犬の歯の生え変わり時期はいつ?その時期に気を付けることは? 犬の歯の生え変わり時期はいつ?その時期に気を付けることは?

犬の健康・ケガ・病気

犬の歯の生え変わり時期はいつ?その時期に気を付けることは?

実は犬も人間同様に成長の過程で歯が乳歯から永久歯に生え変わります。
歯の生え変わりに人間が介入をする必要はありませんが、少しのお手伝いをしてあげることで生え変わり時期特有の甘噛みを軽減することが出来ます。
さらに、ケアをしてあげないことで将来的にお口トラブルが起きてしまう可能性も高まりますので、愛犬の歯の生え変わりについてしっかり学んで起きましょう。

犬の歯が生え変わるのはいつ?

いつごろの時期に生え変わるの?

犬は人間のおよそ7倍ものスピードで歳をとることは、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。
そのため子犬の成長は想像以上に早く感じ驚くほどです。

子犬は生後20日ほどで小さく尖った乳歯が生え始め、生後2か月ほどで全ての乳歯は生え揃います。
この乳歯が生え始める頃に母犬は母乳を与えることを止め、離乳を促し始めます。

生後4カ月~7年ほどの間に、乳歯は永久歯に生え変わります。
子犬は歯茎のむずがゆさを解消するためにあらゆるものに噛みつきますので、この期間は子犬の激しい甘噛みに悩まされる時期でもあります。

歯が生え変わる順番

犬の歯の抜け変わりは人間の様に一見で目立つものではありません。
気が付くと、床に尖った乳歯が落ちていたり、遊びの最中に抜け落ちた乳歯に気が付く程度です。

歯の生え変わりは前歯から順に抜け落ちていき、一番太くしっかりとした奥歯は最後に抜けおちます。
なお、大抵の乳歯は犬が飲みこんでしまい、飼い主の気が付かぬ間に生え変わっていますが、飲み込んだ乳歯は便と一緒に排泄されるので健康上の心配は必要ありません。

また、中には遊びの合間に乳歯が抜け落ち、少量の出血があることもありますが、口腔内の出血は止まりやすく、自然と出血は収まるので通院や薬の塗布の必要はありません。

生え変わりの時期に気を付けてあげられることをご紹介

血が出ているとき

甘噛みを解消したい、抜け変わりを促進したいと考え硬いおもちゃや引っ張り合い遊ぶおもちゃを愛犬に与えている場合、乳歯が抜け落ちるタイミングで少量の出血が起こることがあります。
気が付くと口角に血がついていたり、おもちゃに血が滲んでいることがあります。

また、引っ張り合い遊びの最中に不意に力が加わり、乳歯が予定より早く抜け出血が起こることもあります。
この場合、あえて患部に触れたり、傷口を確認する必要はありません。

唾液の効果で自然と出血は収まり、犬も過度な痛みは感じていないものです。
ただし、抜け落ちた直後は一旦硬いおもちゃや引っ張り合うおもちゃは片付け、出血がおさまるまでこれらの遊びは控えてあげましょう。

子犬は飼い主との引っ張り合い遊びが大好きで夢中になります。
でも、歯が抜け変わる時期は生え始めたばかりの永久歯に影響が及ばないように、引っ張り合い遊びの時の力加減は適度に調整してあげましょう。

乳歯と永久歯が二重で生えてしまっているとき

犬の歯の生え変わりは本来生理現象的に進み、人間が手助けをする必要はありません。
しかし極まれに抜け落ちるべき乳歯が残り続け、後から生えてきた永久歯と共生してしまう事があります。
この症状を乳歯遺残(残留乳歯)と呼びます。

この状態は犬にとっては特に違和感もなく、食事にも支障はありません。
しかしmこのまま放置しておくと、隣り合った乳歯と永久歯の間に出来た隙間に食べかすがたまり、歯石の原因になります。

レントゲンで確認をすると、永久歯が斜めに生えてしまう事や歯茎の中に埋もれ気味になってしまう事もあります。

この問題は特に高齢になってから口内トラブルが起き深刻になりがちです。
残留乳歯かどうかの見極めは、生後一年ほどを目安に行います。
この時期になってもまだ乳歯が自然と抜け落ちない場合は、動物病院で麻酔をして乳歯を抜歯します。

