子犬の離乳食はいつからいつまで?種類や作り方・食事の量や回数をご紹介 子犬の離乳食はいつからいつまで?種類や作り方・食事の量や回数をご紹介

犬の食事・ドッグフード

子犬の離乳食はいつからいつまで?種類や作り方・食事の量や回数をご紹介

子犬の離乳期間は生後20日頃から2ヶ月と比較的短いものです。これは大型犬・中型犬・小型犬・犬種に関わらずこの位の長さになります。

その時期に用いられるのが「離乳食」です。

この記事では離乳食がどのようなものなのか、種類や与える回数・時間帯、離乳食を食べない場合の対処法などを紹介します。飼い主さんがしっかり学び愛犬の離乳期を支えましょう。

 

子犬の離乳食を始める時期は?いつからいつまで?

離乳食を与える時期はおおよそ生後20日頃から2ヶ月(60日)頃までです。

子犬によって少々の差はありますが、離乳食を始める目安は乳歯が生えてきたタイミングです。母乳で育てている場合、子犬に歯が生えているとそれが当たって痛いので母犬は母乳をあげることを嫌がります。

また、子犬のすぼまっていた舌が平らになっている場合も、離乳食への切り替え時です。

そのタイミングで、母乳以外に市販の離乳食や、ふやかした子犬用フードなどを与えていきます。

犬は生後4週目くらいまでは必要な栄養分を母乳で全て補います(哺乳期)。高エネルギーで栄養価や消化率も高いため、母乳は子犬の成長にとても重要です。

母犬から離れた状態で飼育を始めた場合は犬用ミルクを母乳代わりに与えます。

しかし、子犬が成長するにつれて母乳では必要な鉄分が補えなくなります。そのため母乳から離乳食に切り替えて鉄分を摂る必要があります。

離乳食は生後20日頃から始めていき、6〜7週頃に離乳したら完全に離乳食へ切り替えます。

生後2ヶ月頃には乳歯が生えそろうので、離乳食から成長期用のドッグフードに切り替えていきます。

 

離乳食は何をあげたらいいの?種類や作り方とは

離乳食は「タンパク質が豊富」「消化がいい」「犬の好みに合う」事が重要です。

どのようなものがあるのか紹介します。

 

缶詰フード

缶詰フードには離乳食用のものもあります。

離乳食用の缶詰フードには、総合栄養食で、主な原材料は鶏ささみや鶏レバー、さらにDHAやオリゴ糖も配合されているという、高タンパク質+αの商品もあります。

最初からペースト状になっているフードもあるので、手を加えることなく缶を開ければすぐに与えられるのが魅力です。

ペットショップなどで市販されているので簡単に手に入ります。

ふやかしたドライフード

一般的な離乳食です。

子犬用のドライフードをぬるま湯でふやかして与えます。

子犬用のドライフードは栄養バランスが良く優れた消化吸収性を持つので子犬の成長サポートにピッタリです。

その後、離乳期が終わったらふやかさずに与え、1歳(大型犬の場合は1歳6ヶ月)を過ぎ、成犬期に入ったら成犬用フードを与え、と切り替えていきます。

ふやかす際は、ドッグフードがつかるくらいまでぬるま湯を入れ、15分ほど置きましょう。

※熱湯でふやかすとドッグフードに含まれるビタミンが破壊されてしまいます。

手作りの離乳食

離乳食を手作りで与える方法もあります。

ビタミンやミネラルが豊富なかぼちゃやにんじん、ブロッコリーなどを柔らかく煮てすり潰したり、高たんぱく質の鶏肉や鹿肉をミキサーでペースト状にしたりして与えます。

しかし、人間用の食材を使用した手作り食だけでは子犬の成長に必要な栄養を補うには不十分です。そのため、ふやかした子犬用フードと併用して与えるようにしましょう。その場合はカロリー過多にならないように、ふやかしフードの量を減らす必要があります。

 

子犬期の食事の量や回数、与える時間帯

子犬期の成長に欠かせない食事。

十分な量の食事を与えることが大切ですが、与え過ぎも禁物です。

子犬期に適切な食事量、回数、タイミングを把握しておきましょう。

 

子犬期の食事量

基本的には商品パッケージに記載されている食事量を与えるようにしましょう。

愛犬の体重にあわせてもっと正確な量を与えたいという方は、計算をしてみましょう。

計算に必要な子犬の時期の活動係数は以下になります。

【子犬の時期の活動係数】

・離乳〜4ヶ月齢 4

・4ヶ月齢〜成犬 2

計算式は下記のページよりご覧ください。

 

