外国産ドッグフードと国産ドッグフードの違いはない!?安全で愛犬にいいフードを選ぶ基準とは 外国産ドッグフードと国産ドッグフードの違いはない!?安全で愛犬にいいフードを選ぶ基準とは

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外国産ドッグフードと国産ドッグフードの違いはない!?安全で愛犬にいいフードを選ぶ基準とは

ドッグフードにはたくさんの種類があり、愛犬のためにどれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。特に、国産ドッグフードと外国産ドッグフード、どちらを選ぶかは悩みのタネです。この記事では国産ドッグフードと外国産ドッグフードは何が違うのか、ドッグフードは何を重視して選べばいいのかを解説します。

国産ドッグフードと外国産ドッグフードは使われる添加物の規制が違う

国産ドッグフードと外国産ドッグフードでは、ドッグフードに使われている添加物の規制が違います。

添加物は一定の量までならば健康に影響がなく、安全に使用できるとされていますが、過剰に摂取すると健康に悪影響を与えてしまう恐れがあります。
ペットの安全を守るために、それぞれの国はドッグフードに使用できる添加物の種類や量を法律で規制しています。安全性を確保するための法律が異なるので、国によってドッグフードに使用できる添加物の種類や量に違いがあるのです。

ヨーロッパ・アメリカ・日本のドッグフードの添加物基準はほとんど同じ

ドッグフードの添加物の規制は国によって異なりますが、実はヨーロッパ、アメリカ、日本の基準はほとんど同じです。基準が大きく違うのは、中国など他の地域で生産されたドッグフードです。

細かな違いはあっても、基本となる基準に大きな違いはありません。ヨーロッパ、アメリカ、日本で生産されたドッグフードであれば、添加物についてはほとんど同じレベルの安全基準を満たしていると考えていいでしょう。

例えば、酸化防止剤として使われる「BHA」という添加物があります。ドッグフードに使用できる量は、ヨーロッパ(EU)では100mg/kg以下、アメリカでは150mg/kg以下、日本では75mg/kg以下という基準が採用されています。アメリカでは法律で150mg/kg以下と定められていますが、FDA(アメリカ食品医薬品局)の勧告により、実質的には日本と同じ75mg/kg以下という基準で製造されているようです。

このように多少の数値の違いはあっても、添加物の使用に関する基準に大きな違いはありません。

国産ドッグフードの安全基準が遅れていたのは過去の話!

かつて日本にはドッグフードに使われる添加物を規制する法律がありませんでした。そのため、「国産ドッグフードは添加物がたくさん使われているから、外国産のものよりも危ない」「人が食べるものは国産がいいけど、ドッグフードは外国産がいい」などと言われていました。

しかし、それは2009年までの話です。2009年にペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)が制定され、日本で販売されるドッグフードは国産、外国産を問わず安全性が確保されるようになりました。ペットフード安全法はヨーロッパやアメリカの法律を参考に作られたので、添加物の規制についても同じような基準を採用しています。

国産ドッグフードと外国産ドッグフードに違いはない!?

前述したように、国産ドッグフードと外国産ドッグフードでは添加物を規制する法律が違いますが、アメリカやヨーロッパ、日本で採用されている安全基準はほとんど同じです。そのため、国産でも外国産でも、使われている添加物の安全性に大きな違いはありません。

国産か外国産ドッグフードかにこだわるよりも無添加にこだわろう

国産ドッグフードでも外国産ドッグフードでも、添加物が大量に使われているものもあれば、無添加のものもあります。愛犬の健康を考えるのなら、国産か外国産かにこだわるのではなく、無添加にこだわることが大切です。

ドッグフードの安全基準は人の食品よりもゆるい

ドッグフードの安全基準は人の食品に対する基準よりもゆるくなっています。これは国産ドッグフードでも外国産ドッグフードでも一緒です。

例えば、エトキシキンという添加物は毒性があるため、人の食品への使用は一切認められていません。2002年には日本の大手メーカーが販売している人用の健康食品にエトキシキンが添加された輸入原材料が使われていたため、商品を自主回収する事例が発生しています。

