犬のイボの良性・悪性は色(ピンク・黒)で見分けられる?イボの対処法も解説! 犬のイボの良性・悪性は色(ピンク・黒)で見分けられる?イボの対処法も解説!

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犬のイボの良性・悪性は色(ピンク・黒)で見分けられる?イボの対処法も解説!

愛犬にイボがあるのを見つけたら、体に影響はないのかと心配になりますよね。
犬のイボには種類があり、良性・悪性を適切に判断することが大切です。
この記事では、イボの色から良性・悪性を見分ける方法とイボができたときの対処法について紹介します。

愛犬の健康維持のため、ぜひ参考にしてください。

1.犬の体にイボ(できもの)ができる主な原因

犬の体にイボ(できもの)ができる原因は、主に加齢とウイルス感染の2つです。
それぞれの原因について、解説します。

1-1.加齢によるターンオーバーの遅れ

ひとつ目は、加齢によるターンオーバーの遅れによるものです。
皮膚が古い細胞から新しい細胞に入れ替わることをターンオーバーと言い、犬は約20〜22日(約3週間)が周期とされています。
加齢により代謝機能が衰えると、ターンオーバーの周期も遅れ、皮膚に残った古い細胞がイボを発生させてしまいます。

犬の皮膚は丈夫そうに見えますが、厚さは人間の1/3程度と薄く、外部からの刺激にとても弱いです。
健康状態が良好なワンちゃんでも、歳をとると肌のバリア機能は弱くなるため、老化現象のひとつとして理解しておきましょう。

1-2.免疫力低下によるウイルス感染

犬にイボができる2つ目の原因は、免疫力低下によるウイルス感染です。
感染源のほとんどが『パピローマウイルス(乳頭腫ウイルス)』によるもので、このウイルスは日常空間に普通に存在しています。
免疫力があればウイルスの侵入を防ぐことができますが、肌が乾燥していたり、切り傷ができていたりするとそこからウイルスが入り込み、イボの原因へとつながってしまいます。
ハピローマウイルスは生存能力が高く、犬から犬へ感染する可能性も高いです。
また、生後間もない子犬や高齢犬は免疫力が弱いため、とくにかかりやすくなります。

2.犬のイボは病気?良性・悪性の一般的な見分け方

犬のイボが病気かどうかは、色や硬さで判断することができます。
ここでは見た目の特徴から、イボの良性・悪性を見分ける方法について解説します。
受診前のひとつの目安として、参考にしてみてください。

2-1.ピンクの柔らかいイボは良性かも


※画像はイメージです

良性イボの場合、サイズは比較的小さく1cm未満であることがほとんどです。
イボは、主にピンクや白などの明るい色味をしていて、触ると柔らかさがあります。
良性イボの多くの原因はウイルス性(乳頭腫)であり、1〜2ヶ月程度で自然に取れるのが特徴です。
カリフラワーのような見た目をしており、犬自身も痛みや違和感をあまり感じないため、気にする様子はほぼ見られないでしょう。
自然治癒後も、体に大きな影響はありません。

良性イボの特徴

  • ピンク、黄、白など淡い色をしている
  • 大きさは1cm以下で、柔らかい
  • イボは大きくならない
  • 数週間〜数ヶ月で自然に消失する

2-2.黒っぽい硬いイボは悪性かも


※画像はイメージです

悪性イボの場合は、サイズが良性のものよりも大きく、時間とともに肥大化することが特徴です。
色味は黒っぽく、イボに触ると硬さがあります。
イボが急速に大きくなっている場合は、がんの可能性があるため注意が必要です。
悪性の特徴にひとつでも当てはまる場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
悪性イボの特徴

  • 赤黒、黒、紫など濃い色をしている
  • 大きさが1cm以上あり、硬い
  • 肥大化している
  • 形状の変化が見られる
  • 3ヶ月ほど経っても消えない

2-3.自己判断は難しい!病院でくわしく検査しよう

イボが良性であれば「自然に治るまで様子を見よう」と考える飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、良性のイボだと思っていたものが実は悪性だったというケースもあります。
悪性腫瘍であれば、手術によってイボの周辺を切除することになるため、犬の負担が大きくなってしまいます。
悪化すると負担が増えるため、早期診断・早期治療が大切です。
また良性のイボであっても、化膿や炎症が起こると痛みをともなう場合もあるので、早めのケアが大切です。
「これくらいのイボで受診しても大丈夫かな?」と思わず、気になるときは病院でくわしく検査しましょう。

3.イボができやすいのはどんな犬?

イボはどんな犬にもできる可能性がありますが、できやすい犬種がいることが確認されています。
ここでは、イボができやすい犬種と年齢について解説します。

3-1.イボができやすい犬種

体質的にイボができやすい犬種は、下記のとおりです。

  • パグ
  • シー・ズー
  • ミニチュア・シュナウザー
  • ラブラドール・レトリバー
  • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
  • アメリカン・コッカー・スパニエル など

該当の犬種がさらに歳をとって免疫力が低下すると、イボだらけになる可能性があります。
飼い主さんは、早期発見のために日頃からスキンシップをはかり、愛犬の体を確認するようにしましょう。

3-2.イボができやすい犬の年齢

イボがもっともできやすい年代は、シニア層といわれています。
老化現象のひとつとして、7〜9歳頃からイボやできものが見られるようになります。
老犬にイボができる理由は、主に免疫力低下と新陳代謝の衰えによるものです。
高齢になり免疫力が低下すると、菌やウイルスに感染しやすくなるためイボが増えます。
また、新陳代謝が衰えることで肌に古い角質が溜まり、硬くなった皮膚の一部がイボを引き起こす原因となるのです。

