映画「名犬ラッシー」で有名になった、毛が長く気品のあるラフコリーという犬種をご存知でしょうか?
ラフコリーは頭が良く、しっかりとしつけをすれば飼い主さんのことをすごく大切にしてくれる性格の持ち主です。
今回はそんなラフコリーについてまとめました。
ラフコリーとはどんな犬?
正式な起源ははっきりとわかっていませんが、ラフコリーはスコットランドのハイランド地方で作業犬や牧羊犬として飼われていたと言われています。
ラフコリーの知名度が上がった最初のきっかけは、イギリスのビクトリア女王だと言われています。
ビクトリア女王がスコットランドを訪問したときにコリーを気に入り、愛犬として飼い始めたことで貴族の間で一気に知名度や人気が上り始めました。
当時、ビクトリア女王が飼っていた犬は、ラフコリーによく似た顔つきのスムースコリーだと言われていますが、そのスムースコリーよりも賢くて穏やかな性格であるラフコリーも一緒に知名度が上がったとされています。
「名犬ラッシー」で一般家庭にも広まったラフコリー
1940年までは貴族の間でしか飼われていなかったラフコリーですが、「名犬ラッシー」の放送をきっかけに、賢くて優しい犬として一般家庭にも知られ、ペットとして人気に火がつきました。
そこから、イギリスだけでなく世界中でラフコリーの人気が広まったと言われています。
ラフコリーと似てるシェルティとの違いって?
通称「シェルティ」と呼ばれる、シェットランドシープドッグという犬をご存知でしょうか。
シェルティは、その見た目からよくラフコリーと間違われますが、大きさや性格も異なる別の犬種です。
| ラフコリー | シェットランド・シープドッグ |
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| ラフコリー | シェットランド・シープドッグ | |
| サイズ | 大型犬(20〜30kg) | 小型〜中型犬(10kg前後) |
| 性格 | おっとり、穏やか | 活発、やや神経質 |
| 吠え | 比較的少ない (しつけ次第) |
警戒心から吠えやすい傾向 |
具体的なサイズの違いは、ラフコリーが大型犬で体高が50~60cm前後、体重が20~30kg前後なのに対し、シェルティは小型犬で体高が35~40cm前後、体重は10kg前後と、かなりの差があります。
また、どちらも牧羊犬として活躍していましたが、性格はラフコリーの方が比較的穏やかで優しいと言われています。
一方、シェルティは警戒心が強く神経質気味な性格と言われていますが、その分、信頼している飼い主さんや家族にはとても忠実で愛情を寄せてくれます。
ラフコリーの見た目や体型などの特徴

ラフコリーの特徴は、首回りのふわふわで豪華な被毛や気品溢れる見た目にあります。
その見た目と凛とした賢そうな表情から、貴族に可愛がられた犬として人気が高かったのも伺えます。
ラフコリーの標準的な体型は?
個体差によりますが、ラフコリーの平均的な体高はオスが60cm前後、メスが55cm前後です。
体重はオスが30kg前後、メスが25kg前後とされています。
しかし、ラフコリーは柔らかく豪華な毛が豊富なので、実際よりもさらに大きく見えることもあるでしょう。
ラフコリーの平均寿命はどれくらい?
ラフコリーの平均寿命は14年~16年と言われており、普通の大型犬の平均年齢の10年~14年と比べると、少し長生きをする犬種と言われています。
ただ、後でもご紹介する通り、ラフコリーがかかりやすい病気もあるので飼う際は気を付ける必要があります。
ラフコリーの性格はどんな性格?
ラフコリーは基本的に穏やかで優しい性格の子が多いです。
もともと牧羊犬だったこともあり、洞察力や判断能力が高いほか、防衛本能もあります。
そのため、飼い主さんの変化もすぐに読み取り、自分がどういった行動をとればいいのかを理解することができます。
一方で、家族を守ろうとする思いから吠えることも多いので、小さいときからしつけをしっかりと行いましょう。
ラフコリーはオスとメスで性格が違う!?
オスのラフコリーは、メスに比べると素直で優しい性格をしている子が多いです。
飼い主さんのことをよく観察し寄り添ってくれますが、敏感な部分もあるので、しつけで叱ると落ち込んだり、悲しい表情を見せることも多々あります。
また、広い場所に連れて行ってあげると非常に活発的になります。
外でたくさん愛犬と遊びたい飼い主さんは、オスのラフコリーとの相性がいいかもしれません。
メスのラフコリーは気が強い一面をもっていますが、その分、母性があり面倒見のいい子が多いです。
子どもや他の犬とも仲良くできる他、家族と一緒に居ることに喜びを感じ攻撃的になることもないので、どんな家庭でも向いていると言えるでしょう。
ラフコリーをお迎えするときの注意点

