いちごは、子どもから大人まで愛されている人気の果物ですよね。
「愛犬に食べさせてあげたいけれど、そもそも犬にいちごを与えても大丈夫なのか?」と疑問に思っている飼い主も多いでしょう。
基本的には、犬にいちごを与えても問題はありません。
しかし、場合によっては与えない方がいいケースもあるので注意が必要です。
この記事では、犬にいちごを与えるときに飼い主が知っておきたい注意点を解説します。
【結論】犬にいちごを与えても大丈夫!
結論からお伝えすると、犬にいちごを与えても基本的には問題ありません。
いちごにはビタミンCやカリウムなど、犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
そのため、愛犬のおやつとしていちごを与えたいと考える飼い主さんも多いでしょう。
しかし、いちごはアレルギーを引き起こす可能性があるため、与えるときは注意が必要です。
また、犬が中毒を起こすキシリトールもわずかに含まれているので、大量に与えないようにしてください。
いつから子犬にいちごを与えてもいい?
生まれて間もない頃は消化器官が十分に発達していないため、子犬にいちごを与える場合は生後2〜3ヶ月を過ぎてからにしましょう。
ただし、子犬によっては乳歯から永久歯に生え変わる生後7〜8ヶ月までは、消化機能が未発達な場合もあります。
そのため、心配な方は歯が生え変わったことを確認してから与えるようにしてください。
いちごの主な栄養素|犬の健康や寿命への影響
いちごには、犬の健康維持に役立つ栄養素が多く含まれています。
ここでは、いちごに含まれる主な栄養素と犬の健康や寿命に与える影響を見ていきましょう。
ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や関節の健康維持に効果的です。
また、ビタミンCには抗酸化作用もあるため、加齢や運動による酸化ストレスを抑えて、動脈硬化を予防したり免疫力をアップさせたりする効果も期待できます。
健康な犬であれば体内でビタミンCを生成できるので積極的に与える必要はありませんが、加齢や病気で生成する能力が落ちたときは与えてもいい場合があります。
カリウム
カリウムには、細胞内液の浸透圧や体液のpHバランスを維持する働きがあります。
また、ナトリウムの排出を促進する作用があるため、塩分濃度の調整や血圧を下げる効果も期待できます。
ただし、腎臓の機能が正常であればカリウムを摂りすぎても尿として排出されますが、腎機能が低下しているとカリウムが体内に蓄積しやすくなる点には注意が必要です。
アントシアニン
いちごには、アントシアニンというポリフェノールが含まれています。
ビタミンCとの相乗効果によって高い抗酸化作用を発揮し、老化防止に役立つでしょう。
また、アントシアニンには目の網膜に存在するタンパク質(ロドプシン)の再合成を促す働きがあるため、目の機能を改善する効果も期待できます。
食物繊維
いちごには、腸内環境を改善させる食物繊維が豊富に含まれています。
とくに、水溶性食物繊維のペクチンには、腸内の食物の移動を緩やかにして便通を整える働きがあります。
ただし、摂りすぎると軟便や下痢を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
【体重別】犬にいちごを与えるときの適量
いちごは水分量が多く、食物繊維を含んでいるため、与えすぎると軟便や下痢を引き起こす可能性があります。
普段与えているドッグフードには、犬に必要な栄養が十分含まれているため、いちごはおやつやご褒美として与えるようにしましょう。
1日に与えても良いいちごの量の目安を体重別にまとめましたので、参考にしてください。
犬の体重 | 1日のいちご給与量 |
超小型犬 (4kg以下) |
1/2粒 |
小型犬 (10kg以下) |
1粒 |
中型犬 (25kg未満) |
2粒 |
大型犬 (25kg以上) |
3粒 |
要チェック!犬にいちごを与えるときの注意点
犬にいちごを与えても問題はありませんが、安心して与えるために知っておきたいポイントがあります。
最後に、犬にいちごを与えるときの注意点を解説するので、しっかりチェックしておきましょう。
アレルギー反応に気をつける
犬がいちごを食べると、アレルギー反応を起こす可能性があります。
アレルギーの症状としては、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐などです。
初めていちごを与えるときは少量にして、他の新しい食べ物を与えないようにしてください。
万が一、アレルギーを起こしても重症化が抑えられますし、原因を特定しやすくなります。
いちごと同じバラ科のりんごや桃などにアレルギーがある場合も与えないようにしましょう。
また、シラカバ花粉に対してアレルギーを持っていると、バラ科の食べ物にもアレルギー反応を起こす可能性があるので注意が必要です。
適量をきちんと守る
いちごには、犬が中毒を起こすキシリトールが微量ながら含まれています。
キシリトールを大量に摂取すると、血糖値を下げるインスリンが多く分泌され、低血糖になる可能性があります。
愛犬が中毒を起こさないために、適量をきちんと守るようにしましょう。
小さくカットしてから与える
犬にいちごをそのまま与えると、丸呑みしてのどに詰まらせてしまう可能性があります。
とくに、小型犬はのどが狭いため、詰まりやすくて危険です。
いちごを与えるときは、小さくカットしてから与えてください。
いちごのへたを取り除く
いちごのへたは固くて消化に悪いです。
そのため、犬にいちごを与えるときは、必ずへたを取り除いてください。
いちごの加工食品は与えないようにする
ジャムやジュースなど、いちごの加工食品は糖分が多すぎるので与えないようにしましょう。
砂糖は有害ではないものの、与えすぎると肥満のリスクが高まります。
また、いちごの加工食品には牛乳や生クリーム、チョコレートなど、犬が摂取すると下痢や中毒を引き起こす食材が含まれている恐れもあるため注意が必要です。
犬にいちごを与えるときは適量や注意点をしっかりと守ろう
栄養が豊富ないちごは、犬に与えても問題ありません。
ビタミンCやアントシアニンなどが摂取できるので、老化防止や免疫力アップといった効果が期待できます。
ただし、いちごには犬が中毒を起こすキシリトールが微量に含まれているため、与えすぎないように注意してください。
また、アレルギーを起こす場合もあるため、初めて与えるときは少量にしましょう。
愛犬がいつまでも元気でいられるように、適量や注意点をしっかりと守っていちごを与えてください。