犬の中には、水遊びが大好きな子もいれば、水を見るだけで怖がってしまう子もいます。
「愛犬をプールや海へ連れて行きたいけれど、水を嫌がってしまう」「シャンプーのたびに逃げ回って困っている」と悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬が水を嫌がる理由は、過去の経験や犬種・体型、水に慣れていないことなどさまざまです。
しかし、愛犬のペースに合わせて少しずつ慣らしていけば、愛犬の水への苦手意識が和らぐ可能性もあります。
この記事では、犬が水を嫌がる原因や水に慣れさせる方法、水遊びを楽しむコツや注意点について解説します。
犬が水を嫌がる原因
愛犬に水を好きになってもらうためには、まず水を嫌がる原因を知ることが大切です。
ここでは、犬が水を嫌がる主な原因を紹介します。
過去のトラウマや嫌な経験
犬は、過去に水で怖い思いをした経験があると、水に対して苦手意識を持つことがあります。
例えば、子犬の頃に無理やり水へ入れられたり、冷たい水を急にかけられたりした経験があると、水に恐怖心を抱く原因になることがあるのです。
また、水遊び中にパニックになったり、溺れそうになったりした経験がある場合も、水を嫌がるようになることがあります。
水を怖がる様子が見られる場合は、無理に水へ近づけようとせず、愛犬の気持ちに配慮しながら少しずつ慣らしていくことが大切です。
犬種や体型による苦手意識
犬種や体型によっても、水への得意・不得意があります。
例えば、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなど、水鳥猟で活躍していた歴史を持つ犬種は、水をはじく被毛や泳ぎに適した体のつくりをしており、水遊びを得意とする傾向があります。
一方、フレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種は鼻が短く呼吸がしにくいことから、泳ぎが苦手な傾向があるのです。
また、ダックスフンドのような胴長短足の犬種も、水中で体を支えにくいので、水を苦手とする場合があります。
ただし、水への好き嫌いには個体差があるので、犬種だけで判断することはできません。
水に慣れていないことへの不安や恐怖心
犬は、初めて見るものや慣れていないものに対して警戒心を抱きやすい動物です。
これまで水遊びをした経験が少ない犬にとって、水の感触や音、においは未知のものだといえるでしょう。
そのため、犬は不安や恐怖を感じて、水を避けることがあるのです。
特に警戒心が強い犬や慎重な性格の犬は、水に慣れるまで時間がかかることもあります。
焦って水へ入れようとするのではなく、愛犬の様子を見ながら少しずつ水に慣れさせていきましょう。
愛犬を水に慣れさせる方法

愛犬を水に慣れさせるためには、焦らず少しずつ段階を踏むことが大切です。
いきなりプールや海へ連れて行くのではなく、まずは水に対する不安や恐怖心を減らすことから始めましょう。
水に慣れるスピードには個体差があります。
愛犬の様子を確認しながら、無理のないペースで進めていくことが重要です。
【STEP1】水に近づくことから始める
水嫌いの犬に対しては、まず水がある環境に慣れてもらうことから始めましょう。
いきなり体を濡らそうとすると、水への恐怖心が強くなる可能性があります。
まずは、お風呂場や水遊びをする場所の近くで過ごす時間を増やし、水がある環境に慣らしていくことが大切です。
愛犬が好きなおもちゃやおやつを使い、水の近くへ行くことを楽しい経験につなげる方法もあります。
水の近くへ自分から近づけた場合は、褒めたりご褒美を与えたりして、少しずつ水への抵抗感を減らしていきましょう。
無理に水へ連れて行くと、かえって苦手意識が強くなる可能性があるので注意が必要です。
【STEP2】足先から少しずつ水に慣れさせる
水のある環境に慣れてきたら、次は足先から少しずつ水に触れさせてみましょう。
最初から全身を濡らすのではなく、浅い水やぬるま湯を使い、足先だけを濡らすところから始めます。
愛犬が嫌がらない様子であれば、少しずつ背中やお腹など濡らす範囲を広げていきましょう。
水に触れることができたら、おやつを与えたり褒めたりして、水に対して良い印象を持てるようにすることが大切です。
ただし、嫌がる様子がある場合は無理に続けず、愛犬のペースに合わせて進めてください。
【STEP3】シャワーの音や水の感触に慣れさせる
水に触れることに慣れてきたら、シャワーの音や水の感触にも少しずつ慣らしていきます。
犬はシャワーの音や水圧を怖がることがあります。
そのため、最初から強い水圧で体に当てるのではなく、弱めの水圧から始めることが大切です。
シャワーを使う場合は、愛犬が比較的嫌がりにくい背中などからゆっくり濡らしていきましょう。
怖がる様子が見られた場合は、おやつを与えたり声をかけたりしながら、シャワーに対する不安を減らしていきます。
水の音や感触が怖いものではないと理解できるよう、少しずつ慣らしていきましょう。
