愛犬が毎日食べる食事は、体づくりや健康を保つうえで大きな役割を果たします。
愛犬の成長や健康を第一に考えると、「このドッグフードでいいの?」「量は合ってる?」「何回に分けてあげればいいの?」など、いろいろ気になりますよね。
そこで今回は、ドッグフードの基本的な選び方、与え方について役立つ情報を幅広くご紹介します。
愛犬の体のためにぜひ参考にしてくださいね。
【年齢別】犬にえさを与える回数
えさを与える回数の目安は、表のように年齢によって異なります。
子犬期 | 成犬期 | シニア期 | |
一日の食事回数 | 2〜5回 | 2〜3回 | 2〜5回 |
それぞれの年齢について詳しく見ていきましょう。
子犬期
体が完全に発達していない子犬期の食事回数は、2〜5回が目安です。
成長段階にある子犬の場合、消化器官が完全に発達しておらず、一度にたくさん摂取すると胃腸に負担がかかり、消化不良を起こします。すると、嘔吐や下痢の原因になるので、初期は特にできる限り回数を分けて食事を与えましょう。生後2ヶ月頃までは餌をふやかして柔らかくしてから与えてください。
また、エネルギー消費が激しい子犬期は、しっかり栄養を摂取しないと、栄養不足による発達障害や低血糖症のリスクが高まります。そのため、1日に摂取すべき量を食べきっているかどうか確認することが大切です。
犬のエサをふやかす方法
生後20日頃〜2ヶ月頃までは離乳食を与える時期です。パピー用フードやオールステージフードをふやかして与えるようにしましょう。
ドッグフードのふやかし方には、ぬるま湯もしくは電子レンジでふやかす方法があります。
◆ぬるま湯を使う場合
熱湯を40℃前後になるまで冷ましてからドライフードにかけ、柔らかくなるまで15分程度待ちます。
※熱湯でドライフードをふやかすと熱に弱い栄養素が壊れてしまうので、必ずぬるめのお湯でふやかします。
◆電子レンジを使用する場合
耐熱のフードボウルにドライフードと適量の水を入れ、しっかりとラップをかけて温めます。600Wなら20秒程度。温めたら冷めるまで待ちます。触ってみて指でつぶれるくらいの柔らかさになったら与えましょう。
時間を短縮したい場合は、ドライタイプのフードをあらかじめミキサーやすり鉢で細かくしておくと効率よくふやかせます。
成犬期
体が完全に発達した成犬の食事回数は、2〜3回が目安です。
消化器官が発達しているので、1回の食事量が増えても下痢や嘔吐をしにくくなります。ただし、健康状態によっては食欲が低下する場合もあるため、残すことが多いなら、1回あたりの給与量を減らす代わりに、与える回数を増やしてみましょう。
なお、成犬になると成長が止まり、避妊去勢手術後は運動量も低下する傾向にあります。高カロリーのパピ―用フードをそのまま与え続けたり、子犬期と同様の量を与えたりすると肥満の原因になります。必ず成犬用フードに切り替え、与え過ぎにも注意しましょう。
ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を目安にしたり、愛犬の体重などをもとに必要カロリー量を計算したりと、適正体重をしっかり維持できるよう調整する必要があります。
シニア期
老衰によって消化機能が衰えていくため、食事のときの様子を見つつ、2~5回に分けて食事を与えましょう。
1日に必要なエネルギー量、給与量を計算した上で、毎回の食事で食べきれないようなら回数を増やして少しずつ与えるといった対策が必要です。
それでも残すなら、えさの種類を変えてみるのもひとつの手です。
また、歯に問題があるシニア犬の場合は、ドライフードをふやかしたりウェットフードに切り替えたりと、柔らかく食べやすいものを与えましょう。
【年齢別】おすすめのえさの種類
一般的なえさの種類は、ドライフード・セミモイストフード・ソフトドライフード・ウェットフードの4種類です。
