ゴールデンレトリバーは、その人懐っこくて優しい性格から、大型犬の中で特に高い人気を誇ります。
「いつかゴールデンレトリバーを飼いたい」と考えている人も少なくないでしょう。
しかし、いざ飼育するとなると「大型犬を育てるのは大変そう」「きちんとお世話できるか心配」といった不安がつきものです。
そこでこの記事では、ゴールデンレトリバーの性格や飼う時の注意点について解説します。
ゴールデンレトリバーの性格
ゴールデンレトリバーは、世界中で多くの人から愛されている大型犬です。
知性があり、人懐っこくて優しい性格をしているので、「家庭犬の理想」と呼ばれることもあります。
まずは、そんなゴールデンレトリバーの性格について詳しく解説します。
人間のことが大好き
ゴールデンレトリバーは、人間のことが大好きです。
飼い主が家に帰った時に満面の笑顔で熱烈な歓迎をしてくれたり、一緒に休んでいる時にそっと膝に頭を乗せてきてくれたりするでしょう。
そんなゴールデンレトリバーの仕草は、日々の疲れを吹き飛ばしてくれる最高の癒やしとなるはずです。
「愛犬とずっと一緒にいたい!」と考える人には、ゴールデンレトリバーはぴったりの犬種といえるでしょう。
優しくて穏やかな性格
ゴールデンレトリバーは、優しくて穏やかな性格をしていることが多いです。
子供たちの少々乱暴なスキンシップや、高齢者のゆっくりとしたペースにも、おおらかで忍耐強く接することができます。
その温厚な性格は、セラピー犬としても活躍が期待されるほどです。
ゴールデンレトリバーは、小さな家族やご年配の家族がいる家庭でも、安心して一緒に暮らせる最高のパートナーとなってくれるでしょう。
賢くて学習能力が高い
ゴールデンレトリバーは非常に賢く、新しいことを覚えるのが得意な傾向があります。
お座りや待てなどの基本的なコマンドを教えると、すぐにマスターしてくれます。
また、飼い主さんの気持ちを理解しようと、一生懸命に従おうとしてくれるでしょう。
賢くて学習能力が高いところは、ゴールデンレトリバーの飼いやすさにつながってるといえます。
ゴールデンレトリバーを飼う時のコツ

ゴールデンレトリバーは人懐っこくて賢いので、愛情を注げば最高のパートナーになってくれます。
ここではゴールデンレトリバーを飼う時のコツを紹介するので、特徴を理解して深い信頼関係を築いていきましょう。
褒めてしつける
ゴールデンレトリバーは、飼い主さんに「いい子だね」と喜んでもらうことが何よりも大好きです。
そのため、トレーニング中にうまくいった時は思いっきり褒めてあげるようにしましょう。
たくさん褒めてあげることが、信頼関係を深めながらスムーズにしつけを進められる秘訣ですよ。
たくさん運動させてあげる
ゴールデンレトリバーは、非常に体力がある犬です。
成犬だと、1回30分から1時間の散歩を、朝夕1日2回は必ず行う必要があります。
また、毎日の散歩だけでは満足できないことも多いでしょう。
そのため、定期的にドッグランや広い公園で、思いっきり走らせるアクティブな遊びを加えることが大事です。
運動量が足りないとストレスが溜まり、無駄吠えや家具の破壊行動などの深刻な問題行動につながってしまう可能性があります。
抜け毛が多く手入れが大変
ゴールデンレトリバーを飼う場合、抜け毛が多く手入れが大変なことは覚えておきましょう。
ゴールデンレトリバーは、被毛が2層構造になっているダブルコートです。
春と秋の換毛期には、大量に毛が抜けるので掃除が特に大変になります。
美しい毛並みと皮膚の健康を保つためにも、毎日の丁寧なブラッシングは欠かせません。
お留守番はできるだけさせない
ゴールデンレトリバーは、家族のことが大好きでいつも一緒にいたいタイプなので、一人で長い時間お留守番をするのは苦手な傾向があります。
留守番の時間が長いと、寂しさによるストレスから吠え続けたり、家を荒らしたりする可能性があります。
どうしても長時間家を空けなければいけない時は、「お留守番の前後にたくさん遊んであげる」「お留守番中も飽きないように知育おもちゃを活用する」など、寂しい思いをさせないようにするための工夫が大切です。
ゴールデンレトリバーを飼う時の注意点
つぶらな瞳と優しい笑顔を持つゴールデンレトリバーは、飼い主に最高の癒やしを与えてくれます。
