ペットは家族の一員として、私たちの生活にかけがえのない存在となっています。
一方で、万が一のペットの迷子や脱走は、飼い主にとって最も大きな不安の一つです。
このような不安を解消するため、ペットの居場所をリアルタイムで把握できる「ペット用GPS」の需要が急速に高まっています。
そこで今回は、どのような企業がペット用GPSトラッカーを販売しているのか、主力企業別でまとめたカオスマップを作成いたしました。
また、現在犬や猫と暮らしている人に、脱走に対する意識やGPSトラッカーを選んだ決め手、利用して良かったことなどのアンケート調査を行いました。
この記事が、ペット関連サービスを提供する人たち・利用する人たちに、有意義な情報となれば幸いです。
ペットGPS取扱企業の主力事業別カオスマップ
今回作成したカオスマップは、どのような企業がペット用GPSトラッカーを取り扱っているのか、それぞれの主力事業に分けてまとめたものです。
ペット追跡用GPSトラッカーの開発・販売を主力事業としている企業はもちろん、指定したエリアからペットが出入りするとスマホに通知が届く「GPS仮想フェンス」を取り扱っている企業や、ペット用品の総合メーカー、健康管理loT、保護犬活動を主力事業として展開している企業など、さまざまなものが見て取れます。
ペット用GPSを選ぶ際、機能や価格、デザインなどを判断材料にすることが多いのではないでしょうか。
このような企業背景を知ることで判断材料を増やし、生活環境やペットに合う製品の選択肢をさらに広げることができるでしょう。
ここからは、現在犬や猫と暮らしている200人を対象におこなった、脱走に関する意識やGPSトラッカーに関するアンケートについて紹介していきます。
脱走したorしかけた経験がある飼い主は半数以上
犬を飼っている成人男女200人を対象に、「愛犬が脱走した・しかけた経験がありますか?」というアンケートを取ったところ、112人が「ある」と回答しました。
つまり、半数以上の人が「愛犬の脱走や脱走しかけた」という怖い経験を味わっているようです。
脱走してしまった愛犬を見つけるのは大変なので、事前の脱走対策が重要だといえます。
7割弱の飼い主が脱走に対する対策をしている
先ほどのアンケートで、半数以上の人が愛犬の脱走や脱走しかけた経験を味わっていることがわかりました。
では、愛犬の脱走対策を実践している人は、どのくらいいるのでしょうか。
犬を飼っている成人男女200人に「愛犬が脱走しないようになにか対策をしていますか?」というアンケートを改めて実施したところ、134人が「対策している」と回答しました。
つまり、7割弱という多くの飼い主が脱走対策をしているのです。
では、具体的にどのような脱走対策をしているのでしょうか。
詳しいアンケート結果とともに見ていきましょう。
具体的な脱走対策とは?
「犬の脱走対策をしている」と回答した人を対象に「迷子脱走防止の対策は何をしていますか?」というアンケートを実施しました。
その結果、もっとも多かったのが「散歩中はリードを絶対に離さない」という回答でした。
愛犬を外に連れ出す散歩中は、ちょっとした隙に脱走してしまう可能性があるので、気をつけている飼い主が多いようです。
次いで多かったのが「脱走対策として、家の柵や扉の施錠を徹底している」という回答でした。
柵や扉の戸締まりをきちんとすることは、散歩中にリードを離さないことと同様に、脱走を予防する方法として有効です。
また、「迷子札やマイクロチップを装着している」「GPSトラッカーを利用している」という、脱走してしまった後の対策を取っている飼い主も一定数いました。
どんなに気をつけていても、愛犬が脱走してしまう可能性はあります。
脱走しないようにするだけでなく、脱走した後の対策も重要です。
GPSトラッカーを選ぶ決め手は?