犬のライフステージ別におすすめのフードを表にまとめました。
子犬期 | 成犬期 | シニア期 | |
ドライフード | ◯(※離乳期はふやかして与える) | ◎ | ◯ |
セミモイストフード | △ | △ | △ |
ソフトドライフード | ◯ | △ | ◯ |
ウェットフード | ◯ | △ | ◯ |
ドライフードがどのステージにおいても適していることがわかります。
ただ、ほかの種類についてもメリットがあるのでそれぞれ見ていきましょう。
カリカリ食感のドライフード
ドライフードは、フード内の水分含有量が10%程度でカリカリとした食感が特徴です。一般的に水分量が多いフードより価格が安く、歯に付着しにくいため口腔内の健康を維持しやすいといわれています。歯に問題のない成犬には特におすすめです。
また、水分量が少ないので腐りにくく、保存期間が長い商品が多いのもメリットです。
柔らかいフードしか食べられない子犬や老犬の場合は、ぬるま湯でふやかしてウェットフード状にして与えましょう。
弾力があり少し硬めのセミモイストフード
セミモイストフードは、フード内の水分含有量が25~35%程度で、肉の匂いが強く、食欲が低下気味の犬におすすめです。
ただ、開封後の保存期間は冷蔵庫で1週間程度と短いため、開封後は早めに使い切る必要があります。価格もほかの種類に比べて高めです。
また、セミモイストフードは同じく半生フードと呼ばれるソフトドライフードと似ていますが、製造工程において、気泡の穴を作り、やわらかい食感にする「加熱発泡処理」が行われていません。そのため、弾力があり少々硬いのが特徴。キューブや筒状のおやつにもこのタイプが多いです。
柔らかいソフトドライフード
ソフトドライタイプのフードはセミモイストフードと同様、水分含有量は25~35%程度。加工時に加熱発泡処理が行われているので、やわらかめの食感です。歯の弱い子犬や老犬、歯に問題のある犬におすすめ。こちらも肉の匂いが比較的強いため、食欲が低下気味の犬にも向いています。ふっくらとした丸みのある形状が特徴です。
缶詰やパウチ入りのウェットフード
缶詰やパウチ入りのウェットフードは、水分量が75%前後(またはそれ以上)の商品が多く、最も香り豊かで嗜好性が高いのが特徴。効率よく水分摂取もでき、消化が良いのもメリットです。消化器官が弱い子犬や老犬、病中病後のわんちゃんに適しています。
ただし、ドライフードと比べ価格が高く、さらに開封後の賞味期限が非常に短く、長期保存に適していないというデメリットがあります。そのため成犬の場合は、食欲低下気味のときに与える、もしくはトッピングとして利用するのがおすすめ。メインの餌にすると、歯にフードが残りやすく、歯垢・歯石の原因になる可能性が高い、また、あごの筋肉も鍛えられないという欠点もあるため避けましょう。
1日に与えるドッグフードの適量
ドッグフードのパッケージに記載されている1日の給与量を目安にえさを与える飼い主さんは多いでしょう。しかし、犬の生活環境や避妊・去勢手術の有無、運動量などによって必要エネルギー量の個体差が生じます。
そのため、愛犬に合った給与量を正確に算出するのがおすすめです。
ここでは、その計算方法と体重別の1日の給与量をご紹介します。
給与量の計算方法
給与量を算出するためには、愛犬のRER(安静時エネルギー必要量)とDER(1日の必要エネルギー量)の計算が必要です。
それぞれの計算方法を見ていきましょう。
RERを計算する
RERは、「70 × 体重の0.75乗」で求められます。
計算機を使う場合の計算方法は以下のとおりです。
- 例)体重が5kgの場合 5×5×5=125→ √を2回押す→ 3.343…×70 = 234.05…
体重5kgのわんちゃんのRERは「234」になります。
次に、DERを求めましょう。
DERを計算する