ただし、麻酔は犬の体に何等かの負担をかけるので、去勢や避妊手術で麻酔をするタイミングに合わせて、乳歯遺残を抜歯するという方法もおすすめです。

食欲が落ちている時のごはん

子犬の歯の生え変わりは特に痛みもなく、自然と進み完了します。
しかし中には一時的に硬いドッグフードを食べにくいと感じることもあるようです。

もし愛犬に以下のような様子が見られれば、ドッグフードをふやかしてから与える方法をおすすめします。

  • 食が進まない
  • 食べこぼしが目立つ
  • 完食までに時間がかかる

この方法は離乳直後に行う方法ですが、一時的に離乳のペースを巻き戻してあげることで食べにくさを解消してあげましょう。
もちろん次第に愛犬も成長し硬いままのドッグフードを気にすることなく食べることが出来るようになるので、ふやかしの必要な期間は数日~1週間程度です。

口臭が気になるとき

どんなに犬が大好きという型でも、犬特有の不快な口臭に顔を背けたくなることもあるのではないでしょうか。
これはドッグフードに含まれる添加物や一部の成分が歯の表面に残留し、悪臭を放っていることで起こります。

この問題は子犬の時期にはあまり感じられませんが、成長し年齢を重ねるごとに深刻さを増してゆきます。
特に小型犬、鼻の低い犬は顎が小さいために歯並びに問題があることが多く、子犬の頃から将来の口臭予防を考えた対策が必要です。

口臭予防にもっとも効果的な方法は歯磨きです。
犬の歯磨きは人間同様に歯ブラシを使い歯の表面を磨く方法と歯磨き効果のある液体を滴下したり、飲み水と一緒に飲むという方法が一般的です。

確実の歯の表面の汚れを落とすには歯ブラシがおすすめですが、犬にとって歯磨きは大変不快で、苦手なお手入れです。
成犬になってから習慣化しようと挑戦してもなかなか受け入れてもらえないでしょう。
そのため、歯ブラシ習慣は生後数か月のうちから身に着けさせておくと大変スムーズです。

生後数か月であれば飼い主にお腹を見せることもなんら抵抗をしません。
この状態でリラックスさせ、手際よく歯の表面を磨き、多いに誉めてあげることで子犬はこのお手入れを当たり前のことと理解し受け入れてくれます。

犬に歯磨きと聞くと過保護だと驚く方も実際にいらっしゃるのですが、将来の口臭予防にぜひ取り入れておきたい習慣です。

歯の生え変わり時期の甘噛みの効果的な対処法をご紹介

子犬の甘噛みにはいくつかの対処法がありますが、より効果的にしつけをするためには、それぞれの子犬の気質を見極めることが大切です。

勝気な気質で常にハイテンションの犬の場合

勝気な性格で、やんちゃ、ハイテンションな気質を持つ犬の場合、飼い主が厳しく叱る、あおむけに寝かせるという方法は効き目がありません。
この方法はかえって子犬を興奮させ、反発心を招き、ますます甘噛みが悪化します。

このような場合は以下のような対策がおすすめです。

  • しつけ用スプレーを使う
  • 噛んでも良い歯ごたえのあるおもちゃを与える

臆病な性格や警戒心が強い犬の場合

一方で些細な音にも過敏に反応したり、飼い主に叱られると萎縮してしまう気質の場合、甘噛みをした瞬間に厳しい口調で短い単語を用い叱る方法が効果的です。

以下の方法は子犬を怖がらせ、今後の噛み癖に発展することもあるので控えましょう。

  • 大きな声で驚く
  • 長い言葉で叱る
  • 抑えつける
  • 鼻先を叩く

まとめ

犬も人間同様に成長過程で乳歯は抜け永久歯が生え揃います。
この抜け変わりに飼い主が手助けをする必要はありませんが、生後一年を目途に全ての乳歯が抜け落ち、永久歯に生え変わったかの確認をしてあげましょう。
もし乳歯が抜けきらずに残っている場合は放置せずに、動物病院に相談をして早めに抜歯処置を済ませてあげましょう。

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