ラフコリーは穏やかで優しい性格をしているので、初めて犬を育てる人にとても飼いやすい犬種だといわれています。
しかし、家庭に迎えるにあたっては、大型犬特有のボリュームや長毛種ならではのケアなど、それなりの覚悟と準備が必要なのも事実です。
そこでここでは、ラフコリーをお迎えする前に、あらかじめ押さえておくべき大変なポイントや注意点を紹介します。
必要な運動量が多い
ラフコリーは牧羊犬だったこともあり、活発で走り回るのが大好きなので、最低でも1日に2回、1時間程度の散歩の時間を確保してあげましょう。
また、日頃の散歩だけで物足りない場合は定期的にドッグランに行って思いっきり走り回れる環境を用意してあげることも必要です。
もし、十分な運動量が確保できないと、ストレスから問題行動を起こしてしまう可能性があります、
お迎え前に、運動の時間をしっかり確保できるか自身のライフスタイルを改めて確認しておくようにしましょう。
しっかりとしつけをする
ラフコリーをお迎えするのであれば、しっかりとしたしつけが必要です。
とても賢く優しい性格のラフコリーですが、甘やかしすぎると問題行動をおこすことがあるためしっかりとトレーニングをしましょう。
とくに、飼い主さんが優柔不断だったり頼りなかったりすると、ラフコリーは自分で判断しなくてはいけないと思ってしまい、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいます。
愛犬との間に信頼関係を築くためにも、きちんとリーダーシップを取らなくてはなりません。
定期的なブラッシングが必要
ラフコリーの特徴であるきれいな長い毛を保つには、ブラッシングが欠かせません。
また、ダブルコートでもあるので、換毛期には抜け毛が多くなります。
毛が抜けやすい春と秋はできれば毎日、それ以外の季節でも可能な限り頻繁にブラッシングをしてあげましょう。
また、犬は月に1度くらいのペースでシャンプーによるお手入れが必要になりますが、ラフコリーは自分でお風呂に入れて乾かすのも一苦労なので、ペットサロンに行ってお手入れしてもらうのもおすすめです。
ラフコリーが気をつけたい病気は?
ラフコリーをお迎えするのであれば、ずっと元気で健康に過ごして欲しいですよね。
そこでここでは、ラフコリーがかかりやすい病気について紹介します。
あらかじめ気をつけるべき病気を知っておくことで、万が一の時でも素早く対処できるように準備しておきましょう。
お腹が緩くなりがち
ラフコリーは賢い分、繊細な面があります。
そのため、ストレスなどで胃を痛めてお腹が緩くなることがあります。
可能であればラフコリーが不満に思っている要素を取り除いてあげましょう。
また、消化器の弱い個体が多く、それが原因でお腹が緩くなることがあるので注意して見てあげましょう。
コリー眼異常
コリー眼異常はコリー犬種に見られる特有の視覚障害で、遺伝が原因で起こると言われていますが、今のところ有効な予防法や治療法は見つかっていません。
ラフコリーがコリー眼異常にかかる確率は、50~90%と言われるほど非常に発症率の高い病気です。
症状は軽度の場合は視力の低下、重度の場合は失明に至ることもあります。
また、早い子では生後4週間から発症することもあり、頻繁にぶつかったり転んだりと異常が見られます。
愛犬の様子がおかしいと感じたらすぐに動物病院で検査を受け、対策をしてあげましょう。
イベルメクチンショック
ラフコリーなどのコリー系は、フィラリアの予防薬に含まれるイベルメクチンという成分に対して影響を受けやすいと言われています。
通常量であれば心配ないとされていますが、多用すると神経障害などの副作用が出る恐れもあるので、どのフィラリア予防薬を使用すべきかを獣医さんに相談しましょう。
ラフコリーを飼いたい!迎え方は?

ラフコリーは大型犬ということもあり、一般的なペットショップで見かける機会はなかなかありません。
そのため、お迎えを考えるならブリーダーさんを訪ねたり、里親制度を利用したりするのが近道になります。
ブリーダーを探す
動物愛護法により、生後49日を過ぎていない子犬はすぐには引渡しできませんが、見学できる場所もあります。
兄弟で仲良く遊んでいる姿を見れるかもしれませんね。
平均価格は15万~20万円くらいです。
里親サイトを利用する
里親サイトを利用することで、子犬からしつけされた成犬まで、さまざまなラフコリーに出会えることがあります。
しかし、里親サイトに掲載されているラフコリーは数少ないので、この迎え方は少々難易度が高めです。
気になる方はこまめにサイトをチェックしてみましょう。
賢くて優しいラフコリーを家族に迎えよう
ラフコリーは、賢くて優しいおっとりとした性格の持ち主なので、子どもやお年寄りでも楽しく一緒に遊ぶことができます。
他の動物とも仲良くすることができ、たくさんのペットを飼っている人にもおすすめです。
また、飼い主さんをリーダーだと認めると、指示をしっかりと聞こうと努力するため、しつけがしやすい犬種とされています。
飼い主さんが楽しそうにしていると自分も加わって楽しもうとしたり、悲しい気持ちの時は心配して一緒に寄り添ったりしてくれます。
ラフコリーのお迎えを検討している人は、この記事で紹介した性格やしつけ方、お迎えの仕方をぜひ参考にしてみてくださいね。






