DERは、「RER × 活動係数」で求められます。
活動係数に関しては、以下を参照ください。
◆活動係数
【成犬・高齢犬の場合】
- 避妊・去勢手術をしていない成犬「1.8」
- 避妊・去勢手術済の成犬「1.6」
- 肥満気味の犬や高齢犬「1.4」
【子犬の場合】
- 4ヶ月未満「3.0」
- 4~9ヶ月「2.5」
- 10~12ヶ月「2.0」
【妊娠中・授乳中の成犬の場合】
- 妊娠1~4週目「2.0」
- 妊娠5~6週目「2.5」
- 妊娠7~8週目「3.0」
- 授乳中「4.0~8.0」
体重5kgのわんちゃんが避妊・去勢済の成犬の場合、DERを求める計算式は以下になります。
- 234(RER)× 1.6(活動係数)= 374.4(DER)
DERがわかったら、最後に1日の給与量を計算します。
1日の給与量を計算する
1日の給与量は、「DER ÷ ドッグフード100gあたりのカロリー × 100」で求めることができます。与えているドッグフードが100gあたり340kcalの場合、計算式は以下です。
- 374(DER)÷ 340(ドッグフード100gあたりのカロリー)× 100 = 110(1日の給与量)
避妊去勢済の成犬(体重5kg)の場合、1日の給与量は110gになります。
この計算方法を用いて「活動係数:1.6(避妊・去勢済みの成犬)/100gあたり340kcalの餌の場合」にて小型犬・中型犬・大型犬の給与量を早見表にしました。よろしければ参考にしてみてください。
小型犬(チワワ・トイプードル・柴犬・ミニチュアダックスフンド ほか)
チワワやトイプードル、柴犬、ミニチュアダックスフンドといった小型犬の場合、1日の給与量は以下になります。
※活動係数:1.6(避妊・去勢済みの成犬)/100gあたり340kcalの餌の場合
超小型犬(チワワ・トイプードルほか) | 小型犬(柴犬・ミニチュアダックスフンドほか) | |||||||||
体重(kg) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
1日の給与量(g) | 33 | 56 | 75 | 93 | 110 | 126 | 142 | 157 | 171 | 185 |
中型犬(コーギー・ボーダーコリー・ブルドッグ ほか)
コーギーやボーダーコリー、ブルドッグといった中型犬の場合、1日の給与量は以下になります。
※活動係数:1.6(避妊・去勢済みの成犬)/100gあたり340kcalの餌の場合
中型犬(コーギー・ボーダーコリー・ブルドッグほか) | ||||||||||||||
体重(kg) | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
1日の給与量(g) | 199 | 212 | 225 | 239 | 251 | 264 | 276 | 288 | 300 | 311 | 323 | 335 | 346 | 357 |
大型犬(ゴールデンレトリバー・ダルメシアン・ ドーベルマン ほか)
ゴールデンレトリバーやダルメシアン、 ドーベルマンといった大型犬の場合、1日の給与量は以下になります。
※活動係数:1.6(避妊・去勢済みの成犬)/100gあたり340kcalの餌の場合
大型犬(ゴールデンレトリバー・ダルメシアン・ドーベルマンほか) | ||||||||||||||
体重(kg) | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 |
1日の給与量(g) | 369 | 379 | 390 | 401 | 412 | 422 | 433 | 443 | 454 | 464 | 474 | 484 | 494 | 504 |
市販ドッグフードの正しい選び方
ドッグフードを選ぶとき、何を基準に選んでいますか?