人への使用は認められていないエトキシキンですが、ドッグフードへの使用は一定の範囲内であれば認められていて、ドッグフードを長期保存するための酸化防止剤として使われることがあります。もちろん、使用できる量は健康に影響がないとされる範囲に規制されていますが、決して健康にいいものではありません。

添加物は愛犬の健康のためには必要のないもの

ドッグフードに使われる添加物には次のようなものがあります。

    • 香料
    • 着色料
    • 保存料
    • 防カビ剤
    • 増粘剤
    • 発色剤
    • 酸化防止剤

添加物が使われる目的は、ドッグフードの香りを良くしたり、色を良くしたり、形を均一に整えたり、長期保存を可能にしたりとさまざまです。
より見た目のいい商品、便利な商品、価格の安い商品にするために使われます。どれも売れる商品にするためには必要なことかもしれませんが、犬の健康のためには必要のないことです。

愛犬のことを考えるのなら無添加が安心

添加物について法律で保証されているのは「最低限」の安全です。どこまでを最低限とするのかについてはさまざまな議論がありますが、添加物の取りすぎはアレルギーや皮膚トラブル、老廃物が蓄積することでドロドロ涙の原因になることもあります。

どこまでの添加物が安全か、健康に影響がないかは微妙な問題ですが、「より添加物が少ない方が安全」と言えるのは確かです。愛犬のことを考えるのなら、ドッグフードは無添加のものを選ぶようにしましょう。

外国産ドッグフードが必ずしも安全ではない

外国産ドッグフードだからといって必ずしも安全とは限りません。

「ドッグフードに関しては添加物が少ない外国産が安全」という話を耳にしますが、この話に特に根拠はないようです。ドッグフードの添加物を規制する法律がほとんど同じなので、安全性に大きな違いはありません。国産か、外国産かというだけで安全性を判断することはできません。

外国産ドッグフードの大量リコール

2007年には、アメリカ産のペットフードが原因となって多数の犬及び猫が死亡する事故が起きています。原材料として使われていた中国産の小麦グルテンにメラミンという物質が混入していたことが原因と言われています。

ペットフードを実際に製造していたのはカナダのメーカーですが、アメリカの複数の有名ブランドがこのメーカーに製造を委託していたため、大規模なリコールに発展しました。多くの製品がアメリカだけではなく、カナダ、ヨーロッパ、日本など世界各国に輸出、販売されており、最終的には5300種類以上のペットフードがリコールされました。予期せぬペットの死亡と、複数の大手有名ブランドのペットフードの大量リコールにより、アメリカでは大きな社会問題になりました。

ヒューマングレードのドッグフードを選ぼう

安全なドッグフードを選ぶ際には、そのドッグフードが「無添加」であるかどうかだけでなく、「ヒューマングレード」であるかどうかにも注目しましょう。

ヒューマングレードは人も食べることができる品質

ヒューマングレードのドッグフードとは、人も食べることができる品質を持ったドッグフードのことです。人が食べられる食材を使い、人が食べる食品と同じレベルの品質管理の元で製造されています。家族同然の愛犬だからこそ、私たちが食べるものと同じ品質の、安全で安心な食べ物を与えたいという飼い主の思いに応えるドッグフードです。

しかし、残念ながら「ヒューマングレード」に明確な基準はありません。あくまでもメーカーが自主的に表記しているものです。また、「ヒューマングレード」という表現を使わずに、「人も食べる事ができる安全安心なドッグフード」などと書かれていることもあります。

明確な基準はありませんが、「ヒューマングレード」を宣言しているメーカーの多くは、それだけ品質にこだわりを持って商品を作っています。ホームページなどでも使用している食材や添加物について丁寧な説明があります。

ヒューマングレードは安心安全のひとつの基準

ヒューマングレードのドッグフードかどうかというのは、安心安全なドッグフードを選ぶためのひとつの基準です。

栄養のあるドッグフードを選ぼう

ドッグフードは無添加でヒューマングレードのものが安心です。しかし、無添加でヒューマングレードだからといって、すべてのドッグフードが「健康にいい」わけではありません。「無添加」や「ヒューマングレード」であることと、「健康にいい」ことは別の問題です。

