犬はピーマンを食べても大丈夫?適切な量や与える際の注意点を徹底解説 犬はピーマンを食べても大丈夫?適切な量や与える際の注意点を徹底解説

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犬はピーマンを食べても大丈夫?適切な量や与える際の注意点を徹底解説


ピーマンは夏が旬の野菜ですが、1年を通じて出回っまをいるため、比較的手に入りやすい食材です。栄養価も高いのでいつものペットフードにプラスしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、ピーマンには独特の苦味があるため、人間も好き嫌いが分かれる野菜です。

また、どのような成分があるのか分からないと「愛犬にあげても大丈夫かな?」と心配になりますよね。
この記事では、犬がピーマンを食べてもいいのかを解説し、与える時の量や注意点、体への効果についてもあわせて紹介します。

1.【結論】犬にピーマンを与えても大丈夫!

ピーマンは、犬が食べても体に支障はありません。野菜の中でもカロリーや糖質が低いので、愛犬にも安心して与えることができます。

ピーマンの主な栄養素(可食部)
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
・カリウム
・食物繊維

上記以外にも、多くのビタミンが含まれていて免疫を高めるのに役立ちます。
また、緑ピーマンは完熟すると『赤ピーマン』になり、甘みが増すのが特徴です。赤ピーマンは、緑ピーマンの2倍の栄養価があるので、苦味を抑えたい時は赤ピーマンを選ぶといいでしょう。
ただし、本来犬は肉を好む動物なので、いきなりピーマンを与えすぎてしまうと消化不良の原因となってしまいます。
このように、与え方と量については注意が必要なので、後述する情報を参考にしてみてください。

1-1.犬種別!1日に与えるピーマンの適切な量

犬の体格によって、1日に摂取できるピーマンの量が変わります。愛犬にあった量を知り、適正量を守って与えましょう。また、初めて食べさせる時は少しずつ与えるようにしてください。

超小型犬(〜3kg) 約1/4個
小型犬(〜5kg) 約1/2個
中型犬(〜10kg) 約1/2〜1個
大型犬(〜30kg) 約1〜2個

ピーマンの大きさに応じて、個数を調節しましょう。低カロリーとはいえ、ピーマンばかりを欲しがるようになると、栄養が偏ってしまうので他の食事とのバランスを取るように心がけてください。
また、人間と同じようにピーマンの香りや苦味が嫌いな犬もいるかもしれません。その場合は無理に食べさせる必要はないので、違う野菜で代替えしましょう。

2.ピーマンを与える際の注意点


犬にピーマンを与える際は、いくつか注意点があります。愛犬に安心して食べさせてあげられるように、ポイントを5つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

2-1.手作りご飯は犬用レシピで作る

ピーマンを使った料理といえば『ピーマンの肉詰め』や『青椒肉絲』などがありますが、人間用のレシピのまま作ると、犬にとっては大変危険です。

【ネギ類】
ネギ類には、貧血を誘発する『有機チオ硫酸化合物』という成分が含まれており、犬が食べると中毒症状を引き起こしてしまいます。料理をする際はネギ類は除くようにしましょう。重症の場合、死に至ることもあるので注意してください。

【味つけ】
人間と同じように味つけを濃くすると、塩分が犬の体に負担となってしまいます。調味料や油は控えて、犬用のレシピにあわせて手作りしましょう。

2-2.初めて与える際には様子を見ながら

ナスやトマトなどと同様に、ピーマンはナス科の野菜でアレルギー症状が出ることがあります。アレルギーというと、すぐに症状が出ることを思い浮かべる人も多いですが、ピーマンは症状が遅れて出てくる野菜です。与えた際は消化器官に異変がないか、しばらく様子を見るようにしましょう。
また、ナス科の野菜には『アルカロイド』という体に有害な成分が含まれています。アルカロイドは、関節炎を引き起こす可能性があるので、高齢犬や骨が弱っている犬に与える際は注意が必要です。
万一、いつもと違った症状が見られた時は食べるのをすぐにやめて、獣医師に相談しましょう。