しかし、「かわいい」という気持ちだけでは共に暮らせないのが現実です。
ここでは、ゴールデンレトリバーを迎える前に知っておくべき注意点を紹介するので、お迎えする前に必ずチェックしてください。
室内で飼う場合は家の中に十分なスペースが必要
ゴールデンレトリバーは体が大きいので、室内でも快適に過ごせる十分な広さが必要です。
寝るスペースだけでなく、体全体を伸ばしたり方向転換したりする際に、壁や家具に当たらないように十分な広さが求められます。
特に、体が大きくなると狭い場所での生活は運動不足につながりやすくなります。
また、関節に負担がかかることもあるでしょう。
目安ではありますが、「犬が自由に過ごせるスペースが6畳ほどある」のが理想だといわれています。
経済的な負担がある
ゴールデンレトリバーは大型犬なので、そのぶん経済的な負担も大きくなりやすいです。
食べるご飯の量も多くなりますし、病気やケガをした時の医療費や手術代も高額になる傾向があります。
特に食費は、生涯で換算すると小型犬と比べて70万円以上多くかかるというデータもあります。
フード代、医療費、そして将来の介護費用といった、生涯にわたる維持費をまかなえるように、経済的な余裕と長期的な貯金計画を立てておくことが必要となります。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000110903.html
外出が多いライフスタイルには不向き
外出が多いライフスタイルの人は、ゴールデンレトリバーを飼うのには不向きといえるでしょう。
ゴールデンレトリバーは寂しがりやなので、お留守番が苦手です。
お留守番が多いと、ストレスから無駄吠えや破壊行動など、問題行動を起こしてしまう可能性があります。
そのため、仕事や外出で長時間家を空けることが多い場合は、ゴールデンレトリバーを飼うことはあまりおすすめできません。
ゴールデンレトリバーに関するよくある質問(FAQ)

では、最後にゴールデンレトリバーに関するよくある質問の例をいくつかご紹介します。
ゴールデンレトリバーはどのくらいの運動量が必要ですか?
毎日1〜2時間のお散歩が目安です。
ただ歩くだけでなく、ボール投げや水遊びなど、頭と体を使うアクティブな運動を取り入れることが、ストレス解消と問題行動の予防につながります。
初めて犬を飼うのに適した犬種ですか?
ゴールデンレトリバーは、賢くしつけやすい性格と友好的な性質から、初心者にもおすすめされる犬種です。
ただし、十分な運動時間の確保と、大型犬としての食事・健康管理の責任を負えることが前提条件となります。
長時間の留守番は問題なくできますか?
ゴールデンレトリバーは家族との触れ合いを好むので、長時間の留守番は苦手な傾向があります。
留守番をさせる場合は、長時間にならないよう工夫する必要があります。
留守番前の十分な運動、知育玩具の活用など、対策が必須です。
ラブラドールレトリバーと性格の違いはありますか?
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは、どちらも非常に賢く、友好的で水遊びが好きな犬種という共通点があります。
一般的に、ゴールデンレトリバーの方がやや穏やかで感受性が強く、ラブラドールレトリバーの方がより活発でやんちゃな傾向があるといわれています。
ただし、犬の性格には個体差が大きくあります。
また、性格だけでなく運動量や被毛の手入れの違い(ゴールデンは長毛で抜け毛が多い)なども考慮して選びましょう。
ゴールデンレトリバーは初めて犬を飼う人にもおすすめの犬種!
ゴールデンレトリバーは、その賢さと愛情深さ、そして温厚な性格から、初めて犬を飼う人にもおすすめの犬種だといえるでしょう。
しつけがしやすく、家族への忠誠心も強いので、初心者の人でも愛犬との信頼関係を築きやすいという大きなメリットがあります。
しかし、ゴールデンレトリバーは、「かわいい」だけで飼えるわけではありません。
ゴールデンレトリバーを飼うのであれば、体力的にも経済的にも覚悟が必要です。
時間、体力、愛情を惜しみなく注げる覚悟があれば、ゴールデンレトリバーはあなたの人生を豊かにしてくれる、最高のパートナーとなるでしょう。




















