パピヨンの性格は友好的で人懐っこい!身体の特徴やかかりやすい病気も知って仲良く暮らそう パピヨンの性格は友好的で人懐っこい!身体の特徴やかかりやすい病気も知って仲良く暮らそう

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パピヨンの性格は友好的で人懐っこい!身体の特徴やかかりやすい病気も知って仲良く暮らそう

大きな立ち耳と長毛が愛らしく、気品があるパピヨンは人懐っこい性格からとても人気がある犬種です。知能指数が高いのでしつけがしやすく、犬を飼うのが初めての方でも育てやすいといわれています。しかし、可愛さのあまり甘やかす、正しいしつけができていないなど、間違った育て方をすると悪知恵が働き、いたずらし放題になることも。今回は、パピヨンの気になる生活や特徴、飼育のコツなどをご紹介します。

パピヨンはどんな犬種?

パピヨンを飼う前に、まずは主な特徴を知っておきたいですね。パピヨンはとても歴史が深い犬なので、知れば知るほどパピヨンがもっと好きになることでしょう。ヨーロッパで誕生したパピヨンが、今も人気を保ち続けている理由に迫ります。

立ち耳が特徴の超小型犬

『パピヨン』はフランス語で『蝶』を意味する単語で、長毛に覆われた立ち耳が蝶の形に見えることから名付けられました。体高は約20〜28cmと小柄で、一見華奢に見えますが丈夫で個体特有の持病や遺伝病がなく、比較的健康な犬種といえます。体重はオスの平均が約1.5〜4.5kg、メスが約1.5〜5kgとなっています。

平均寿命は12〜15才と比較的長生きするので、長年のパートナーとして連れ添うことができます。超健康な個体は15歳以上生きることもあります。いつまでも元気で動き回れるように、若い頃から運動の習慣を付けることが大切です。

パピヨンの原種は、垂れ耳が特徴のファーレンという犬種で、スピッツと交配して立ち耳を手に入れたといわれています。ファーレンはパピヨンより体つきが大きめですが、チワワとの交配で小型化が進みました。その流れを経て、現在のパピヨンが誕生したのです。

ヨーロッパ貴族に愛されたエレガントな外見

パピヨンの原産国はフランスです。パピヨンの祖先は、スペイン原産のトイ・スパニエルともいわれています。イタリアのボローニャ地方で繁殖されて、16世紀にはフランス国内に入り、貴族たちから寵愛を受けていました。

パピヨンは、当時の肖像画のモデルとしても描かれていることから、貴族たちに最も愛されていた犬だということがわかります。特に、ルイ16世やマリー・アントワネットが愛していたという有名な逸話があります。諸説ありますが、『パピヨン』の名称はマリー・アントワネットが付けたという説もあるのです。

当時は現在ファーレンと呼ばれている垂れ耳タイプが主流でしたが、立ち耳タイプも時々生まれていたようで、絵画にも登場することがありました。初期のパピヨンは、耳よりも華やかな尻尾が人々の目を引きつけていて、尻尾がリスのように巻かれた形であることから、スカーレル・ドッグ(リス犬)と呼ばれていました。

絹のような長毛と細く長い手足、耳と尾の飾り毛が印象的なパピヨンの見た目は、とても優雅なものです。さらに内面にも通ずる友好的で上品な性格は、当時の貴族たちの良きパートナーとなっていたことでしょう。現在も、パピヨンの人気は引き続いており、さまざまな美しいカラーバリエーションが生み出されています。

パピヨンの性格は?


パピヨンは極めて知能が高いので、空気を読む力にも長けており、人懐っこく朗らかな性格と一般的にいわれています。周囲の状況などを理解し過ぎるあまり、警戒心が強い面もあります。間違ったしつけや甘やかしによって悪知恵が働いてしまうことが、性格が悪いと誤解されている由縁です。

パピヨンの基本的な性格を理解して、しつけや普段の接し方に気を付けていれば、もっと仲良くなることができるでしょう。パピヨンを飼うなら知っておきたい、性格面についてご紹介します。

友好的で人懐っこい、愛らしい性格

パピヨンはその上品な佇まいとは裏腹に、好奇心旺盛で大胆な性格だといわれています。活発で遊び回ることが好きなので、長時間遊び回っても疲れを知らない程のパワーに溢れています。そして、とても人懐っこい性格で人間が積極的に相手をしてあげると喜んでくれます。

人間だけではなく、他の犬種や動物に対しても友好的なので多頭飼いにも適しています。小さい子どもに苦手意識を持たないので、うまくしつけをすれば安心して共存させることができます。このような性格を踏まえると、とても飼育しやすい犬種です。

知能指数が高く、聡明さが際立つ!