ドッグフードの選び方ひとつで、愛犬の健康が左右されることもあります。
ここからはドッグフードを選ぶときに確認したいポイントをご紹介します。
実際にわんちゃんと暮らしている飼い主さんに聞いた「ドッグフードを選ぶとき何を基準に選びますか?」というアンケート※の回答も交えてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※株式会社オモヤがワンちゃんの飼い主さん100人に実施した独自調査
原産国
ドッグフードを選ぶときに、原産国を気にしている飼い主さんは多くいます。
【アンケート回答一例】
- ワンちゃんの食いつきが良いものを選ぶ。また国産のドッグフードを選んでいます。
- グレインフリー、生産国、実績。
日本産の商品はどんなジャンルのものでも品質が良いという考えで、国産のドッグフードを選ぶ方はたくさんいます。しかし、ドッグフードに関しては一概に国産製品が良いとも言い切れません。
日本のドッグフードの製造基準はペット先進国に比べるとまだ低く、製造国によっては外国産のドッグフードの方が厳しい基準をクリアしている場合があります。
ドッグフード基準が高い国
ペット先進国といわれ、ドッグフードの製造基準が高い代表的な国は以下になります。
◆ドイツ
ペット先進国のドイツでは、人間も食べることができる原料を使ったドッグフードでなければ基準を満たさないため、必然的に品質が高くなります。
また、ドッグフード製造時に厳しいEU規則に従う必要があるのも特徴です。
◆イギリス
カナガンドッグフードで有名なイギリスでは、大抵のドッグフードメーカーがイギリスペットフード工業会(PFMA)という団体に登録しています。副産物まで規制する厳しい規定をクリアしたドッグフードが数多くあります。
◆アメリカ
アメリカには多くのドッグフード基準が設けられており、食品医薬品局(FDA)やアメリカ飼料検査官協会(AAFCO)の安全基準が採用されています。
その他、州別の基準、さらにドッグフード業界内でも複数の基準が設けられているのも特徴です。
また、海外フードは犬が消化しやすい動物性たんぱく質を主原料とする商品が多いのに対し、日本では犬の消化に適さない穀物類をメインとする傾向にあります。
国産品にも高品質のドッグフードはもちろんある
ただし、国産の商品にも、ヒューマングレードの原材料を使用し、動物性たんぱく質を主原料とした安心安全のドッグフードが存在します。
穀物不使用の「グレインフリー」や、小麦アレルギーを持つわんちゃんに配慮した「グルテンフリー」など、愛犬の健康を損なう要因を取り除いたフードも数多くあるのです。
ここで、いずれも高品質の海外製ドッグフードと国産ドッグフードのどちらを選ぶか迷っているとしましょう。その際、考慮すべきは海外製の場合、輸入するまでに長い時間を要するという点です。輸送時に温度・湿度管理が徹底されているかまでは確認できず、どんなに良いフードでも品質が低下する可能性は否めません。
その点を踏まえると、国産フードで、動物性たんぱく質が主原料のヒューマングレードのものを選ぶ、というのもひとつの判断基準となるでしょう。
国産・外国産というだけで判断せず、パッケージ記載の原材料や主原料もきちんと確認することが大切です。
添加物や保存料の有無
【アンケート回答一例】
- 人間も食べられる安心出来る食材の使用と、添加物不使用である事です。
- 無添加の商品など、体にいい物を選ぶようにしています。
上記のアンケート回答のように、わんちゃんの体への影響を考慮して添加物や保存料の有無を見るという飼い主さんは多いでしょう。
ドッグフードや一般食のおやつを選ぶとき、発がん性を中心に健康被害リスクのある添加物が入っていないか気になりますよね。
添加物や保存料に関しては、合成添加物であるか否か、また、添加物の種類によってもリスクが異なります。(リスクを伴う可能性のある添加物については後述します。)
ドッグフードは毎日与えるものなので、無添加、もしくはリスクの可能性が低い添加物であるか否かは注意したいポイントです。
最近ではプレミアムフードを中心に多くの無添加フードが販売されているので、試してみるのも良いですね。
