ミニチュアシュナウザーは、特徴的な眉毛と長い髭を持っており、がっしりとした体格をしています。賢く、好奇心旺盛で遊び好きなので、子どもがいる家庭にも適している犬種です。
小型犬のなかでは、活発で体力もあるほうなので、できるだけ毎日散歩に連れて行ってあげましょう。また、抜け毛は少ないですがその分被毛が伸び続けるので、定期的なトリミングが必要です。
犬種の特徴
- 適応性
- アパートマンションでの
生活に適応できるか、
飼育スペースが必要か - 初心者の飼いやすさ
- 繊細さ・神経質・内向的
- 1匹でいても耐えられるか
- 寒さへの耐性
- 暑さへの耐性
- 親しみやすさ
- 家族への愛情表現・社会性
・愛情欲求度の多さ - 子どもとの仲良くなる度合い
- 他の犬に優しいか
- 見知らぬ人でも優しいか
- 健康面
- 脱毛量(抜け毛の量)
- よだれの多さ・唾液量
- 手入れの簡単さ
- 一般的な健康度合い
(病気になりやすさ) - 体重が増えやすいか
- しつけしやすさ
- トレーニングが簡単か
- 頭の良さ
- かみ癖(狩りへの欲求)
- 掘り癖
- 吠え癖
- 行動面
- 運動量、散歩時間
(エネルギーレベル) - 1日の餌(ドッグフード)の量
- 活発さ・活発度・遊び心
ミニチュアシュナウザーについて
犬種グループ | 第2グループ 使役犬 ピンシャー & シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ & スイス・キャトル・ドッグ、関連犬種 PINSCHER AND SCHNAUZER – MOLOSSOID BREEDS- SWISS MOUNTAIN AND CATTLE DOGS AND OTHER BREEDS 番犬、警護、作業をする犬 |
大きさ(体高) | 30〜35cm |
平均体重(理想の体重) | 4~8kg前後 |
平均寿命 | 12~15歳 |
繁殖目的(用途) | ネズミの狩猟犬、作業犬、家庭犬 |
毛の特徴 | ダブルコートで二重構造の被毛 |
毛色(カラー) | 黒、白、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー |
グルーミング・トリミングの必要性 | 被毛が伸び続けるので定期的なトリミングと、こまめなブラッシングが必要です。 |
成犬になるまでの期間 | 生後10ヶ月ほどで成犬になります。 |
飼養頭数 | 10,669頭 |
レア度(日本での登録犬数 ケネルクラブ) | 6位(一般社団法人ジャパンケネルクラブ 2019年調査) |
犬種の詳細
家庭に最適な犬種
ミニチュアシュナウザーは日本で人気な犬種ですが、アメリカ、イギリス、ドイツで常に人気のある犬種にランクインするほど、世界的にも人気があり、たくさんの数のミニチュアシュナウザーが飼育されています。愛情深く、人懐っこい性格なので、「最良の家庭犬」と評されるほどです。また、元々小動物の狩猟犬としての役割を担っていたり、毛質が似ていることから、テリアに分類されることが多いですが、実は、テリアの血統は全く入っていません。
アクティブな家庭におすすめ
ミニチュアシュナウザーは活発で運動好きな場合が多いため、日々のストレスを発散させるためにも、できるだけ毎日お散歩に連れて行ってあげましょう。ただし、小型犬なので身体に負担がかからないように気をつけましょう。
被毛の特徴
公式に認められているミニチュア・シュナウザーの毛色は、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイト、ブラックの4種類のみです。被毛は、防水、防寒の役割である柔らかいアンダーコートと、外部から体を守る役割である硬いオーバーコートの二重構造に
なっており、ダブルコートと呼ばれています。
歴史
