犬はトマトを食べても大丈夫?与え方&注意点(危険な部位など)を解説 犬はトマトを食べても大丈夫?与え方&注意点(危険な部位など)を解説

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犬はトマトを食べても大丈夫?与え方&注意点(危険な部位など)を解説

「愛犬にトマトをあげたいけど、犬ってトマトを食べても大丈夫なの?」と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。

犬は、基本的にトマトを食べても問題ありません。

しかし、食べてはいけない危険な部位や、与えない方がいいケースもあるので注意が必要です。

この記事では、犬にトマトを与えるときに、飼い主が知っておきたい注意点をお伝えします。

安心して愛犬にトマトを食べてもらうために、ぜひ参考にしてくださいね!

 

1.犬にトマトを与えても大丈夫!生のままやミニトマトもOK

結論からいうと、犬にトマトを与えても問題ありません。

生のまま食べられるので、ミニトマトを与えても大丈夫ですし、もちろん加熱してもOKです。

 

ただし、食べてもいいのは『完熟トマト』のみ。

未熟な青いトマトには、『トマチン』という有害な物質が含まれています。

万が一、犬が食べてしまうと、下痢や嘔吐などの中毒症状が出る可能性があります。

家庭菜園をしているご家庭では、犬がまだ熟していないトマトに興味を示すこともあるかもしれませんが、絶対に与えないようにしてください。

 

1-1.加工品(トマトジュース・トマト缶)は避けた方が無難

「犬はトマトを食べられるなら、トマトジュースも大丈夫だよね?」と考える飼い主さんは多いです。

しかし、トマトジュースやトマト缶などの加工品を、犬に与えるのはおすすめしません。

人間用につくられた加工品には、食塩や添加物が入っているものが多くあります。

食品表示制度によると、『全体の5%未満の原材料は表示を省略できる』とされています。(原材料3種類以上の場合)

商品に含まれている添加物がすべて記載されているとはかぎらないので、犬にトマトの加工品を与えるのは避けた方が無難でしょう。

 

トマトジュースを飲ませたい場合は、『食塩不使用』のタイプを選び、栄養成分表示をしっかりチェックしたうえで与えるようにしてください。

また、ドライトマトは水分が少ないうえ、塩分・糖分もたっぷり添加されているので、注意が必要です。

 

1-2.犬が食べてもいいトマトの量

犬におやつとして与えられるトマトの量は、一日のカロリー摂取量の10%以内です。

 

【犬種別トマトの摂取目安量】

  • 超小型犬…5g~10g(ミニトマト半分以下)

チワワ、トイプードルなど

  • 小型犬…7g~15g(ミニトマト半分)

ミニチュアダックスフンド、シーズーなど

  • 中型犬…13g~39g(ミニトマト1個)

ビーグル、柴犬など

  • 大型犬…36g~78g(ミニトマト2~3個)

ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど

※ミニトマト1個=20gとして換算

 

あくまでも目安量なので、愛犬の体調にあわせて少量ずつ与えてくださいね。

 

2.トマトの栄養素と犬に与えるメリット

トマトには、犬の健康維持に一役買ってくれる栄養成分がたっぷりと含まれています。

ここでは、トマトに含まれる栄養素と犬に与えるメリットをお伝えします。

 

2-1.『リコピン』で病気予防

トマトには『リコピン』が多く含まれています。

リコピンの特徴は、体の酸化(サビ)を防ぐ、強力な抗酸化作用があること。

細胞を攻撃する活性酸素を取り除いてくれるため、愛犬の老化防止や病気予防に役立つメリットがあります。

 

2-2.『βカロテン(プロビタミンA)』で皮膚の健康を保つ

トマトには『βカロテン』が含まれています。

βカロテンも、抗酸化作用がある栄養素のうちのひとつ。

また、βカロテンは体内でビタミンAと同じはたらきをしてくれるため、『プロビタミンA』とも呼ばれています。

ビタミンAには、皮膚や粘膜を健康に保つはたらきがあります。

 

2-3.『ビタミンC』で免疫力アップ

トマトは、強い抗酸化作用がある『ビタミンC』も豊富です。

さらに、ウイルスや細菌への抵抗力を高める効果もあります。

ビタミンCを摂取することで免疫力がアップし、愛犬の丈夫な体づくりに一役買ってくれるでしょう。

 

2-4.『カリウム』は利尿作用がある

トマトには『カリウム』が含まれています。

カリウムには、体にたまった余分なナトリウム(塩分)を尿として排出するはたらきがあります。

カリウムの利尿作用によって、体の中の水分・塩分のバランスが正常に保たれるため、愛犬の高血圧予防になるメリットがあります。

 

3.犬にトマトを与えるときの注意点

犬はトマトを食べられますが、安心して与えるために、知っておきたいポイントがいくつかあります。

ここでは、愛犬にトマトを与えるときの注意点をお伝えします。

 

3-1.【危険】ヘタに含まれる『トマチン』は有害!

