犬にチーズを与えても大丈夫?与えるときの注意点や適量について解説! 犬にチーズを与えても大丈夫?与えるときの注意点や適量について解説!

犬の食事・ドッグフード

犬にチーズを与えても大丈夫?与えるときの注意点や適量について解説!

食感や味が特徴的なチーズ。

そんなチーズを好んで食べる犬も多いです。

しかし、「人間の食べ物であるチーズを犬が食べても安全なの?」と気になっている飼い主さんもいるでしょう。

そこで今回の記事では、犬にチーズを与えても大丈夫なのか、また与える場合の注意点や適切な量について解説していきます。

 

犬にチーズを与えても大丈夫!ただし与えすぎに注意

基本的に、チーズは犬が食べても問題ありません。

中毒症状などを引き起こす成分は入っていないので、健康な犬であればチーズを与えて大丈夫でしょう。

ただし、脂質やカロリーが高いので与えすぎは禁物です。

人間と同じペースで食べさせると、肥満や消化不良などの原因になってしまう場合があります。

そのため、チーズを与える際は、犬に合った適切な量を知っておくことが肝心です。

 

犬にチーズを与えるときの適量

チーズは主食ではなく、おやつとして与えるものです。

そのため、主食の邪魔にならないように、犬の1日に必要なカロリーの10%程度を目安に与えるようにしましょう。

1日あたりのチーズの目安量は、以下の通りです。

犬の体重 1日のチーズ給与量
小型犬
(2~5kg)
8g~13g程
中型犬
(6~15kg)
~30gまで
大型犬
(20~50kg)
~75gまで

 

チーズは栄養豊富な食品ですが、カロリーや脂質、塩分が高めなので、食べさせすぎると犬の体に負担をかけてしまいます。

犬の体調や体重、年齢などに合わせて適量を与えるようにしましょう。

 

犬にチーズを与えるメリット

ここでは、チーズを食べることによって得られるメリットについて詳しく解説します。

チーズを食べると、犬はどんな効果が得られるのでしょうか。

 

タンパク質がとれる

チーズは高タンパクな食品であり、肉や魚と同じくらい効率よく良質なタンパク質を摂取することができます。

タンパク質は、犬の成長や発達に欠かせない成分です。

チーズでしっかりタンパク質を補給することで、健全な体を育て、エネルギッシュな毎日を送ることができるでしょう。

 

皮膚の健康や被毛の改善を助ける脂質が含まれる

チーズには、皮膚や被毛の健康に関わる脂質も豊富に含まれています。

脂質をしっかり摂ることで、フケの軽減や被毛の改善が期待できるでしょう。

また、脂質は血液や神経組織、筋肉などの成分にもなります。

もちろん、摂り過ぎには注意が必要ですが、適量の範囲内で普段の食事にチーズをプラスしてあげれば、食の細い子でも効率よく脂質を補給することができます。

 

骨を強くするカルシウムがとれる

チーズは、カルシウムが豊富な食品としても知られています。

そのため、人間だけでなく、犬にとっても有益な食品です。

骨を強くするのはもちろんのこと、皮膚の弾力や水分量、脂質量の増加といった効果も期待できます。

 

犬にチーズを与えるときの注意点

犬にチーズを与えるときは、与え方に注意が必要です。

以下の注意点を十分理解した上で、適切に食べさせてあげましょう。

 

肥満や高血圧の原因になる

チーズは食べ過ぎると、肥満や高血圧の原因になってしまいます。

犬の健康を守るためには、むやみに与えすぎないことが大切です。

とくに、塩分濃度が高いチーズの場合、高血圧のリスクが上がってしまう恐れがあります。

チーズにはさまざまな種類がありますが、中でもプロセスチーズやカマンベールチーズ、ゴーダチーズといった消費期限が長めのチーズは塩分濃度が高いです。

犬にチーズを与える機会が多いなら、塩分が少なめのフレッシュタイプのチーズがいいでしょう。

熟成させずにつくられるフレッシュタイプのチーズは賞味期限が短めですが、塩分濃度は低いので愛犬にも安心して食べさせることができます。

たとえば

  • マスカルポーネ
  • クリームチーズ
  • リコッタチーズ
  • モッツァレラチーズ など

です。

比較的手に入りやすく、塩分も少なめなフレッシュタイプのチーズなので、高血圧が気になるわんちゃんにも与えることができます。

 

下痢を引き起こすことがある

チーズを与えすぎると、下痢を引き起こす可能性もあります。

犬は乳製品に含まれる「乳糖」という成分を分解するための酵素をあまり持っていません

そのため、乳製品をたくさん摂取すると、消化不良や下痢になってしまうことがあるのです。

下痢が起こりやすいかどうかには個体差があります。

初めて与えるときは、体調の変化を観察しつつ、少量から食べさせるようにしましょう。

 

アレルギーに気をつける

どんな食品にもアレルギーのリスクがあります。

もしチーズを食べさせた後かゆみや嘔吐、下痢などの症状が現れたら、早めに病院に連れていくことをおすすめします。

また、急激なアレルギーの発症を防ぐためにも、「初めて与えるときは少量から」「同時に新しい食材を与えない」といった鉄則を守りつつ、慎重に食べさせることが大事です。

 

愛犬にチーズを与えるときには与えすぎに気をつけよう

チーズは人間だけでなく、犬にとってもメリットの多い食品です。

タンパク質やカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれているので、少量でもしっかり栄養補給することができます。

ただし、脂質や塩分を多く摂取しすぎると、肥満や体調不良の原因になる可能性があります。

くれぐれも与えすぎには気をつけてください。

与える量に気を配りつつ、わんちゃんとの食事時間を楽しんでくださいね。

この記事の監修者

  • 中島 由華

    ペットフーディスト

    中島 由華

    勤続年数約10年、2022年にペットフーディストの資格を取得。
    犬猫の健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、現在もペットとの豊かな暮らしを支援しています。

  • 村田 舞

    動物栄養管理士

    村田 舞

    2024年に動物栄養管理士の資格を取得し、わんちゃんのしつけ・健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、現在もペットとの豊かな暮らしを支援しています。

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