ミニチュアシュナウザーは農家の仕事を手伝うために、19世紀半ばから後半にかけて、ドイツのフランクフルト地方で、スタンダードシュナウザーをミニチュアピンシャー、アーフェンピンシャー、その他の様々な種類の小型犬と交配することによって誕生しました。
その後アメリカに渡ってからさらに小型化していき、現在のミニチュアシュナウザーの形になっていきました。1899年にはドイツのケネルクラブに正式に登録されています。
日本に入ってきたのは、戦後まもなくでアメリカ兵が連れてきたのが最初だといわれています。
サイズ
生後3ヶ月ほどで3〜4kg前後になります。成犬時の体重は4〜8kgです。
犬種の性格
明るく活発で、とても愛情深く、家族と過ごすことが大好きな犬種です。性格はオスの方が活発でメスのほうが比較的おとなしくてのんびりしているといわれています。しかし、番犬の役割を担っていたので警戒心が強い面も持ち合わせています。
賢く飼い主に対して従順なので、しつけがしやすい犬種ですが、好奇心旺盛でいたずら好きでもあるので、子犬の頃からしつけを行うことが大切です。また、すべての犬種と同様に、子犬の頃から人や様々な動物、音などに慣れさせることによって社会性が身につき、成長したときに周りの人や動物との関係が築きやすくなります。
なりやすい病気
ミニチュアシュナウザーにはかかりやすい病気がいくつか存在するので注意が必要です。
白内障
白内障は水晶体が白く濁ってしまう病気です。病気が進行すると視覚障害が起こり、物や壁にぶつかったり、つまづいたりする頻度が多くなります。
尿路結石
尿路結石は、尿路に結石ができてしまう病気です。症状としては、尿が出ずらかったり、血尿が出る場合もあります。尿道がつまってしまい、尿が出なくなると、急性腎不全になり死に至ることもあります。
フォンビレブランド病
フォンビレブランド病とは、遺伝子血液疾患で、血が止まりにくくなる病気です。血小板の止血機能に関与する、フォンビレブランド因子が十分に機能していないことで引き起こされます。日々の生活のなかで自然に出血したときに血がとまらないことは少ないですが、抜歯や手術時に異常出血を起こす可能性があります。
臭い(体臭)
ミニチュアシュナウザーは体臭が少ない犬種といわれていますが、定期的なシャンプーなどのケアは必須です。
毛並みのお手入れ・グルーミングのしやすさ
ミニチュアシュナウザーは、ダブルコートで抜け毛が少ないので、比較的お手入れはしやすいです。しかし被毛は伸び続けるので、定期的にプロのトリミングに連れて行くことをおすすめします。また、あご髭が汚れやすいので特に気をつけてお手入れをしてあげましょう。トリミングやグルーミングだけではなく、歯や爪、耳のケアもとても大切です。
子犬の頃から定期的に行い、慣れさせておきましょう。
食事
ミニチュアシュナウザーの成犬は平均体重がおよそ4〜8kgなので、 1日に316〜532kcalを必要とします。さらに、子犬の時は成長のためにたくさんの栄養を必要とするため、フードの量を増やしたり、子犬用のフードを与えてあげましょう。 ミニチュアシュナウザーには、一般的に犬が食べてはいけないとされているネギ類、ぶどう、チョコレート、カフェインが含まれるもの、人間の食べ物は与えないでください。これらの食材は、中毒などの危険な症状を引き起こす恐れがあります。
しつけ
ミニチュアシュナウザーは、賢く飼い主に従順なので、比較的しつけがしやすい犬種です。しかし賢いからこそ、飼い主さんが舐められないように、子犬の頃からしっかりしつけを行い、主従関係を築くことが大切です。また、番犬気質であるため、吠えやすい性質を持っています。無駄吠えがひどいと、近隣住民とのトラブルにも繋がりかねないので、しっかり対策をしておきましょう。
他のペットとの共存度
活発で遊び好きなので、子どもがいる家庭にもおすすめです。
他の犬に対しても友好的な場合が多いですが、警戒心があるため、散歩の際などに、他の犬に吠えてしまう可能性があります。すれ違うときは注意して見てあげてください。また、元は小動物の狩猟犬であったため、小動物との共存はおすすめしません。