愛犬の健康のためには、栄養のあるドッグフードを選ぶようにしましょう。

健康にいいドッグフードを判断するポイント

健康にいい、栄養のあるドッグフードは次のような基準で判断できます。

  • 高たんぱく質で低脂肪のお肉がメインになっている
  • 小麦が含まれていない
  • 果物や野菜がバランスよく配合されている

安価なドッグフードには価格の安い小麦が多く使われています。小麦は栄養価が低く、小麦グルテンを消化しにくい犬にとっては、アレルギーの原因になることがあります。
一方、高たんぱく質で低脂肪のお肉は、犬が最も消化吸収しやすい大切な栄養源です。小麦を使わず、高たんぱく質で低脂肪のお肉をメインに配合したドッグフードを選ぶようにしましょう。

小麦がダメなら他の穀物もダメなのではないかと思われがちですが、犬が消化しにくいのは小麦グルテンです。大麦や玄米などの穀物は問題なく消化できる上、これらの穀物には愛犬に必要なビタミンや栄養がたっぷりと含まれています。

犬は「雑食に近い肉食」です。先祖のオオカミは完全な肉食ですが、犬は人間と長く暮らす間に、人間の食生活に合わせて消化器官が変化してきました。肉食を中心としながらも野菜や果物、穀物もある程度は消化、吸収できるようになっています。

愛犬にはお肉を中心に、穀物や果物、野菜をバランスよく配合したドッグフードを与えることが最も栄養バランスに優れています。

栄養のあるドッグフードを選ぶときは価格もひとつの目安になる

栄養のある安全なドッグフードを選ぶ際には、価格もひとつの目安になります。

安価なドッグフードは1kg500円~1,000円くらいで売られていますが、食材や安全性にこだわったドッグフードは1kg2,000円~3,000円くらいします。
栄養のある品質のいい食材を使うと価格が上がるのはもちろんのこと、添加物を使わないとその分価格が高くなります。添加物の入っていない商品は製造に手間がかかり、保存期間が短くなるため、どうしても価格が高くなってしまうのです。

栄養のある安全なドッグフードを選ぶ際には、商品の価格にも注目してください。

ドッグフードは鮮度が大切!日本で買うなら国産がおすすめ

無添加のドッグフードは鮮度が大切です。
無添加のものでもパッケージがしっかりとしたドライタイプのものなら1年程度は保存できます。そのため、日本でも外国産の無添加ドッグフードが販売されています。栄養にもこだわった、素晴らしいドッグフードもたくさんありますが、長期輸送による品質への影響は避けられません。

外国産ドッグフードはどうしても輸送に時間がかかります。輸送時の船の中が高温状態なら品質にも影響します。無添加のドッグフードは添加物が使われていない分、温度や環境の変化に敏感です。

日本でも愛犬のことを考えたドッグフードがたくさん販売されています。日本で無添加のドッグフードを買うのなら、より鮮度のいい国産ドッグフードをおすすめします。

国産ドッグフード・外国産ドッグフードに関わらずその商品ごとに成分を見よう

食事は健康の基本です。安全で身体にいいドッグフードを食べることは、愛犬が健康に過ごし、長生きすることに繋がります。
愛犬は自分で食べ物を選ぶことができません。栄養が足りていなくても、それをご主人に訴えることもできません。ご主人がしっかりと愛犬のことを考えて、安全で健康にいいドッグフードを選んであげることが大切です。

ドッグフード選びでは、国産ドッグフードか外国産ドッグフードかで迷いがちですが、国産か外国産かということ自体に大きな違いはありません。国産でも外国産でも、添加物が大量に使われている品質の悪いドッグフードものもあれば、無添加で栄養のある健康にいいドッグフードもあります。国産、外国産にこだわるのではなく、そのドッグフードが無添加なのか、品質のいいものなのか、栄養のあるものなのかに注目しましょう。

愛犬の健康と長生きのために、無添加で品質のいい栄養のあるドッグフードを選んでください。

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