子犬のうちは育ち盛りなので、たくさんあげてもペロリと食べる子もいるでしょう。とはいえ、必要量以上食べると肥満の原因になります。また、犬は満腹中枢が鈍いため、本当は満腹でも食べてしまっている可能性もあります。犬の様子をしっかり観察して、餌の量を調整する必要があります。

そのヒントとなるのが便です。便がゆるい場合1回のフード量が多く消化不良を起こしている可能性があります。

逆に、うさぎの糞のように小さく固い塊のような便が出ている場合は給餌量や水分が不足しているのかもしれません。便の状態をよく見ながら給与量を調節しましょう。

子犬期の食事回数

生後2ヶ月までは1日に必要な食事量を4回に分けて与えるのが目安。

生後3〜5ヶ月の目安は1日3回です。

超小型犬の場合は3~4ヶ月でも消化不良を起こす場合もあるので、便の状態によっては4回に分けて与えましょう。

1回分を食べきれない場合は与える回数を多くし、1日の適正量を食べられるように調整することが大切です。

子犬期の食事の時間帯

子犬期のころは空腹時間を長く作らない工夫が必要です。

よって食事を与える時間帯はある程度等間隔かつ規則性があるほうが良いです。

時間帯は飼い主のライフスタイルに合わせたタイミングで問題ありません。

ちなみに子犬は食事の前後に排泄するので、そのタイミングを逃さずトイレトレーニングをしましょう。

 

子犬が離乳食を食べない時の対処法

母乳から離乳食に切り替えたいのに口をつけようとしない子犬も多いです。

また離乳食を食べなくなってしまうこともあります。

このような場合、固形の離乳食に対して恐怖心があったり、離乳食の味に飽きてしまったりといった理由があるのかもしれません。

そんな時の対処法を見ていきましょう。

 

スプーンで口元に近づける

離乳食をお皿に入れても警戒心から食べない子犬もいるでしょう。

そんなときは離乳食をスプーンに入れてそっと口元に近づけてあげましょう。大好きな飼い主さんから直接すすめられて、間近でどんなものかも確認できれば安心して口に入れてくれるかもしれません。

離乳食を口のまわりに塗って舐めさせたり、舌の上にのせたりするのも有効です。

食べてくれたら、しっかり褒めてあげましょう。

褒められる上に、美味しいものだと気づいたらどんどん食べてくれるはずです。

シリンジを使用する

スプーンでも口をつけてくれない場合はシリンジ(針のない注射器)を使うのもひとつの手です。

シリンジにふやかしたフードを入れ、口の端から注入します。

シリンジはフードを注入しやすい大きいサイズで、犬が咥える部分にやわらかい素材を使ったものがおすすめです。給餌用のシリンジは1000円程度で市販もされているので探してみましょう。(動物病院などでも扱っています。)

シリンジを使う際は誤って離乳食が気管に入らないように注意が必要です。

下痢をしている場合は病院へ

生活環境の変化やストレスが原因で下痢をする場合もありますが、食事が関係している可能性もあります。

離乳食が原因の場合、1回の食事の量が多いことやアレルギーなどが考えられます。

下痢をする場合は離乳食の量を減らす、それでも治らない場合は中断し、病院に連れて行きましょう。

 

子犬の体調を考慮し、適切に離乳食を与えましょう!

離乳食は健康な体を作っていく上でとても大切です。離乳期にドライフードに慣れさせるための大事なステップでもあります。

愛犬が離乳食を食べてくれない場合は、好みを探るために缶詰タイプやふやかしたドライフード、手作り食といろいろ試し、与え方も工夫してみましょう。

さらに体調を見ながら1日の食事量や食事の回数、与える時間帯にも気をつけることが愛犬を健康な体に導きます。

離乳食を食べた後に下痢をするなど健康状態の悪化が見られたら、早めに獣医師に診てもらうことをおすすめします。

まとめ

  • 離乳食を始める時期は生後20日頃から2ヶ月頃
  • 離乳食には、「缶詰タイプ」「ふやかしたドライフード」「手作り食」がある
  • 食事の空き時間は均等になるようにする
  • 離乳食を食べないときは与え方を工夫してみる

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