必要な栄養素が含まれているか
【アンケート回答一例】
- 品質の良い材料と栄養バランスを考えたドッグフードであること。
- 小粒で食べやすいもの、栄養バランスが良いもの。
このように栄養バランスに着目してドッグフードを選ぶ飼い主さんもいます。
もともと肉食に近い雑食性の犬は、人間と暮らすようになった今でも肉が主要な栄養素です。
特に肉に含まれる動物性タンパク質は、筋肉や血液、皮膚やさまざまな臓器を構成する際に必要不可欠な栄養素であり、代謝や免疫力の維持など健康を保つうえでも多くの役割を果たします。
製造コスト削減のために大豆などの植物性タンパク質を主原料としているドッグフードは極力避けたいところです。
また、犬が必要とする栄養素は6つあります。
【犬に必要な6大栄養素】
- 水
- タンパク質
- 脂肪
- ビタミン
- ミネラル
- 炭水化物
総合栄養食のドッグフードと水を与えれば、上の栄養素をバランスよく摂取することが可能です。
手作りごはんなど、総合栄養食以外の食事を与える場合は、まんべんなく栄養が摂れる内容であるか確認するようにしましょう。
ちなみに、犬と猫を飼っている場合、双方のフードを盗み食いしてしまうことがあるかもしれません。すぐに影響が出ることはありませんが、長く続くと病気の原因になる可能性があります。
たとえば、キャットフードには「タウリン」が含まれていますが、犬はタウリンを体内で作り出せます。そのため、キャットフードを犬が継続的に食べると、タウリンの過剰摂取になり、免疫不全や心筋症を引き起こすリスクがあるのです。
逆に猫がタウリンの含まれないドッグフードばかりを食べ続けると、網膜細胞の機能が低下し、視力が落ちる、ひどいと盲目になる可能性があります。
このように、犬と猫では必要とする栄養素が異なる場合があることを知っておきましょう。
また、キャットフードはドッグフードよりも高カロリーで塩分も多いという特徴もあるため、盗み食いをしないよう食事場所を分けるなどといった工夫が必要です。
アレルギー食材が含まれていないか
【アンケート回答一例】
- 健康やアレルギーに配慮した商品かどうか。
- 4匹のうち1匹が魚アレルギーなので成分表示を見て魚が入っていないか確認して買います。
- 食物アレルギーがあるので、アレルギー源となる牛肉やトウモロコシの入っていないもの。添加物がなるべく入っていないもの。
愛犬のアレルギー対策を第一にドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いようです。
年々食物アレルギーを持つ犬は増加しています。その場合、アレルゲン物質が含まれていないドッグフードを選ばなければいけません。
アレルギーの可能性がある場合は、犬にとってアレルゲンになりやすい豚や牛の動物性タンパク質、さらに添加物が含まれていないドッグフードを選ぶことが大切です。
アレルギーの可能性があり、その原因が分からない場合は、獣医師に相談するようにしましょう。
コストパフォーマンスの良さ
ドッグフードは毎日継続的に消費するものなので、やはりコストパフォーマンスも大切です。
【アンケート回答一例】
- 犬の体質に合っているかと価格。
- コスパと健康性。
- 体に良さそうなもので食いつきがよいものを選びます。値段も手頃なものだとよりいいです。
上記の回答からもわかるように、コスパに期待度を高める飼い主さんは多いです。
高価なフードであっても品質が価格に見合わないものもありますし、何より愛犬の体に合っていなければ意味がありません。
愛犬の健康維持に役立ち、価格も適切と思えるコスパの良い商品か否かを考慮して購入するようにしましょう。
安いドッグフードの危険性
ドッグフード売り場で、ついつい安い商品に目が行くという方は多いでしょう。価格が安いドッグフードが全て危険というわけではありません。しかし、製造コスト削減のために健康被害の原因となりうる原材料を使用している可能性は高いです。
例えば、人間の食用基準を満たさない4D(ミート)と呼ばれる肉を使っているケースがあります。
