ドッグフードの選び方〜愛犬の為に抑えたいポイント徹底解説〜 ドッグフードの選び方〜愛犬の為に抑えたいポイント徹底解説〜

犬の食事・ドッグフード

ドッグフードの選び方〜愛犬の為に抑えたいポイント徹底解説〜

愛犬が食べなくなったり、体調が悪くなったりするたびに「ドッグフードのせい?」と不安になったことはありませんか?ドッグフードは犬のために作られた食事ですが、だからといってすべての犬に合う食事ではありません。愛犬に合うドッグフードを選びましょう!

大切な愛犬のためドッグフード選びが大切な理由

ドッグフードは犬のために作られた食事ですが、人間に個性があるように、犬も一匹ずつの個性があります。そのため他のわんちゃんには好評なドッグフードでも「うちの犬には合わない……」ということがあります。

あなたのわんちゃんに合った安心・安全なものを選びましょう

ドッグフードを選ぶときは不必要な添加物を使用せず、アレルゲンとなりやすい食材を使用していない安心・安全なフードの中から、愛犬に合ったフードを選ぶのがおすすめです。
ただし他のわんちゃんには好評なドッグフードでも、必ずしも自分の愛犬に合うとは限りません。
犬はライフステージによって必要な栄養素が変わり、またそれぞれの犬の個性によってドッグフードの好き嫌いは分かれます。
ぜひ犬との相性をよく確かめながらドッグフードを選んでみてください。

わんちゃんの年齢や体型に応じたドックフードの選び方や与える量とは?

わんちゃんと相性のいいドッグフードを探すには、年齢や体型に合うドッグフードの中から選ぶと探しやすくなります。
それぞれの年齢・体型に合ったフードはどのようなフードなのかや、その選び方や与え方について一部ご紹介します。

子犬の場合のドックフードの選び方と与える量

成長期の子犬は、食べたドッグフードの半分のエネルギーを体の成長に使い、もう半分を現在の体調や体格維持のために使います。そのため子犬に与えるドッグフードは、ぐんぐん伸びる体の成長に合わせて、体作りに必要なたんぱく質やエネルギーがしっかりとれる「高たんぱく質・高脂質なフード」を選びます。

また子犬は生後4か月を過ぎると、それまでエネルギー源として利用してきた、母乳の中に含まれる乳糖が徐々に利用できなくなります。そのため4か月を過ぎたら、エネルギー源となる糖質(炭水化物)が消化できるように、徐々に慣らしていかなくてはなりません。

ただし炭水化物はたくさん与えすぎると、消化器官がまだ発達していない場合、うまく消化できずに下痢をおこすこともあります。子犬の成長に合わせて炭水化物の量を徐々に増やすなど、工夫して与えてあげるようにしましょう。

子犬に与えるフードの量はドッグフードのメーカーによって変わります。与えるときは消化しやすいようにメーカー推奨量を一日3~4回にわけ、少量ずつ与えます。1歳を過ぎて体が大きくなってきたら、量・回数を少しずつ減らし、成犬用ドッグフードに切り替えるようにしましょう。

小型犬の場合のドックフードの選び方と与える量

小型犬は体が小さく口も小さいため、粒が小さく飲み込みやすいフードや、少量でも必要な栄養やエネルギーがしっかりととれる栄養密度の高いフードを選ぶのがおすすめです。

また小型犬では成長期の子犬や食が細い子だと、食事をとる量が少なかったり、食事と食事の間隔が長かったりするとエネルギー不足に陥ることがあり、低血糖状態に陥る子も中にはいるため注意が必要です。

小型犬には小型犬用ドッグフードの中から愛犬に合うものを選び、与え方も愛犬の体調を見ながら一日1~2回か、それとも少量を一日複数回にわけて与えるかを考えるようにするのがおすすめです。

また与える量は、ドッグフードメーカーの推奨量を参考にします。さらにドッグフードとは別に低血糖状態や食欲が低下したときのため、チューブ状、レトルト状、缶詰状など日持しやすいパッケージの高カロリー食・栄養補給食を常備しておくと安心です。

中型犬の場合のドックフードの選び方と与える量

中型犬用のドッグフードは、一日に活動する量が多いか、少ないかで選ぶフードを変えます。室内犬で、家でくつろぐ時間が長い犬はカロリー控えめのフードを、外で活発に動き回る時間が多い犬はカロリー多めのフードを選びましょう。