4.犬にイボができたときの対処法


愛犬にイボを見つけたら、まずは動物病院で診察を受け、原因を知るようにしましょう。
自己判断で市販薬を使用したり、放置したりするのは良くありません。
ここでは、犬にイボができたときの対処法について解説します。

4-1.受診後もイボの経過観察をする

病院に受診し、イボが良性と診断された場合でも経過観察を行うようにしましょう。
パピローマウイルスが原因であれば、イボは通常、数週間〜数ヶ月ほどで自然に消失することが多いです。
犬の健康に大きな害はなくても、イボの数が増えたり、愛犬が舐めて炎症を起こしたりすることもあるため、状態を確認しておくことをおすすめします。
イボの経過を確認するポイントは、下記のとおりです。

見た目:色、形、大きさ、数

状態:硬さ、皮膚への固着具合

症状:出血、かゆみ、化膿、破裂の有無

イボの様子を記録しておくことで、受診時に経過の症状を伝えやすくなります。
イボの変化に合わせて適切なケアができるように、こまめに確認しておきましょう。

4-2.頻繁にイボを触らない

顔や頭、背中などイボは全身のどの部位にもできます。
目につくため飼い主さんはイボが気になってしまうかもしれませんが、手で触れずに様子を見守るようにしましょう。
頻繁に触ると刺激によってイボが大きくなり、別の部位に飛び火する可能性もあります。
人間が神経質になると、犬もストレスを感じて舐めたり、噛んだりして症状悪化につながってしまいます。
犬のイボは、できてしまった以上に数を増やさないことも大切です。
気になるときはシャワーやブラッシングの際に、自然な流れで状態を確認するようにしましょう。

5.犬のイボを予防する方法

犬のイボを予防するには、日頃の生活環境を見直すことが大切です。
ここでは、愛犬のイボを増やさないために飼い主さんができる対策を4つ紹介します。

5-1.身のまわりを清潔にする

イボの原因となるウイルス感染を防ぐため、犬の身のまわりは清潔に保つように心がけましょう。
小屋やケージの中はこまめに掃除を行い、皮膚に触れる毛布やクッションなどの布類は、定期的に洗濯をすると効果的です。
また、散歩から帰ったあとはブラッシングをしたり手足を洗ったりして、体についた汚れを落としてあげましょう。
ウイルスは小さな切り傷、擦り傷から入り込むため、傷口を清潔に保つこともイボの予防につながります。
月に1〜2回、低刺激シャンプーで体を洗ってあげるのもいいでしょう。

5-2.ターンオーバーを正常に保つ

肌のターンオーバーを正常に保つことも、犬のイボ予防には大切です。
皮膚の細胞が一定の周期で入れ替わるように、代謝を促してあげましょう。

ターンオーバーの促進に役立つおすすめ食材には『ハトムギ』があります。
ハトムギは、たんぱく質、鉄分、ビタミンB1・B2などの栄養素が含まれており、炎症抑制や体内の水分バランスを整えてくれる肌の回復に優れた栄養素です。

ハトムギの種の殻を乾燥させた『ヨクイニン』は、人間のイボ治療でも処方されている栄養素でもあります。
ハトムギは下処理をし、ごはんやスープに混ぜて体の内側からケアしてあげましょう。

5-3.免疫力を高める

犬のイボ予防には、免疫力を高めることも効果的です。
自宅でできる方法には、以下のものがあります。

  • バランスの良い食事をとる
  • 適度な運動(散歩)をする
  • 日光を浴びる
  • 腸内環境を整える
  • マッサージで血行を促進する

犬の免疫力アップにおすすめの食材は『りんご』です。

りんごに含まれるクエン酸、りんご酸などの有機酸には、殺菌効果があります。
また、皮に多く含まれるりんごポリフェノールには強い抗酸化力があり、免疫力向上に役立ちます。
ただし、りんごの皮は犬にとって消化しにくいため、細かく刻んで与えるようにしましょう。

5-4.いぼケアができるドッグフードを与える

犬のいぼケアは、改善までに時間がかかる場合もあるため、無理なく継続していくことが大切です。

毎日の食事に、いぼケアができるドッグフードを取り入れて、予防効果を高めるようにしましょう。
いぼケアにおすすめのドックフードは、以下のものです。

  • ハトムギやりんごなど、いぼケアに効果的な成分が含まれている
  • 国産である
  • 無添加、低カロリーである
  • 子犬やシニア犬でも食べやすい形状になっている

判断に迷うときは獣医師に相談し、愛犬の体質やイボの状態を見ながらケアを続けてくださいね。

犬のイボを見つけたら早めに受診&ケアしよう!

愛犬の体にイボを見つけたら、飼い主さんは色・大きさ・硬さなどの状態を確認し、早めに動物病院を受診しましょう。
犬のイボは、すぐに治療が必要なものと自然治癒するものがあります。
良性・悪性の特徴を紹介しましたが、見た目だけで自己判断を行うと、悪性腫瘍を見逃してしまう可能性がありますので注意しましょう。
犬のイボを悪化させないポイントは、早期に気づいて予防対策を行うことです。
免疫力を高める食事や皮膚を清潔に保つなど、できることから愛犬の体をケアしてあげてくださいね。

まとめ

・犬のイボはターンオーバーの遅れ、免疫力低下によるウイルス感染が主な原因である
・良性イボはピンク色、悪性イボは黒色の可能性が高い
・イボができやすい犬種、老犬はとくに注意が必要
・犬にイボができたときは状態を確認し、むやみに触らないようにする
・免疫力を高める食事や身の回りを清潔に保つ生活を心がけ、犬のイボ予防をする

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