せを願って飼い主様ご自身で編むというのも良いかもしれませんね。
注意したいのは素材によっては壊れやすくなってしまうので、パラコードという軍隊で使われていたパラシュート用のコードなど、耐久性に優れた素材のものを利用することをおすすめします。
まずは手作り首輪の材料を集めよう!
首輪を手作りに必要な材料はどこで買えばいい?
ここで紹介する材料は手芸屋さんや100円均一で手軽に入手することが可能です。
しかし、あまり安物を使ってしまうと、犬の引っ張る力に負けて破損してしまう危険性があり、愛犬が逃亡してしまう可能性があります。
極小チワワやティーカッププードルのような小型犬でも意外と強い力を持っているため「うちの子は小さいから」と油断していると、最悪の結果を招いてしまう恐れがありますので注意しましょう。
壊れにくいものを製作したいのであれば、より丈夫な材料をホームセンターなどで集めることをおすすめします。
また安い材料を使用して首輪を作るのであれば、散歩時は安全性の高い既製品の首輪を使用して、手作りの首輪は室内やドッグランなどのリードを繋がない場所で使用する、おしゃれ用の首輪として使うと良いでしょう。
用意する材料一覧
ここでは布製のオリジナル首輪の作る際に必要な材料について紹介いたします。
ポリプロピレンテープ(PPテープ)
(小型犬は15mm幅、中型犬は20mm幅以上程度が目安です。)
手作りかばんの柄の部分などで使用されることが多いPPテープは、わんちゃんの首輪としても最適です。特にPPテープはアクリルテープよりも固めで毛玉ができにくい性質です。小さいミシンだと縫いにくいのが難点ですがPPテープは端の処理をしなくとも首輪としてご利用いただく事ができます。様々な幅があるのも魅力の一つです。
プラスチック製のワンタッチバックル
リュックなどに使われているカチッとはめこむタイプのバックルです。ワンタッチではないタイプもありますが、一瞬で首に装着できるこちらのタイプが便利です。PPテープの幅をよく確認し、大きさを決めて下さい。
コキ/バックル送り/リュックカン
首輪の大きさを調節するために装着します。見た目は漢字の「日」に似ています。中央部分の金具が移動できるリュックカンだと紐を通すときに便利ですよ。
Dカン
リードを装着する場合に必要となりますが、サルカンと同じく無くても首輪を作れます。プレートやコサージュなどワンポイントでわんちゃんにお洒落をさせたい時に着けてあると便利です。
サルカン
コキとバックルの間の二重になる部分を押さえてくれる役目をもっています。こちらは無くても首輪をつくる事は可能です。
世界にたった一つ!愛犬に首輪を作ってあげよう
まずは、普段の首輪をつける位置にメジャーを回して測りましょう。
この時、首周りの長さジャストサイズで寸法を測ってしまうと、わんちゃんが苦しくなってしまいます。
そのため、愛犬の首に自分の指を2〜3本添えた状態で測定していただくことをおすすめします。
作り方の手順
※バックルやコキと色が被って分かりづらいため、今回はPPテープではなく違う布で代用しております。
①PPテープの端をコキの真ん中に通し、2センチほどひっぱり二つ折りにして布の裏側にミシンで縫い付けます。
②もう片方の端をバックルの歯がついた方に通してあげます。(※サルカンを着ける際にはバックルに通す前に装着しましょう。)
この時、出来上がった時にバックルが前後逆にならない注意しましょう。バックルの歯がついた方にPPテープの端を通した後、一度バックルをカチッと併せてみて、裏返しにつけばOKです。
③②で通したPPテープをコキの上部分2か所に通します。
④バックルのもう片方のほうにPPテープを入れて①と同様に布の裏側にミシンで縫い付ければ完成です。
アレンジを加えて、おしゃれな手作り首輪を!
ここまでが基本的な首輪の作り方です。
首輪に使う材料としてPPテープをご紹介しましたが、丈夫なものであれば基本的に何を使用しても問題ありません。
また、ベースとしてPPテープを使用した上で、その上から大きめに裁断した布を縫い付ければ、気に入った布地で安全な手作り首輪を作ることが可能です。
さらに形を整えたバンダナやレースを縫い付けることによって、スカーフ風やつけ襟風の手作り首輪を作ってみるのも良いでしょう。
まとめ
わんちゃんが脱走してしまった時、首輪を着けていることによってわんちゃんの身元が保証される可能性が高まります。
またファッション感覚で、その日の気分によって首輪の種類を変えてみても良いかもしれません。
首輪を手作りする場合、一番簡単なものであればほとんどミシンを使う事無く紐を通すだけで作る事ができます。
手作り首輪でわんちゃんとの暮らしに、ちょっとした彩りを加えてみるのはいかがでしょうか。