また同じ中型犬でも筋肉質で骨格がどっしりした犬種もあれば、比較的スマートで華奢な犬種、毛がふさふさした犬種などもいます。それぞれの犬種の特徴によって健康維持に必要な栄養素が変わるため、ドッグフードを選ぶときは中型犬用フードだけでなく特定犬種用のフードも検討してみてください。

一日に与える量はフードメーカー推奨量を、一日1~2回にわけて与えるのが一般的です。

大型犬の場合のドックフードの選び方と与える量

大型犬は食べることが大好きな犬が多く、肥満には気をつけてあげなくてはなりません。

特に骨格や関節に異常が出やすい大型犬種では、体重が増えると骨や関節に負担をかけやすくなり注意が必要です。

また大型犬ではフードが体質に合わず、軟便気味になる子も多くいます。体調不良が理由ではなく、フードが原因で軟便になる場合は「食物繊維量」と「ミネラルバランス」が犬に合っていない可能性があるため、もう一度フードを見直すか、トッピングで栄養バランスを整えてみるなど工夫してみましょう。

さらに大型犬は他の犬より深い位置に胃がある犬種もいます。その場合、フードの一気食いが原因で胃拡張や胃捻転を起こしてしまうことがあります。大型犬用にドッグフードを選ぶ場合、一気食いを防ぎやすく、喉に詰まりにくい粒の形を選んであげる視点も重要です。また与えるときはゆっくり食べてもらうため、少量ずつ与えたり、一日複数回に分けて与えたりなど工夫するのも良いでしょう。

老犬の場合のドックフードの選び方と与える量

老犬になるとさまざまな疾患を抱えやすくなるので、ドッグフード選びはより慎重に行う必要があります。

例えば老犬になると消化しにくい食材が出てきたり、肥満予防ならカロリー控えめ、減量予防ならカロリー多めとカロリーの見直しも必要になってきたりするからです。さらに各種疾患予防や治療のために療法食を与えなくてはならないケースもあります。

老犬用のドッグフード選びはむずかしいため、犬の栄養士や獣医師など専門家の力を借りて選ぶのがおすすめです。

また与える量も専門家に話を聞き、一日複数回与えるか、1~2回にわけて与えるかを確認してみましょう。

太り気味(肥満)の場合のドックフードの選び方と与える量

犬の肥満が気になってきたらカロリー控えめのドッグフードに切り替えます。この時に注意したいのが肥満予防用フードには「減量用」と「体重維持用」の2パターンがあることです。
減量用はダイエットしなければならない犬のために、より大幅にカロリーをカット(成犬用の15%程度カット)してあります。
体重維持用は減量用よりもやや控えめにカロリーがカット(成犬用の10%程度カット)されています。
与える量は他のフードと同様、ドッグフードメーカーによって異なりますが、一気食いをすると満腹感が得にくく「ご飯が足りない!」とねだることがあります。
少量を少しずつ与えたり、よく噛んで食べられる粒のフードを選んだりして与え方を工夫してみましょう。

 

ドッグフードを食べてくれない時は

好き嫌いの問題

体調に問題がないのにドッグフードを食べてくれないときは、好き嫌いが関係していることがあります。犬が嫌いやすいのは「嫌な香り」のするドッグフードです。特に開封後、時間が経って酸化が進んだフードは犬の食いつきが悪くなることがあります。
また警戒心が強い犬では食べ慣れないフードを嫌ったり、好奇心が旺盛な犬では同じ味・同じ香りのフードを嫌ったりすることもあります。
好き嫌いが理由で食べなくなった場合はいつものフードに戻してみたり、トッピングを加えてみたりして工夫してみましょう。
また開けたての香りが長続きするよう、フードの保存方法を見直すのも食いつきアップにつながることがあります。

食感の問題

ドッグフードのカリカリ食感が好きな犬もいれば、ふやかしたフードのやわらか食感が好みの犬もいます。ドッグフードにはカリカリ食感のドライフード、半生タイプのやわらかドッグフード、水分が多くジューシーな缶詰・レトルトフードなどがあります。
またカリカリ食感のドライフードも水分やスープを加えてふやかせば、やわらか食感に変えられます。
食感が理由でドッグフードを食べてくれないときはフードを変更してみたり、時にはふやかしたりして好みの食感のフードに変えてあげると良いでしょう。

ふやかして与える

ドライフードを食べてくれないときに、役立つのが「ふやかして与える」方法です。夏場に水分を補給させたいときにも、おすすめです。ドライフードをふやかすときは栄養素が壊れないよう、水やぬるま湯を使ってフードをふやかします。ドッグフードの芯がしっかりやわらかくなるまで、十分にひたしましょう。またふやかすときに使った水分の中には水溶性の栄養素が流れ込むため、ふやかすときに使った水は残さず与えるようにしましょう。

