ふわふわの毛並みとくりっとした可愛らしい瞳が特徴的な「日本スピッツ」は、長年多くの人に愛されている人気の高い犬種です。
しかし、一方でよく吠えるといったイメージも強く、「飼育が大変なのでは…」と思っている人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、日本スピッツの性格や特徴、飼いやすさや無駄吠えについて詳しく解説していきます。
日本スピッツをお家にお迎えしようかと考えている人は、ぜひチェックしてくださいね。
日本スピッツは温和で飼いやすい性格!
日本スピッツは、かつて犬の登録数1位になるほどの人気犬種ですが、「神経質な性格でよく吠える」といったイメージもあるため、「飼いづらそう」と思っている人も少なくないでしょう。
しかし、実は日本スピッツは温和で人懐っこい性格をしています。
飼い主には非常に柔順なので、犬の中でも飼いやすいタイプだと言えるでしょう。
ただ、警戒心が強く、見知らぬ人や物には強く反応してしまうことがあります。
神経質になり過ぎないように、飼い主さんがトレーニングしてあげることが大切です。
日本スピッツは無駄吠えが多い?
スピッツの大ブームが起きたのは1950年代です。
当時は犬は外飼いが基本だったので、警戒心の強いスピッツは「よく吠える」というイメージが強くなってしまい、飼育頭数も減少していきました。
しかし、現在は飼育環境の変化や改良の成果によって、以前のような無駄吠えが抑えられるようになり、再び人気が復活しつつあります。
そもそも日本スピッツは、「信頼関係のある相手に非常に従順」という特徴を持っています。
小さな頃からの訓練や飼育環境の工夫などで、無駄吠えを抑えることは十分可能です。
スピッツの性格的特徴を踏まえつつ、しっかりサポートしてあげれば、無駄吠えに悩まされることは少なくなるでしょう。
日本スピッツの特徴
日本スピッツは「ジャーマン・スピッツ」を起源に持つといわれている日本産の犬種です。
オスの体高は30〜38cm、メスは28〜36cm、体重はオスが7〜10kg、メスが6〜9kgで、小型犬のカテゴリとなります。
被毛はふわふわのダブルコートで、毛色は白のみです。
季節の変わり目には抜け毛も増えるので、しっかりとお手入れしてあげましょう。
平均寿命は13.3歳と、犬全体の平均よりはやや短命だといえます。
カテゴリ:小型犬 | オス | メス |
体高* | 30〜38cm | 28〜36cm |
体重 | 7〜10kg | 6〜9kg |
被毛 | ダブルコート 毛色は白のみ |
|
平均寿命 | 13.3歳 |
体高*:※地面から首〜背中の境目付近の高さ
慢性腎臓病や泌尿器疾患にかかりやすく、歯周病や口腔内外傷、膝蓋骨脱臼などにも注意が必要です。
寒さには強いのですが、暑さには弱いので、夏場は熱中症や肉球のやけどに注意してください。
日本スピッツを飼うときのポイント
最後に、日本スピッツを飼うときのポイントを紹介します。
ダメなことをしたらしっかりと叱る
日本スピッツがダメなことをしたときは、しっかりと叱ることが大事です。
「わがままが許される」「飼い主は何でも受け入れてくれる」と誤学習させてしまうと、その後もずっとわがままな振る舞いが直らなくなってしまいます。
子犬の頃から良いこととダメなことの区別をしっかりつけて、叱るときは毅然とした態度で接するようにしましょう。
できるだけ留守番をさせない
日本スピッツは人懐っこい犬種である分、非常に寂しがり屋でもあります。
一頭で過ごす時間が増えてしまうと、気持ちが不安定になってしまう可能性があります。
スピッツを飼うなら、できるだけ留守番をさせないようにしましょう。
孤独を感じさせないためにも、飼育環境や家族の生活サイクルがスピッツに合っているのか、迎え入れる前によく話し合うことが大切です。
楽しみながらしつけをする
日本スピッツは賢く物覚えの良い犬種ですが、一方で飽きっぽいという特徴があります。
単調なしつけだと集中できない可能性があるので、お互い楽しみながらしつけをするようにしましょう。
ゲーム性を持たせたしつけや、ご褒美を活用したしつけなど、犬が楽しいと感じられるような工夫を取り入れてみてください。
夏は熱中症に注意
日本スピッツは、暑さに弱い傾向があります。
しっかりと対策をしておかないと、熱中症になってしまうかもしれません。
「夏場のお部屋には冷房をつけてあげる」「水分が常に取れるようにしておく」など、環境整備にしっかりと気を使ってあげましょう。
定期的なお手入れが必要
毛の多い犬種である日本スピッツは、定期的なお手入れが必要不可欠です。
頻繁なカットは必要ありませんが、換毛期(冬〜春)には毛玉予防や抜け毛除去のためにも、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
中にはブラッシングが苦手な犬もいるので、嫌がるときはおやつなどで気分を上げることをおすすめします。
シャンプーは月に1〜2回程度行いましょう。
生乾きは毛のもつれや皮膚病の原因になるので、シャンプー後はドライヤーでしっかりと乾かしてあげてください。
日本スピッツのふわふわな毛を保つためにも、毛のお手入れは怠らないようにしましょう。
日本スピッツは人懐っこくて飼いやすい犬種
日本スピッツは、かつて一大ブームになったほど人気の犬種でしたが、「よく吠える」という理由から敬遠されてしまう時期が長く続きました。
しかし、今の日本スピッツは温和で、飼い主に柔順です。
警戒心が強いので、ムダに吠えないようしつける必要はあるものの、飼い主さんとの信頼関係ができれば、きっと良いパートナーになってくれるでしょう。
ただし、暑さには弱い犬種なので、熱中症対策や定期的なお手入れを忘れないようにしてください。
ぜひ日本スピッツの特徴や魅力を知った上で、お家に迎え入れてあげてくださいね。