4Dとは、Dead(死んでいる)Disabled(障害があった)Diseased(病気だった)Dying(死にかけている)の頭文字で、製造コストを抑えるために使用しているケースがあるのです。
また、肉(動物性タンパク質)の代わりに、トウモロコシや小麦類などの穀物(植物性タンパク質)を主原料としている商品も多いです。
その他にも、日本ペットフード公正取引協議会が採用しているAAFCOのドッグフード基準をクリアするために、足りない栄養素を人工添加物で補っている場合もあります。
安いドッグフードは特に注意!危険な食材・成分・添加物など
安いドッグフードの場合、犬の体に健康被害をもたらす危険性のある、以下のような食材・成分・添加物などが使用されている可能性が高いです。パッケージの表示を確認して該当する商品はなるべく避けることをおすすめします。
- トウモロコシや小麦などの穀物(主原料になっている場合)
- ホミニーフィード(とうもろこしの胚芽・細粉・皮・澱粉などの混合物)
- 肉(動物性油脂・肉粉・~副産物、~エキス、~ミールなどの記載があるもの)
- 大豆(大豆ミール・脱脂などの記載があるもの)
- 4Dミート
- ソルビン酸カリウム
- 着色料(赤3・赤40・赤105・青2・青102)
- 酸化防止剤(BHT・BHA・エトキシキン・没食子酸プロピルなど)
- 二酸化チタン
- 亜硝酸ナトリウム
- 合成調味料・香料
- 砂糖
犬のえさを手作りする場合の簡単レシピ
総合栄養食であれば犬に必要な栄養基準をクリアしているので、そのフードと新鮮な水さえあれば健康が維持できるといわれています。
しかし、手作りフードもたまにはあげたいという飼い主さんもいるでしょう。手作りごはんの場合、使う材料を全て把握でき、犬にとって危険な原材料や成分も入れずに作ることができるので、その点は安心です。
ここでは、トッピングご飯にもおすすめの簡単手作りレシピをご紹介します。栄養バランスに配慮しながら愛情たっぷりの手作りごはんを作ってあげましょう。わんちゃんのごはん+飼い主さんのごはんが一気に作れるアレンジレシピもご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
チーズ風味の鶏ささみチャーハン
◆材料
・白米(適量)
・鶏肉(25g)
・ピーマン(1/2)
・ミックスベジタブル(適量)
・犬用粉チーズ(少量)
・ごま油(少量)
◆作り方
1.鶏肉とピーマンを食べやすいサイズに切る
2.少量のごま油をフライパンで温め、1の食材とミックスベジタブル、白米を混ぜ合わせながら炒める
3.2に犬用粉チーズをかけて炒めたら完成!
人間用にレシピをアレンジするならオムライスがおすすめです。
犬用粉チーズを入れる前の段階で塩胡椒・コンソメ・ケチャップで味付けし、チキンライスを作ります。
あとはふわふわの卵で包んでケチャップ・パセリをかけて完成です!
愛犬のごはん作りにちょっとプラスαすればできちゃいます!
わんちゃんと一緒にお食事タイムを楽しみましょう!
大好きなささみと野菜チーズ入りのチャーハンに大満足してくれるはずです。
簡単!ひじきとキャベツの豆腐ハンバーグ
◆材料
・豆腐(150g)
・ひじき(小さじ1杯)
・キャベツ(30g程度)
・にんじん(30g程度)
・片栗粉(大さじ1杯)
◆作り方
1.ひじきを洗って水につける
2.豆腐をキッチンペーパーに包んで水分をきる
3.キャベツと人参を消化しやすいサイズに小さく切る
4.1を水切りしてボウルに入れ、野菜と豆腐、片栗粉も加えてしっかりと混ぜ合わせる
5.お好みの形にして、オーブンシートに並べる
6.20分を目安に180℃のオーブンで焼く
7.あら熱がとれたら完成!
人間用のアレンジレシピはあんかけ豆腐ハンバーグ!
焼く前の生地に塩胡椒で下味をつけ、フライパンに油をひき、焼き色がつくまで火を通します。
醤油・みりんを大さじ1ずつ、だし汁200mlを火にかけ煮立ったら、水溶き片栗粉を大さじ1〜2調整しながら加えます。とろみがついたら豆腐ハンバーグにかけ、細切りの青じそを散らして完成です!
オーブンでわんちゃん用のハンバーグを焼いている間に、人間用をささっと仕上げましょう。
特別な日に愛犬とお揃いごはんしませんか?
