愛犬の涙やけが気になっている飼い主さんは少なくないでしょう。
涙やけは見た目の問題だけでなく、愛犬の健康状態や生活環境などに密接に関わっている場合もあるので、正しい知識とケアが必要です。
そこで今回、犬を飼っている200人を対象に「涙やけ」に関するアンケート調査を実施しました。
涙やけに対する悩み度合いや実際に行っている対策について、リアルな声をまとめましたので、是非とも参考にしてください。
犬の涙やけとは?
涙やけとは、犬の目の周りにある毛が、涙によって茶色や赤茶色に変色してしまうことです。
通常、涙は目を潤したあと、目頭にある涙点から鼻涙管を通り、鼻腔に流れます。
しかし、何らかの原因で涙が過剰に分泌されたり、涙の通り道で詰まって目から溢れたりすると、目の下に涙が溜まってしまいます。
そして、この溜まった涙が紫外線によって酸化したり、目やにに細菌や酵母菌が繁殖したりすると毛が変色してしまうのです。
皮膚炎などの病気を発症する可能性もあるので、場合によってはケアが必要になります。
涙やけの原因

ここでは、犬の涙やけの主な原因を詳しく解説します。
涙の流れに異常がある
涙の流れに異常があると、涙やけしてしまいます。
排水管の役割をする鼻涙管が生まれつき細かったり、詰まったりしていると、涙がうまく鼻へ流れず、目から溢れ出してしまうのです。
これを「鼻涙管閉塞」といいます。
鼻涙管閉塞は、先天的な場合もありますが、怪我が原因の場合もあります。
涙が過剰に出ている
涙やけの原因として、涙が過剰に出ていることも考えられます。
例えば、目にゴミが入ったり、逆さまつ毛が角膜を刺激したりすると、涙の量が増えてしまいます。
また、「角膜潰瘍」「ブドウ膜炎」「緑内障」といった目の病気が原因で、涙が増えている可能性もあります。
涙やけ自体は病気ではありませんが、目の病気が疑われる場合にはすぐに獣医の診察が必要です。
アレルギー
アレルギーも犬の涙やけの原因になります。
食物アレルギーや環境アレルギー(花粉やハウスダストなど)を持っていると、涙の量が増えて涙やけができやすくなるのです。
特に食物アレルギーの場合、目元だけでなく、全身の毛の変色や皮膚の痒み、発疹を伴うことがあります。
添加物の多いフードや体質に合わない食事は、消化不良や老廃物の蓄積を招き、症状を悪化させかねません。
目に異常がない場合は、アレルギーの可能性を疑いましょう。
環境やストレス
タバコの副流煙や部屋の乾燥、埃といった生活環境も涙やけの一因となります。
また、急な環境変化や騒音、長時間の留守番、運動不足などのストレスが自律神経に影響を与え、涙の分泌異常や代謝の低下を招くこともあります。
部屋の汚れや化学物質が犬に悪影響を与えていないかチェックしたり、適度な運動をさせたりしてあげましょう。
涙やけが気になる飼い主は7割以上
犬を飼っている200人を対象に、「愛犬の涙やけは気になりますか?」という質問をしました。

アンケートの結果、「非常に気になる」と回答した飼い主さんが32人、「やや気になる」と回答した飼い主さんが113人でした。
つまり、7割以上の飼い主さんが、愛犬の涙やけについて何らかの懸念を抱いていることがわかります。
涙やけが気になる理由は「見た目」と「健康に対する不安」
続いて、涙やけを「非常に気になる・やや気になる」と答えた145人に、具体的に気になる理由を尋ねました。

最も多かったのは「見た目がかわいそう・目立つ」という意見で、僅差で「皮膚の赤みや炎症が心配」が続きました。
見た目の悩みだけでなく、多くの飼い主さんが愛犬の健康を心配しているようです。
一方で、「気にならない」という回答も約3割ありました。
毛の色によって汚れが目立ちにくい場合や、健康に悪影響がない場合は、特に涙やけは気にならないのかもしれません。
飼い主が考える涙やけの原因は「体質」と「衛生状態」
続いて、涙やけを「非常に気になる・やや気になる」と答えた145人に、「涙やけの原因として、何が影響していると思いますか?」と質問しました。