【STEP4】水遊びを楽しい時間にする
水に触れることへの抵抗が少なくなったら、水遊びを通して楽しい経験を増やしていきましょう。
愛犬が好きなおもちゃを使ったり、水に浮かぶおもちゃを活用したりすると、水への興味を引き出しやすくなります。
水の中で遊ぶことが楽しい経験になると、水に対する苦手意識も少しずつ和らいでいく可能性があります。
遊べたときや水に近づけたときは、しっかり褒めてあげることも大切です。
【STEP5】プールや川で少しずつ練習する
水に慣れてきたら、プールや川などで水遊びに挑戦してみましょう。
初めて水遊びをする場合は、いきなり深い場所へ行くのではなく、浅い場所から始めることが大切です。
愛犬が安心して水に触れられる環境を選び、少しずつ水深を深くしていきましょう。
水遊び中は愛犬の様子をよく観察し、怖がったり疲れている様子があったりした場合は無理をしないようにしてください。
愛犬と水遊びをするときのポイント
水に慣れてきた愛犬と水遊びを楽しむためには、楽しい経験を積み重ねることが大切です。
水遊びが苦手な犬の場合は、無理に泳がせるのではなく、遊びを取り入れながら自然に水へ親しめる環境を作ってあげましょう。
遊びを取り入れて水に親しませる
愛犬が水を楽しめるようにするには、遊びを通して水に慣れさせることが大切です。
最初は水に入ることを目的にするのではなく、水辺でおもちゃを使って遊ぶなど、水の近くで楽しい時間を過ごすことから始めましょう。
水に浮かぶおもちゃを使ったり、「投げて取ってくる遊び」を水辺で行ったりすることで、自然と水へ興味を持つきっかけになります。
愛犬が自分から水へ近づけた場合は、褒めながら楽しい経験として覚えられるようにしてあげましょう。
飼い主も一緒に楽しんで安心感を与える
犬は飼い主の様子を感じ取ることがあります。
飼い主が不安そうにしていると、愛犬も不安を感じてしまい、水遊びを楽しめなくなる可能性があります。
そのため、飼い主自身がリラックスして楽しむ姿を見せることが大切です。
水に慣れていない場合は、飼い主が一緒に浅瀬へ入ることで安心感につながります。
愛犬の近くで遊びながら、少しずつ水に対する抵抗感を減らしていきましょう。
安全に配慮して無理なく楽しむ
愛犬との水遊びでは、楽しさだけでなく安全面にも配慮する必要があります。
水に慣れていない犬の場合は、浅い場所から始め、愛犬の様子を確認しながら遊ぶことが大切です。
また、水遊びに夢中になると疲れに気付きにくい場合もあります。
愛犬が疲れている様子を見せた場合は、無理をせず休憩を取りましょう。
愛犬のペースを大切にしながら、水遊びを楽しい経験にしてあげることが重要です。
愛犬と水遊びをするときの注意点

愛犬との水遊びは楽しい時間になる一方で、安全面にも注意が必要です。
水温や体調、愛犬の様子を確認しながら、無理のない範囲で楽しむようにしましょう。
ここでは、愛犬と水遊びをするときに気を付けたいポイントを紹介します。
水温や体調を確認してから遊ぶ
水遊びをする前には、愛犬の体調や水温を確認することが大切です。
犬は人間よりも体温が低いので、水温が低い環境では体温を奪われ、体調を崩してしまう可能性があります。
また、長時間水遊びをすると体力を消耗するので、愛犬の様子を確認しながら適度に休憩を取りましょう。
遊んでいる途中で震える、疲れた様子を見せるなどの変化がある場合は、無理をせず水遊びを中断することが大切です。
嫌がる場合は無理をさせない
愛犬が水遊びを嫌がっている場合は、無理に続けないようにしましょう。
無理やり水へ入れたり、泳がせようとしたりすると、水に対する恐怖心が強くなり、苦手意識がさらに強まる可能性があります。
水遊びを楽しめるようになるまでの期間には個体差があります。
愛犬の様子をよく観察し、嫌がる場合はいったん離れるなど、無理のないペースで進めることが大切です。
水分補給と休憩をこまめに取る
水遊びは見た目以上に体力を使うので、こまめな水分補給と休憩を取り入れましょう。
水遊びをする際は、愛犬がいつでも水を飲めるように飲み水を用意しておくことが大切です。
また、日陰などの休める場所を確保し、疲れたときに休憩できる環境を整えておきましょう。
愛犬の体調を確認しながら、無理なく楽しめる時間で切り上げることが重要です。
まとめ
犬が水を嫌がる理由には、過去の経験や犬種・体型、水に慣れていないことへの不安など、さまざまな原因があります。
水嫌いを克服するためには、いきなり水へ入れるのではなく、水に近づくことから始め、少しずつ慣らしていくことが大切です。
また、水遊びをするときは、おもちゃを使って楽しい経験につなげたり、飼い主が一緒に遊んで安心感を与えたりすることで、水への抵抗感を減らせる可能性があります。
ただし、愛犬によって水に慣れるペースは異なります。
嫌がる場合は無理をせず、体調や様子を確認しながら、愛犬のペースに合わせて水遊びを楽しみましょう。




