たっぷり野菜入りでわんちゃんも喜んでくれますよ。
手作りごはんで与えてはいけない食材・成分
人間が食べられるものであっても、犬にとっては危険な食材・成分がたくさんあります。
食べてしまった際に出る症状の度合いは個体差がありますが、下記の食材は絶対に与えないようにしましょう。
食材 | 与えてはいけない成分 | 食べてしまった際に出る症状 |
たまねぎ・ねぎ・にら | 有機チオ硫酸化合物 | 貧血・血尿・下痢・最悪の場合死に至る |
アボカド | ペルシン | 嘔吐・下痢・呼吸困難 |
生卵 | アビジン | ビタミン吸収を妨げる→免疫力低下を引き起こし消化器系症状・皮膚病・感染症を発症する可能性がある |
生のイカ・エビ・タコ・貝類など | チアミナーゼ | ビタミンB1(チアミン)欠乏症になる→食欲不振・全身の倦怠感・足のむくみやしびれ |
チョコレート・ココア | テオブロミン | 嘔吐・下痢・頻尿・痙攣・不整脈・最悪の場合昏睡や死に至る |
アルコール | アセトアルデヒト | 意識が朦朧とする・昏睡状態・心肺機能が鈍くなる・最悪の場合死に至る |
ぶどう・レーズン | 明確にわかっていない | 嘔吐・下痢・ひどい場合は急性腎不全 |
ナッツ類 | 明確にわかっていない | 嘔吐・下痢・消化不良 |
キシリトール | - | 低血糖・昏睡・発作・ふらつき・嘔吐・下痢・肝不全 |
加熱した骨 | - | 口や喉、消化器官に刺さって炎症を引き起こす可能性がある |
加工食品 | - | 腎臓・心臓・胃腸への負担につながる |
調味料・香辛料 | - | 胃腸障害 |
人間が食事していると、おねだりしにくるわんちゃんもいますが、どんなにかわいくても、犬が食べてはいけない食材を与えてはいけません。
留守の間に盗み食いされるようなこともないように、NG食材の保管には気をつけましょう。
犬の食事のしつけについて
食事のしつけは、犬を誤飲・誤食事故などから守るために有効です。
ここでは、しつけの必要性、始める時期、教える方法について解説します。
食事のしつけ「待て」の必要性
食事のしつけ「待て」では、食事を出されても飼い主さんが許可するまで待つようにしつけます。
これは、食べてはいけない異物、食材の誤飲・誤食、盗み食いといった事故を防ぎ、犬を危険から守るために非常に大切なしつけです。
待てができないと食事をもらえないことがわかると、飼い主さんの言うことは聞かなければならないと理解し、無駄吠えなどを防ぐきっかけにもなります。
しっかりとしつけを行い、愛犬を危険から守りましょう。
子犬のしつけは生後3ヶ月頃から始めよう
子犬を家族に迎え入れた場合は、生後3ヶ月頃から食事のしつけを行うようにしましょう。
生後5ヶ月以上経過してしまうと、周囲の人間や音などに対して恐怖心を感じやすくなり、しつけがしにくくなります。
そのため、できる限り早めにしつけを行うことをおすすめします。
食事のしつけ「待て」を教える方法
食事のしつけをするときは、犬と向かい合わせになり、まずはお座りのコマンドで座らせます。お座りができない場合は、できたときにしっかり褒めるようにしましょう。できなかったときに叱ったり、無理矢理座らせるようにすると、逆効果になる可能性が高いです。
お座りができたら、犬の意識が自分に集中するよう、アイコンタクトを行いましょう。
犬が静止したら「待て」と言いながら、顔の前で手をパーにして静止のコマンドを出します。
コマンドは犬が覚えやすいよう必ず家族全員で統一するのがポイントです。
できなくても焦らず、毎日根気強く行うことが大切です。
ドッグフード人気ランキングで上位の「このこのごはん」が人気の理由
ドッグフードのおすすめ人気ランキングで上位に入る「このこのごはん」。その人気の理由を詳しくご紹介します。
原材料は全て人間も食べられるヒューマングレード
「このこのごはん」は、原材料が全てヒューマングレード。安心して愛犬に与えることができます。
厳選した肉・魚・野菜・フルーツ・海藻類をたっぷりブレンドし、わんちゃんに必要な栄養がバランス良く過不足なく配合されたオリジナル商品です。