アンケートの結果、「生まれつきの体質」と「目の周りの汚れ」が、ほぼ同数で上位を占めました。
多くの飼い主さんが、犬種ごとの特徴や日々の衛生面が原因だと考えていることがわかります。
また、アレルギーやフードの影響を疑う声も約3割ほど寄せられました。
実際、体質や汚れだけでなく、毎日の食事が涙の質に影響を与えるケースも少なくありません。
これらの要因は複雑に絡み合っているので、多角的なケアが重要といえるでしょう。
愛犬の様子をよく観察しながら、その子に合った対策を見極めてあげることが大切です。
6割以上の飼い主がドッグフード選びで涙やけへの配慮を重視している
では、毎日の食事と涙やけの関係については、どのように捉えられているのでしょうか。
涙やけを「非常に気になる・やや気になる」と答えた145人に、「ドッグフードを選ぶ際『涙やけへの影響』はどの程度重視しますか?」と質問しました。

アンケートの結果、145人中11人が「最優先で重視する」、145人中84人が「条件の一つとして重視する」と回答しました。
このことから、多くの飼い主さんが食事によるケアを大切に考えていることがわかります。
実際に、毎日のご飯を正しく選んであげることは、家庭でできる立派な涙やけ対策になります。
「原材料の質はいいか」「アレルギーの原因になりやすい成分は不使用か」などの基準でフードを選ぶことは、非常に大切になるのです。
愛犬の涙やけ対策をした経験がある飼い主は7割以上
では、実際にどれくらいの人が、愛犬の涙やけ対策を行っているのでしょうか。
涙やけを「非常に気になる・やや気になる」と答えた145人に、「愛犬の涙やけ対策をしていますか?」と質問しました。

その結果、現在進行形で対策をしている飼い主さんは85人、以前していた飼い主さんは23人でした。
つまり、愛犬の涙やけ対策をした経験がある飼い主さんは、7割以上いることがわかります。
涙やけに悩んでいる飼い主さんの大半が、何らかのアクションを起こしているということです。
それだけ涙やけは、飼い主さんにとって放っておけない問題なのでしょう。
飼い主が行っている涙やけの対策は「こまめな拭き取り」
さらに、「涙やけ対策をしている」「以前していた」と答えた108人に、具体的にどのような対策を取っているのか聞きました。

アンケートの結果、圧倒的多数だったのは「こまめにシートやコットンで拭く」という物理的なケアでした。
涙やけの原因となる雑菌の繁殖を防ぐのに、涙を拭くことは非常に効果的です。
次いで多かったのは、「点眼薬」や「動物病院での受診」といった医療的なアプローチでした。
また、体の中から体質を整えるケアとして、「ドッグフードの変更」を取り入れている飼い主さんも多くいることがうかがえます。
涙やけ対策にかける予算は月3,000円未満が大多数
「涙やけ対策をしている」「以前していた」と答えた108人に、涙やけ対策にかける費用について質問しました。

アンケートの結果、9割以上の飼い主さんが、月3,000円未満で対策を行っていることがわかりました。
「月3,000円」というと手頃に感じるかもしれませんが、毎月の出費として積み重なれば、年間で数万円の出費になります。
家計にとって、決して小さな負担ではありません。
多くの飼い主さんが「それだけのコストをかけてでも愛犬のためにケアを続ける必要がある」と強く感じているのでしょう。
涙やけで異常が見られた場合は病院へ

涙やけは外見の問題だけでなく、その裏には治療が必要な病気が隠れているケースもあります。
愛犬の様子に異常が見られた場合は、注意が必要です。
何らかの病気になっている可能性もあるので、一度かかりつけの動物病院を受診し、獣医師に相談することをおすすめします。
愛犬の健康のために、早めの受診を心がけましょう。




















