愛犬は、私たちの生活に癒しや彩りを与えてくれる存在です。
しかし、「犬の鳴き声がうるさくて困っている…」といったお悩みを抱えている飼い主さんも少なくないでしょう。
今回の記事では、犬を飼っている200人を対象に実施した「犬の鳴き声」に関するアンケート調査の結果を紹介します。
犬の鳴き声で困った時のしつけ方についても解説するので、犬を飼っている人やこれから犬を飼う人は必ず目を通しておきましょう。
約半数の飼い主さんが愛犬の鳴き声に悩んだ経験がある
犬を飼っている200人を対象にしたアンケートによると、愛犬の鳴き声に困った経験がある人は「98人(約49%)」と、ほぼ半数にのぼることがわかりました。
多くの飼い主さんが、犬の鳴き声問題に直面しているようです。
犬の鳴き声に対するしつけは、必要不可欠といえるでしょう。
犬が吠えるのはどんな時?
続いて、愛犬の鳴き声に困った経験のある98人に「愛犬が吠えるのはどのような時ですか?」と尋ねたところ、以下のような結果となりました。
もっとも多かったのは「来客時」でした。
見慣れない人が家に来ると、吠えてしまう犬は多いようです。
次いで「警戒している時」「散歩中」となり、何らかの外的要因があると、犬は吠えてしまうことがわかりました。
愛犬の鳴き声に困ってしまった実際の体験談
続いて、飼い主さんたちの実際の体験談をいくつか紹介します。
お客さんに吠えてしまう
- 来客に対してずっと吠えてしまい、困った
- 犬が苦手な友達が家に遊びに来た時、友達に対して吠えてしまい怖い思いをさせてしまった
- トイレ詰まりの作業をして下さってる方に吠え続けた時、恥ずかしいのと申し訳なかったです
見慣れない人が家に来ると、犬は警戒心から吠えてしまうことが多いようです。
お客様に不快な思いをさせたり、犬が苦手な友人に怖い思いをさせてしまったりすると、心苦しくなってしまいますよね。
とくに、自宅で作業をしてくれる業者の人に吠え続けてしまうと、飼い主としては申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうでしょう。
近所迷惑
- 私が留守の時に鳴いているようで、ご近所に気を使います
- 土日の早朝に吠えて近所迷惑になって困った
- 興奮したらどんなに注意しても30分は吠えまくる。さすがに隣近所からクレームがきて困りました
- 夜中に吠え出してしまうと近所迷惑で困ってしまう
愛犬の鳴き声が近隣迷惑になっているケースも少なくありません。
とくに自分が留守の時や深夜に吠えると、飼い主としては非常に困ってしまいますよね。
実際に近隣から苦情が寄せられると、何とかして愛犬の鳴き声をやめさせたいと思うはずです。
犬の鳴き声で気持ちがわかる
愛犬の鳴き声に困った98人の飼い主さんに、「愛犬の鳴き声が気になる時はどのような鳴き方をしますか?」という質問したところ、以下のような結果が得られました。
実は、鳴き声によって、愛犬の気持ちをある程度推測することができるのです。
ここでは、鳴き声ごとの愛犬の気持ちを解説します。
高い声でキャンキャン吠える
遊んでいる時や飼い主さんに構ってもらっている時に、愛犬が高い声で「キャンキャン!」と連続して吠えるのは、喜びや嬉しい気持ちの表れです。
また、飼い主さんに構ってほしい時も、同様の鳴き方をすることがあります。
ただし、警戒している時も犬は高い声でキャンキャン吠えることがあります。
高い声でキャンキャン吠える時は、状況によって気持ちを見極めるようにしましょう。
低い声でワンワン吠える
低い声で「ワンワン」と吠えるのは、愛犬が警戒しているサインです。
自分の縄張りを守ろうとする意識が強く働いていて、対象物に対して「これ以上近づくな」と警告している状態だと考えられます。
場合によっては、縄張りから自分や家族以外の存在を追い出すことに満足感を感じていることもあるでしょう。
唸るような声
唸るような犬の鳴き声は、威嚇や警告をしているサインです。
犬が攻撃態勢に入っているので、下手に刺激してはいけません。
ただし、遊びの最中に興奮が高まり、思わず唸り声が出てしまうこともあります。
愛犬がはしゃぐように飛び跳ねたり、前足を床につけてお尻を高く上げる「プレイバウ」の姿勢をとったりしながら唸っている場合は、楽しい気持ちが溢れている状態だと考えられます。
遠吠えのような声
鼻を高く上げ、喉を伸ばしながら「ウォ〜ン」と遠吠えする場合は、犬が寂しさを感じ、飼い主や仲間を呼んでいるサインです。
お留守番中に愛犬が悲しそうに何度も遠吠えをするのは、飼い主さんがいないことに対して寂しさを感じているからでしょう。
また、救急車やパトカーなどのサイレンは犬の鳴き声と周波数が近いといわれており、共鳴するように遠吠えを始めるケースもあります。
犬の鳴き声に困った時のしつけ方
では、愛犬の鳴き声に悩まされた時は、一体どのように対処すればいいのでしょうか。
最後に、犬のしつけ方のポイントを紹介します。
要求には応じない
犬が何かを要求して吠えている場合、その要求に応えてしまうと「吠えれば叶う」と学習してしまいます。
要求吠えに対しては、絶対に応じないようにしてください。
吠えても要求が通らないことがわかれば、愛犬の鳴き声はやむはずです。
すぐに構ったり反応したりしない
犬の鳴き声にすぐに反応するのも避けるべきです。
反応してしまうと、犬が「吠えると飼い主が構ってくれる」と学習してしまいます。
吠え始めたら無視して、静かになったら褒めてあげてください。
思いっきり褒めてあげれば、「静かにしていればいいことがある」と覚えてくれるでしょう。
また、吠えたら別の音で気をそらすのも効果的です。
鳴くのを完全にやめさせる必要はない
犬にとって、吠えることは立派なコミュニケーションの1つです。
そのため、完全に鳴き声をなくすことは不可能だと覚えておきましょう。
無理に鳴き声を抑え込もうとすると、犬がストレスを抱えてしまう可能性があります。
防音カーテンや防音マットなどで対策をしつつ、適切なしつけを行うようにしてください。
犬の鳴き声に悩んでいる飼い主さんは少なくない
愛犬の鳴き声に悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
しかし、無理に吠えるのをやめさせると、愛犬にとって大きなストレスになってしまいます。
愛犬の鳴き声の意味を理解しようと努め、適切な方法でしつけを行うことが何より大切です。
もし愛犬の鳴き声で困っているのなら、専門家や獣医に相談することも検討してみてください。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:犬を飼っている成人男性・成人女性
- アンケート母数:200名
- 実施日:2025年5月13日
- 調査実施主体:株式会社ゆすず「コノコトトモニ」