現在与えているドックフードから徐々に切り替える

ドッグフードを食べてくれないときは、何かの疾患を抱えていて食欲不振に陥っている可能性もあります。またストレスなど精神的な問題、加齢による問題が関わっていることもあります。何が問題なのかは獣医師に相談しながら、ひとつずつ消去法で探っていくしかありません。
もし体調に問題がなければ、新しいドッグフードに変更してみて「食べるかどうか」を探るのもひとつの方法です。ドッグフードの切り替えは1週間を目安に、徐々に新しいフードの割合を増やしながら切り替えていきます。
新しいドッグフードへの切り替えが急だと、以下のような症状があらわれることもあります。消化の問題だけでなく、体調不良が背景に隠れている場合もあるため、切り替え後に異常があらわれたら動物病院で診察を受けるようにしましょう。

ドックフードを吐いてしまったその原因と対処法

未消化の食べ物を吐く「吐出」の場合

ドッグフードを犬が吐いたら、それが「嘔吐」なのか「吐出」なのかを確かめます。嘔吐の場合は消化管に問題がある可能性が高く、吐出なら食道に問題がある可能性が高いからです。

また獣医師に見てもらうため、余裕があれば犬が口から吐き出した内容物を写真に撮ったり、ビニール袋に保管したりするのもおすすめです。さらに吐く様子を動画におさめておくのも良いでしょう。

吐出の場合、単に食道にフードが引っかかって飲み込めなかった可能性もありますが、食道自体に何らかの問題がある可能性もあります。吐く様子に異変を感じたり、吐出が度々続いたりするようなら速やかに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

ある程度消化されたものを吐く「嘔吐」の場合

嘔吐は一度胃の中に入ったものを吐く症状です。嘔吐の場合、原因はさまざまですが食べ過ぎたり、腐った物や刺激物を胃の中に入れてしまったりした時に起こることが多いようです。

またその他の臓器に異常があったり、吐き出した物に血が混じっていたりする場合は重篤な病気にかかっている可能性もあります。

もしも症状が軽い場合は、1~2日間絶食させてみて体調が戻るかどうか確かめる方法もありますが、何が原因で嘔吐したのかは獣医師に診断してもらう必要があります。異変を感じるとき、嘔吐がひどいときは吐き出した内容物を写真に撮ったり袋に保存したりして動物病院で確かめてもらうようにしましょう。

飲み込めずに吐いてしまう「嚥下困難」の場合

吐出と似た症状に嚥下困難があります。これも口の中、食道、喉に原因があることが多く、ドッグフードがうまく呑み込めないときに起こりやすい症状です。吐出か嚥下困難かは飼い主にはわかりづらいため、もし余裕があるなら動画におさめて獣医師に確認してもらうのもおすすめです。

嘔吐と違うのは胃に入った消化物を吐くのではなく、胃までは届かなかった未消化物を吐き出すところです。吐出と違うところは口の中や喉に原因がある可能性があるところです。何が原因かは他の症状と同様、獣医師に見てもらう必要があるため動物病院で確認してもらうようにしましょう。

犬は本来「吐くことが多い動物」

犬は吐いた食事を子犬に与えて離乳食にしたり、草を食べて吐き、胃の中を整えたりする習性がありますが、病気のサインとして吐くこともあります。そのため吐く行動は自然とはいえ、病気のサインを見逃さないようにするため、吐く理由は調べておくのがおすすめです。

食べ過ぎで吐く場合は一気食いや早食いを直すこと、フードを見直すことで改善する場合もあります。

また喉に異常がないのにうまく呑み込めないなら、フードの粒の形を見直してあげるのもおすすめです。ふやかしてあげたり、喉を通りやすいよう、とろみのあるトッピングを加えてあげるのも良いでしょう。

体調に問題がなく、食べ癖やフードとの相性が原因で吐いているなら、犬に合ったフードかどうか、もう一度見直してみましょう。

まとめ

犬に個性があるようにドッグフードにもさまざまなタイプがあり、愛犬との相性が良くないことがあります。評判に惑わされず、犬がよく食べてくれ、いつも元気でいてくれるようなドッグフードをまずは選びましょう。

もし自分だけの力では見つけられないなら、犬の栄養士や獣医師など、専門家の力も借りながら探してみてください。

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