低脂肪・高たんぱくで安心安全の無添加フード
国産の鶏ささみ・鶏レバー・鹿肉・まぐろがバランス良くブレンドされており、犬の体に必要な動物性タンパク質を低脂肪かつ高たんぱくで摂取できます。また、人工添加物フリー・保存料や酸化防止剤不使用なのも嬉しいポイント。
愛犬の健康維持をサポートしてくれる安心安全の無添加フードです。
においや毛並み・目元など小型犬の健康維持をサポート
小型犬を飼っている飼い主さんの中には、悩みをお抱えの方も多いのではないでしょうか。株式会社オモヤのアンケートでも、においや毛並み・目元などに悩みをお抱えの方が多くいらっしゃいました。以下は回答の一部です。
【におい】
- 家にいる時はおもらしをしないようにパンパースをしているのですが、外した時に蒸れていた尿のにおいが気になります。
- 排便時においてにおいが気になることがあり、餌を交換することでにおいが収まりましたが、やはり餌を元に戻すとにおいが発生し困った経験があります。
【毛並み】
- フードが合わないと毛艶も悪くなるように感じます。
- 他のわんちゃんと遊ばせている時に、他のわんちゃんと比べてうちの愛犬は毛並みが悪いなと思ったことがあります。
【目元】
- なみだやけが家に来たときから本当にひどく、目のところがガビガビで困っています。散歩や激しく遊んでいるときなどが一番ひどくて、でもそういう時ほどさっとふいてあげられなくて困っています。
においや毛並みの対処法としては、こまめなシャンプーやブラッシング、目元のケアではサプリメントを与えたり病院へ連れて行ったりと対策はいろいろあります。
けれども、なかなか改善されず、お困りの方も多いでしょう。
そこで小型犬の健康維持をサポートしてくれるのが小型犬用総合栄養食の「このこのごはん」です。
「このこのごはん」は厳選の自然素材で作られたドッグフードで、毎日の食事で健康維持を内側からしっかりサポートします。SNSでも総合評価の高い人気フードです。
子犬から老犬まで食べられるオールステージ対応
パピー用・シニア用など、わんちゃんの年齢に合わせた専用フードも数多く販売されていますが、「このこのごはん」はオールステージ対応。
赤ちゃんの時の体づくりや、シニア犬に必要な栄養素も含まれているため、子犬から老犬まで安心して与えることができます。
定期通販コースでお財布にも優しい
定期通販コースの場合、通常価格3,850円(税込)のところ割引価格が適用され3,278円(税込)とお得に購入できます。
また、初回送料無料・2回目以降もずっと約15%割引などの嬉しい特典もあります。うっかり買い忘れ…ということも防げるのでおすすめです!
定期コースの縛りがなく、いつでも解約できるので安心して注文できますよ。
「わんちゃんを迎えることになったけれど、どのドッグフードをあげよう?」「もっと愛犬の体に良いフードに変えたい」そんな方にぜひ試してほしいおすすめドッグフードです。
▼もっと詳しく『このこのごはん』について知りたい方はコチラ
愛犬にぴったりなフードで毎日の健康を支えよう!
犬の餌の与え方について幅広くご紹介してきました。ドッグフードを選ぶときは原材料や原産国、添加物の有無、動物性タンパク質が主原料になっているかなど、押さえておくべきポイントがたくさんあります。
このようなポイントを考慮した上で、愛犬にぴったりのドッグフードを選んであげましょう。
また、愛犬の年齢や体調に合わせてフード量や給餌回数を調整することも大切です。
正しい餌の与え方で、わんちゃんが元気に長生きできるようサポートしていきましょう。
まとめ
- 愛犬の年齢や体重、体調に合わせて給餌回数や給餌量の調整が必要
- ドッグフードのタイプは4種類。安全性・添加物の有無・アレルギー成分が含まれていないかなども考慮して選ぶのがおすすめ
- 与えてはいけない食材に注意して、簡単レシピでわんちゃんが喜ぶ手作りごはんに挑戦してみよう!
- 食事のしつけは犬を危険から守るために必要なもの
- ドッグフード選びで迷ったら、低脂肪高たんぱくで安心安全な「このこのごはん」がオススメ