2-3.ヘタと種は取り除いてから与える

本来ヘタと種は食べることができ、栄養価が高いともいわれています。しかし、実の部分に比べて固さがあるので、犬が食べると消化がしづらく不調の原因となってしまいます。与える際は取り除くようにしましょう。
また、小型犬のように口が小さいと歯肉を傷めてしまう原因にもなるので、いずれも取り除いた方が安心ですね。

2-4.生のピーマンは避ける

ピーマンは生のままでも食べられますが、基本は加熱したものを与えるようにしましょう。
犬に生のまま与えると、加熱した時よりも消化に時間がかかり、体への負担となってしまいます。もし生のピーマンを食べてしまっても、すぐに異常が起こるわけではありませんが、念頭に置いておきましょう。

2-5.喉につまらないように注意する

犬にピーマンを与える際は、喉につまらせないようにしてください。犬は、食べものを噛まずに飲み込むことが多いので、愛犬の口にあわせて食べやすい大きさに切ってあげましょう。
初めて食べる時は、できるだけ細かく刻んで、ピーマンの食感に慣れるようにしてあげるといいですね。

3.ピーマンを食べることで期待できる効果

最後に、ピーマンを食べることで体にどのような効果があるのかを5つ解説します。

3-1.血液をサラサラにしてくれる効果が期待できる

ピーマンの独特な香りは『ピラジン』という成分です。ピラジンには、血行を促進してくれる働きがあり、『心筋梗塞』や『脳梗塞』などの病気予防にもつながります。
また、血流がよくなることでリラックス効果がうまれ、犬の精神安定に役立つことも…。
ピラジンは、種とワタに多く含まれているのですが、先述したように犬には消化しづらいため取り除いて与えてあげましょう。実の部分だけでも効果は期待できます。

3-2.口臭予防が期待できる

ピーマンに含まれている『クロロフィル』という物質には、匂いを抑える成分が含まれています。実際人間用に、口臭予防のサプリメント商品も売られているほどです。
犬への効果はまだ実証されていませんが、特に危険な成分ではないため、愛犬の口臭が気になる時は試してみるといいでしょう。

3-3.ガン予防が期待できる

ピーマンには、ガンのリスクを低減してくれる『ベータカロテン』が含まれています。
人間と同様に、犬の死亡原因の1位はガンです。犬の寿命が伸びている反面、シニア犬がガンにかかりやすくなっています。ガンは、特別な予防法がなく、愛犬が病気になってしまうのはつらいですよね。日頃の食事からガンになるリスクを少しでも減らせるように、ピーマンを積極的に取り入れてみましょう。

3-4.丈夫な皮膚を維持する効果が期待できる

ピーマンには、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる『ビタミンC』が豊富に含まれています。
ビタミンCは本来、加熱調理をすると壊れてしまう栄養素ですが、ピーマンは例外。ビタミンCを熱から守ってくれる『ビタミンP』が一緒に含まれているので、栄養素を壊さずに効率よく摂取することができるのです。
ピーマンをうまく取り入れることで、愛犬の肌を健康に保っていきたいですね。

3-5.ダイエット効果を期待できる

運動不足や肥満が気になる犬にもピーマンはおすすめです。ピーマンは食物繊維が豊富なので、食べ物の消化をスムーズにしてくれます。腸の働きがよくなることで、お腹まわりがすっきりするでしょう。ただし、ピーマンだけで体重を管理することは難しいので、運動もあわせて取り入れたいですね。

ピーマンには健康に嬉しい効果もたくさんある!

ピーマンは、栄養が豊富で低カロリーのため、犬が安心して食べられる野菜です。摂取することで、さまざまな生活習慣病の予防につながります。
ドッグフードにトッピングをしたり、手作りごはんを与えたりすることで、犬の健康維持に役立つでしょう。
ただし、与える際は量や調理の仕方には十分気をつけて犬の負担にならないようにしてください。
ピーマンを上手に活用することで、愛犬の健康を支えていきましょう。

まとめ

  • 犬は、ピーマンを食べても体に問題はない。
  • ピーマンは栄養価が高く、健康に役立つ働きをしてくれる。
  • 犬の大きさや体重にあわせて、与える量を守る。
  • ヘタや種は固く、消化不良の原因や口を傷めてしまうので取り除く。
  • 犬用のごはんとして作る時は、生のものを避けて喉につまらないように調理する。

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