犬に豆乳を与えても大丈夫?適量や与えるときの注意点も併せて解説! 犬に豆乳を与えても大丈夫?適量や与えるときの注意点も併せて解説!

犬の食事・ドッグフード

犬に豆乳を与えても大丈夫?適量や与えるときの注意点も併せて解説!

豆乳は健康に良い飲み物ですが、「犬に与えてもいいの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

結論から言うと、豆乳は犬が飲んでも大丈夫です。

豆乳は高タンパクかつ低カロリーなので、犬にとってもメリットが多いといわれています。

上手に取り入れることで、効率よく犬に栄養を摂らせることができるでしょう。

ただし、その与え方には気をつけるべき点もあります。

今回の記事では、犬に豆乳を与えるメリットや注意点について詳しく解説していきます。

 

犬に豆乳を与えても大丈夫!

大豆が原料である豆乳は、ミネラルや大豆イソフラボンといった栄養が豊富な飲み物です。

犬に悪影響を与えるような成分は入っていないので、普段の飲料として与えても問題ありません

ただし、犬に与えるときは「無調整豆乳」を選ぶようにしましょう。

調製豆乳は、飲みやすくするために砂糖などが添加されているので、犬には向いていません。

また、バナナ味やチョコレート味のついた豆乳飲料も同じく、犬にとっては塩分やカロリーが高すぎます。

砂糖や果汁などが添加されていない無調整豆乳を飲ませるようにしてください。

 

犬に豆乳を与えるときの適量

犬が飲んでも問題ないとはいえ、人間と同じペースで犬に豆乳を与えてはいけません。

体重の軽い犬の場合、人間と同じ量を与えてしまうと過剰摂取になってしまいます。

以下の目安量を参考にして、与えすぎにはくれぐれも注意しましょう。

犬の体重 1日の豆乳給与量
超小型犬
(2~5kg)
44~86ml
小〜中型犬
(〜10kg)
86~146ml
中〜大型犬
20kg〜)
146~244ml

与えるときも1日のうち何度かに分けて、少しずつ飲ませるのがいいでしょう。

しっかり食事が摂れているのであれば、特別豆乳から栄養を摂取する必要はないので、犬が飲みたがらないときは無理に飲ませなくても大丈夫です。

また、子犬や老犬の場合は、急に豆乳を与えると体に負担をかけてしまう可能性があります。

子犬や老犬には2倍に薄めた豆乳を少量ずつ、様子を見ながら与えるようにしてください。

 

犬に豆乳を与えるメリット

続いて、豆乳に含まれる栄養素や、それらが犬に与えるメリットを見ていきましょう。

 

タンパク質

豆乳にはタンパク質が豊富に含まれています。

豆乳の原材料は大豆なので、植物由来のタンパク質です。

この植物由来のタンパク質は、犬の体を健康に保つのに欠かせません。

健康的な筋肉や臓器の維持、体の発達などに必要な栄養素なので、毎日しっかりと摂取することが大切です。

 

大豆イソフラボン

豆乳には大豆イソフラボンも豊富に含まれています。

大豆イソフラボンとはポリフェノールの一種であり、細胞を酸化ストレスから守る「抗酸化作用」を持っています。

また、骨粗鬆症や循環器系疾患の予防、免疫力の向上、血流改善などの効果も期待できます。

犬の体の健康や若さを保つためには欠かせない栄養素です。

 

カルシウム

豆乳にはカルシウムも多く含まれています。

カルシウムは、骨や歯の形成には欠かせない栄養素です。

また、ホルモン分泌や神経伝達といった体のバランスを整える効果もあるとされています。

カルシウムは、犬の体内では合成することができないので、豆乳などで定期的に摂取することで、犬の骨や歯の健康を保つことができるでしょう。

 

サポニン

サポニンは、抗酸化作用や免疫力アップの効果があるとされる栄養素です。

とくに大豆由来のサポニンは「大豆サポニン」と呼ばれ、強い抗酸化作用や免疫力の向上、血流改善効果などが期待できるといわれています。

大豆サポニンを犬が摂取することで、健康維持や若々しさを保つことができるでしょう。

 

犬に豆乳を与えるときの注意点

犬にとって嬉しい効果が期待できる豆乳ですが、摂取させる際にはいくつかの注意点があります。

犬の健康を害してしまわないように、以下の注意点をしっかりとチェックしておきましょう。

 

与えていいのは無調整のものだけ

繰り返しになりますが、犬に与えていいのは「無調整豆乳」のみです。

無調整豆乳は大豆と水だけでつくられたものであり、調製豆乳のように砂糖や塩は添加されていません。

犬にとっては、人間と同じ味は「塩分過多」「カロリー過多」になる恐れがあるので、くれぐれも注意してください。

無調整豆乳であれば、スーパーに売っているような市販品でもOKです。

 

心臓や腎臓に持病がある場合は与えない

メリットが多いとされる豆乳ですが、それは健康な犬が摂取した場合です。

心臓や腎臓に持病のある犬には、豆乳は与えないようにしましょう。

豆乳に含まれる「リン」や「カリウム」は、心臓や腎臓に疾患のある犬にとって害になる恐れがあります。

さらに、豆乳に含まれる豊富なタンパク質も、持病のある犬にとっては負担になる可能性があります。

基本的に、持病のある犬には豆乳は与えないようにしましょう。

気になる場合は獣医師に相談することをおすすめします。

 

アレルギーに気をつける

豆乳に含まれる「大豆タンパク」は、アレルギーを引き起こす可能性があります。

犬も大豆アレルギーを発症する恐れがあるので、初めて豆乳を与える際は少量ずつ、症状が出ていないかよく観察することが大事です。

もし、かゆみや下痢といった症状が出てしまったら、豆乳を与えるのをやめて病院を受診してください。

他のアレルギーがある犬も、大豆アレルギーが出る可能性があるので、無理に与えないか、獣医師と相談の上で与えることが大事です。

 

愛犬に豆乳を与えて栄養補給をしよう

豆乳はタンパク質やカルシウムなどが豊富であり、手軽な栄養補給としておすすめの飲み物です。

定期的に犬に摂取させることで、体づくりや健康維持をサポートすることができるでしょう。

ただし、与えすぎや飲ませ方には注意が必要です。

飲ませすぎは下痢やアレルギーのリスクを上げてしまいます。

また、持病のある犬には与えないなど、その犬の体質や年齢に合わせてあげることが大切です。

普段の食事との栄養バランスを考えつつ、上手に犬の食事に豆乳を取り入れてみてくださいね。

この記事の監修者

  • 村田 舞

    動物栄養管理士

    村田 舞

    2024年に動物栄養管理士の資格を取得し、わんちゃんのしつけ・健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、現在もペットとの豊かな暮らしを支援しています。

  • 中島 由華

    ペットフーディスト

    中島 由華

    勤続年数約10年、2022年にペットフーディストの資格を取得。
    犬猫の健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、現在もペットとの豊かな暮らしを支援しています。

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