過去にイギリスの研究機関が発表した、犬の知能指数を計測したランキングによるとパピヨンは小型犬の中で1番知能が高いという結果が出たそうです。ちなみに、大型と中型も含む全犬種の中では8番目と、頭の良さでは上位ランクに食い込んでいます。これらは、学習能力や命令順応能力などをもとにしたランキングです。

この結果によると、パピヨンは比較的しつけがしやすく、人間と共存しやすい犬種であるといえます。飼い主に迷惑をかける行為は少ないとも言われているので、初めて犬を飼う方や一人暮らしの方におすすめです。

パピヨンは人の言葉をよく理解して、人の仕草や行動から感情を読み取れる賢さがあります。だからこそ、言動やしつけ方に一貫性が無ければ反抗的な態度に出ることもあります。知能が高い故に、飼い主やその家族のことをよく観察しているので、普段の接し方に気をつける必要があるでしょう。

空気を読み過ぎるあまり、警戒心が強くなることも

パピヨンは基本的に何に対しても友好的で、社交性に富んだ性格です。周囲の状況を察して賢く振る舞うことができるから社交的だと言われるのですが、それが行き過ぎると神経質で警戒心の強さが出てしまいます。初対面の人や犬に対して激しく吠える、見慣れないもの、または聞き慣れない音に敏感に反応することもあります。

相手への警戒心が消えると、すぐに仲良く接するようになるので、切り替えの上手な一面もあります。警戒心から相手を威嚇することがありますが、相手が危害を与えないとわかれば友好的な態度に変わるので、まずは初対面同士の挨拶が必要となりますね。

悪知恵が働くだけで、性格が悪いわけではない


パピヨンは愛らしい容姿とは裏腹に性格が悪い犬であるともいわれています。これはパピヨン持ち前の賢さが悪知恵を働かせてしまうことが原因です。決して性格が悪いわけではなく、信頼できない相手を見下してしまうことで反抗的な態度を取ってしまうのです。

パピヨンは信頼している相手の命令には忠実に従うので、信頼関係を築いていけば問題行動を取らなくなります。飼い主が一貫性のないしつけや言動を取る、しつけをせずに甘やかしていると、次第に飼い主を見下すようになり、何でもわがままが許されると思い込ませてしまいます。パピヨンは、子犬の頃から飼い主がリーダーシップを発揮し続けることで、忠誠心を育てることができます。

パピヨンが気を付けたい病気やケガは?

パピヨンは外見は華奢ですが骨格がしっかりした健康的な犬種です。また、小型犬にしては遺伝病が少ないといわれています。それでも小型犬独特の病気には気を付けてあげなければいけません。

運動量が多く、よく動き回ることによってケガや脱臼、骨折などを起こすことがあります。パピヨンを飼育する上で、知っておきたい病気やケガなどのトラブルの種類、対処方法についてご紹介します。

外見は華奢だけれど丈夫で健康的

パピヨンは身体が小さく手足が細いことからか弱い印象を受けますが、実は丈夫でしっかりした骨格を持っています。そのため運動能力が高く、体力に満ち溢れています。ジャンプ力が高いのも特徴です。

活発に室内を動き回るのが好きで、その姿はとても愛らしいです。廊下のような直線の場所で猛ダッシュして滑ってケガをしてしまうこともあるので、マットなどを敷いて滑り止め対策をしましょう。いくら身体が丈夫とはいっても、運動に慣れさせておかなければケガをしてしまいます。いつまでも丈夫で健康に過ごせるように、しっかりとした身体作りを心がけていきましょう。

遺伝病がほとんど無い、飼育しやすい犬種

パピヨンは先祖犬が大きな犬ではなかったため、400年以上かけてゆっくりと小型化していきました。そのため、小型犬にしては遺伝病が少ない犬種ともいわれています。

小型犬特有の病気に注意!