リアルタイムに近いかたちで愛犬の居場所を把握できるGPSトラッカーは、脱走対策として近年急速に普及し始めています。
しかし、各社からさまざまな製品が出ているので、「どのGPSトラッカーにすればいいのかわからない」という人も少なくないでしょう。
そこで、既にGPSを使っている飼い主100人を対象に「GPSトラッカーを選んだ決め手は何でしたか?」というアンケートを取りました。
アンケートの結果は以下の通りです。
アンケートの結果、もっとも多かった回答は「位置情報の精度」でした。
愛犬の居場所を正確に把握できるのが脱走対策としてのGPSトラッカーの強みなので、その点を重視する飼い主が多いようです。
次いで多かったのが「バッテリー持ちの良さ」という回答でした。
脱走した愛犬を捕まえる前に充電が切れてしまっては意味がありません。
GPSトラッカーを選ぶ際は、バッテリー持ちの良さもチェックすべきでしょう。
また、「本体の軽さ、小型さ」を重視する回答も多く寄せられました。
首輪型の商品が多いので、愛犬の体に負担がかからないように、体格や犬種に合わせたサイズのものを選ぶのがおすすめです。
GPSトラッカーを利用して良かった点
GPSトラッカーを使っている飼い主100人を対象に「GPSを利用して良かった点」に関するアンケートを実施したところ、もっとも多かった回答は「安心感がある」でした。
万が一愛犬が脱走してしまったとしても、GPSトラッカーがあれば不安になる必要はありません。
「すぐに見つけてあげられる」という安心感を得られるのは、GPSトラッカーの最大のメリットでしょう。
次いで多かったのが「散歩中の行動範囲や活動量を把握できる」という回答でした。
GPSトラッカーは、愛犬の脱走対策だけでなく、健康管理にも役立つアイテムなのです。
GPSトラッカーを利用して改善してほしいと思った点
では、実際にGPSトラッカーを使っている人は、どういった点に不満を持っているのでしょうか。
最後に、GPSトラッカーを利用して改善してほしいと思った点を紹介します。
GPSトラッカーの導入を検討している人は、利用者の本音を参考にしてみてください。
バッテリー持ちが悪い
- もう少しバッテリーをもたせてほしい
- バッテリーの持ちが悪いこと
- 予想以上にバッテリー消費速度が速かった。
アンケートの結果、「バッテリー持ちが悪い」という意見が多く寄せられました。
GPSトラッカーは定期的に充電をしていないと、使用中にバッテリーが切れてしまうことがあります。
いざというときにバッテリー切れになってしまっていては、意味がありません。
充電式のGSPトラッカーを利用する際には、こまめなバッテリーの確認と充電が必要不可欠です。
GPSの精度
- 位置のずれを小さくして欲しい
- GPSの精度があまり良くなくきちんとした場所まではわからないので、そこは改善してもらいたいです。
- もっと詳細な場所と立ち寄り先を知りたい
GPSの精度に対する不満の声も複数寄せられました。
せっかくGSPトラッカーをつけているのなら、正確に愛犬の位置や立ち寄り場所を知りたいですよね。
GPSの精度は、衛星の数や位置、周波数帯などの影響を大きく受けます。
3つ以上の衛星を受信しているGPSは精度が高く、数メートルの誤差で愛犬の位置を確認することができます。
GPSの精度は製品自体や利用する環境によっても変化するので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
GPSトラッカーは愛犬の脱走対策に効果的
GPSトラッカーをつけていれば、愛犬が脱走したときに居場所を正確に把握することができます。
「愛犬の脱走対策を強化したい」と思っている人は、ぜひ導入を検討してみてください。
また、GPSトラッカーを愛犬につけておけば、「脱走しても見つけられる」という安心感を得ることもできます。
GPSトラッカーには、メーカーや商品によってさまざまな特徴があります。
GPSの精度やバッテリー持ちの良さなどに注目しつつ、自分と愛犬にピッタリのGPSトラッカーを選んでみてください。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:犬を飼っている成人男女・GPSトラッカーを使っている飼い主
- アンケート母数:成人男女200名・GPSトラッカーを使っている飼い主100名
- 実施日:2025年7月28日
- 調査実施主体:株式会社ゆすず「コノコトトモニ」