冒頭でも少しお伝えしましたが、トマトの一部には、『トマチン』という有害成分が含まれています。

トマチンは、虫や動物に食べられないようにするために、殺虫剤のようなはたらきをする成分。

トマチンが含まれた部位を食べると、下痢や嘔吐などの『トマチン中毒』を引き起こす恐れがあり、大変危険です。

 

【トマチンが含まれている危険な部位】

  • ヘタ
  • 未熟な緑色の実

犬が誤って食べてしまう可能性が高いのは、調理後のミニトマトのヘタ。

犬がキッチン内に自由に入れるご家庭では、とくに注意しなければなりません。

もし、犬がトマトのヘタや茎を食べてしまったら、すみやかに動物病院で獣医師の診察を受けてください。

 

3-2.アレルギー反応がないか確認

犬の約40%は、なんらかの食物アレルギーをもっているといわれています。

愛犬に初めてトマトを与えるときは、アレルギー反応が出ないかチェックすることが大切です。

 

また、スギ、ブタクサアレルギーをもっている犬も要注意。

スギやブタクサのアレルゲン物質と、トマトのアレルゲン物質は、構造がよく似ています。

トマトを食べたときに、体が『杉』と勘違いし、アレルギー症状が出ることがあるのです。(これを交差反応といいます)

 

トマトアレルギーのチェックはもちろん、他のアレルギーがある犬も、かゆみや嘔吐などの症状が出ないか確認するようにしましょう。

 

3-3.プチトマトの丸飲みに注意

プチトマト(ミニトマト)は、人間にとっては食べやすいサイズですが、体の小さい犬がプチトマトを丸飲みすると、喉につまらせたり消化ができなくなったりする可能性があります。

プチトマトをおやつとして与える場合は、小さくカットしてあげるとよいでしょう。

 

3-4.シニア犬・子犬は皮をむいて与える

シニア犬や子犬は、トマトの皮をむいてから与えるのがおすすめ。

トマトの皮は消化が悪いです。

消化器官の弱っているシニア犬や、体が未発達な子犬がトマトの皮を食べると、消化不良になることもあります。

トマトの湯むきは電子レンジで簡単にできるので、シニア犬や子犬には皮をむいたトマトをあげるようにしましょう。

 

3-5.腎臓病の犬には与えない

腎臓病の犬には、トマトを与えないでください。

トマトに含まれているカリウムは、通常であれば、尿としてどんどん排出されていく成分です。

しかし腎臓病の犬は、カリウムを尿として排出する機能が弱くなっています。

つまり、摂取したカリウムが体内にそのまま残ってしまうということ。

血液中のカリウム濃度が高くなった結果、『高カリウム血症』になる可能性があるので、注意が必要です。

愛犬が腎臓病のときは、トマトを与えるのをひかえましょう。

 

犬はトマトを食べられる!ヘタを取り除いた完熟トマトを与えよう

犬はトマトを食べられます。

ただし、ヘタや未熟な実には危険な『トマチン』が含まれているため、ヘタを取り除いた完熟トマトのみを与えるようにしましょう。

万が一、下痢や嘔吐、アレルギー症状が現れたら、すぐに動物病院で獣医師に診てもらってください。

 

トマトは水分量が多く、夏場の水分補給に最適なうえ、犬の健康に役立つうれしい成分がたっぷりの野菜。

実際、トマトが大好きなワンちゃんも多いようです。

アレルギーがなければ、犬用のペットフードにトマトをトッピングしたり、手作り犬ごはんをつくってあげたりするのもいいですね。

愛犬がいつまでも元気でいられるように、適量を守ってトマトを与えましょう!

 

まとめ

  • 犬はトマトを食べられる
  • トマトのヘタ、未熟な実には『トマチン』が含まれるため要注意
  • トマトの加工品には、食塩・添加物が入っている可能性があるため避ける
  • 犬におやつとして与えるときの適量はミニトマト半分~3個
  • 腎臓病やアレルギーがある犬にはトマトを与えない

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