パピヨンは遺伝病が少なく丈夫で健康的な犬種ですが、小型犬全般がかかりやすい病気には気を付けなければいけません。膝蓋骨脱臼、緑内障や結膜炎などの目の疾患、眼瞼内反症(逆さまつ毛)、水頭症などは小型犬でよく見られるので、病気の早期発見やコミュニケーションのためにも、身体全体のボディチェックや顔の周りのチェックを習慣付けましょう。

活発なパピヨンはケガや脱臼の危険性も!

パピヨンは活発で運動量が多いので、ケガや骨折の心配がつきものです。身軽だからといって、運動に慣れていない時期にハイジャンプに挑戦させる、高い所から飛び降りるなどの激しい運動は非常に危険です。アスファルトなどの固い地面で運動させると、足が細く長いパピヨンは骨折しやすい傾向にあります。芝生やマットなどの、滑りにくく柔らかい地面で運動させることが望ましいです。

運動能力に優れていますが、他の小型犬同様、膝の関節が弱いので脱臼しやすいです。日ごろの予防としては、散歩の時に高い段差をジャンプさせないなど、動作が大きくなりすぎないように気を配るようにしましょう。

パピヨンの性格からみるしつけで知っておきたい5つのポイント


パピヨンはとても賢く、しつけがしやすい犬種ですが、間違ったしつけを続けると悪知恵を働かせてしまうことがあります。甘やかしてばかりいると、飼い主さんを下に見てしまうことがあるので、信頼関係を築くことが大切です。パピヨンとうまく付き合っていくための、しつけのポイントについてご紹介します。

生後半年までの期間が大切

犬のしつけがしやすく、環境に慣れさせることができる時期は生後半年までです。パピヨンは警戒心が強く、神経質な性格でもあるので早期から社会化トレーニングを始めて、外界に馴染ませましょう。甘やかさずにしつけを行い、信頼関係を築いていけば、飼い主さんの指示をよく聞いてくれるようになります。

パピヨンは賢く、しつけが入りやすい

パピヨンは牧羊犬などの使役犬に似た忠実さを持っています。飼い主さんとの信頼関係があれば、しつけなどのトレーニングをすぐに覚えてくれるようになります。甘やかさない、一貫性のある態度で接しながらしつけを行うことで、内面が良い方向に育ってくれます。

頭が良い故に、飼い主さんを下に見てしまうことも

パピヨンはしつけをせずに甘やかしていると飼い主さんを自分より下に見て、反抗的な態度に出ることがあります。

賢いがゆえに悪知恵が働き、一例としておやつをもらうためにわざと人を困らせる行動にでることがあります。しつけを行っているつもりが、いつの間にかおねだりに応じてしまっていることもあるので、毅然とした態度で正しいしつけを続ける必要があります。噛みつく、激しく吠えるなどの問題行動にでることもあるので、対策としては子犬の頃からしつけを行い、指示を聞かせる習慣を付けましょう。

正しい接し方を心がければ良い子になれる!

パピヨンは基本的に社交的で友好的な性格なので、相手を信頼して仲良くなれば、深い愛情を示してくれます。パピヨンと接する上で大切なことは、飼い主さんやその家族がリーダーシップを発揮して信頼を得ることです。理不尽と感じられる言動は、パピヨンからの反発を買ってしまうだけです。

良い性格、悪い性格、どちらが強く出るかは飼い主さんの接し方次第です。パピヨンを良い方向に導いて、仲良く過ごすためには、正しい接し方で向き合っていきましょう。

お散歩でストレス解消

パピヨンは活発で、運動が大好きです。毎日30分程度お散歩に連れて行ってあげることで、ストレス発散にもなり喜んでくれます。
毎日まとまった散歩時間が取れない忙しい飼い主さんは、例えば平日のお散歩を15分程度にして、休日にドッグランで思い切り遊ばせる方法もあります。

元気に動き回る姿を見ると、お散歩に連れて行くのが楽しみになります。お散歩の際は、はしゃぎすぎてケガやトラブルを起こさないように目を配りましょう。

パピヨンの性格をよく知ってもっと仲良くなろう!

いかがでしたでしょうか?パピヨンは賢く聡明で、身体も丈夫なことから飼育しやすい犬種なので、興味を持った方もいることでしょう。パピヨンの性格の良い所を伸ばして、健康的に育てていくためには、飼い主さんの正しいしつけや信頼関係が大切です。パピヨンの飼育を考えている方は、まずは特徴や性格などをよく理解しておきましょう。

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