たんぱく質や鉄分、ビタミンなど栄養がたくさん詰まった「レバー」。
そんなレバーを、「愛犬にも食べさせても大丈夫?」と疑問を感じている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
レバーは犬に害となる成分は含まれていないため、食べさせても問題ありません。
しかし、栄養豊富だからこそ、注意しておきたいポイントがあります。
今回は、レバーの適量や注意点、おすすめ簡単レシピを詳しく紹介します。
犬はレバーを食べても大丈夫!
基本的に、レバーを犬に食べさせても問題ありません。
レバーには犬にとって必要な栄養素がたくさん詰まっています。
適切な量や与え方を守れば、愛犬の健康維持に役立てることができるでしょう。
レバーは嗜好性が高いため、ご褒美のおやつや食いつきが悪いときのトッピングに活用できます。
レバーの栄養素と期待できる効果

レバーにはたんぱく質や鉄などのミネラル、ビタミンA、ビタミンB群など、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。
ここでは、牛レバー、豚レバー、鶏レバー別の栄養素と期待できる効果を紹介します。
レバーの栄養素
レバーの種類によって栄養成分に特徴があります。
牛レバー、豚レバー、鶏レバーに含まれる栄養成分を見ていきましょう。
| 生のレバー100g当たりの栄養成分 | |||
| 栄養成分 | 牛レバー | 豚レバー | 鶏レバー |
| エネルギー(kcal) | 119 | 114 | 100 |
| たんぱく質(g) | 19.6 | 20.4 | 18.9 |
| 脂質(g) | 3.7 | 3.4 | 3.1 |
| リン(mg) | 330 | 340 | 300 |
| 鉄(mg) | 4.0 | 13.0 | 9.0 |
| 亜鉛(mg) | 3.8 | 6.9 | 3.3 |
| 銅(mg) | 5.3 | 0.99 | 0.32 |
| ビタミンA(μg) | 1,100 | 13,000 | 14,000 |
| ビタミンB1(mg) | 0.22 | 0.34 | 0.38 |
| ビタミンB2(mg) | 3.00 | 3.60 | 1.80 |
| ビタミンB6(mg) | 0.89 | 0.57 | 0.65 |
| ビタミンB12(μg) | 53.0 | 25.0 | 44.0 |
| 葉酸(μg) | 1,000 | 810 | 1,300 |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11092_7
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11166_7
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11232_7
<牛レバー>
鶏や豚よりも嗜好性が高いのが魅力です。
ビタミンB群がバランス良く含まれており、とくにビタミンB6やビタミンB12が豊富に含まれています。
<豚レバー>
3種類の中で、たんぱく質が最も多く含まれています。
鉄や亜鉛の含有量も高く、不足しがちなミネラルを少量で効率よく補えます。
<鶏レバー>
低脂質・高たんぱくで、癖が少なく食べやすいのが特徴です。
ビタミンAの含有量が非常に高く、牛レバーと比べて10倍以上にのぼります。
レバーを犬が食べた際に期待できる効果
レバーに含まれる栄養素には、健康を保つ重要な役割があります。
ここでは、レバーの主な栄養成分別に、犬が食べた際に期待できる効果を紹介します。
たんぱく質
たんぱく質は筋肉や内臓、皮膚、被毛など体をつくる主要な成分です。
不足すると成長障害、体力や免疫機能の低下など健康に支障が起こるため、毎日継続的に摂取する必要があります。
鉄
鉄分は血液中の赤血球を作るヘモグロビンの材料になり、全身へ酸素を運ぶ働きがある栄養素です。
健康維持に不可欠なミネラルで、不足すると貧血や疲労の原因となります。
レバーに含まれる「ヘム鉄」は、植物性の「非ヘム鉄」よりも体内への吸収率が高く、ビタミンCと一緒に摂ることでさらに効率よく吸収できます。
ビタミンA
ビタミンAは、目や皮膚・粘膜、骨の健康維持、免疫機能のサポートなどの働きがあります。
欠乏すると食欲不振や成長不良を引き起こしますが、過剰摂取しても食欲不振や関節炎などの不調を引き起こすことがあります。
脂溶性ビタミンであるビタミンAは体内に蓄積されやすいため、与えすぎには十分に注意が必要です。
ビタミンB群
レバーにはB2、B6、B12、葉酸などのビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」とも呼ばれ、体内のエネルギー産生に不可欠な補酵素です。
たとえば、ビタミンB2は脂質の代謝に、レバーに最も多く含まれているビタミンB12はタンパク質の合成やアミノ酸の代謝に関わっています。
亜鉛
亜鉛は細胞の生まれ変わりやたんぱく質の合成、エネルギー代謝に関わる必須ミネラルです。
皮膚や被毛の代謝、味覚の維持、骨の形成、免疫機能の向上など重要な役割があり、愛犬の健康を保つために欠かせません。
犬に与えていいレバーの量
愛犬のおやつやトッピングは、1日の摂取カロリーの10%以内が基本です。
レバーは栄養価が高いため、与えすぎには注意してください。
以下の量を目安に、週に1回程度のご褒美として与えるのが理想的です。
| 体格 | 1日のレバー給与目安 |
| 超小型犬(4kg未満) | 5g |
| 小型犬(4~10kg未満) | 10g |
| 中型犬(10~25kg未満) | 15g |
| 大型犬(25kg以上) | 20g |
犬にレバーを与える際の注意点&与え方

犬にレバーを与える際は、いくつかの注意しておきたいポイントがあります。
安全に美味しく食べてもらうために、注意点や与え方を確認しておきましょう。
鮮度のいいレバーを与える
鮮度が悪いと寄生虫や細菌のリスクが高まります。
新鮮なレバーはツヤや弾力があり、色鮮やかな赤褐色で臭いもほとんどしません。
変色や異臭、ぬめりがあるものは避け、必ず「食用」の鮮度のいいレバーを選びましょう。
もちろん、購入後は早めに使い切るようにしてください。
生のレバーは鮮度が落ちやすく、冷蔵保存は1~2日程度です。
冷凍すると2〜3週間ほど保てるため、使い切れない場合は下処理をして冷凍保存しておくといいでしょう。
<下処理方法>
- 血の塊や白い筋を取り除き、使いやすい大きさに切る。
- 氷水を入れたボウルにレバーを入れてかき混ぜる。(水を替えながら3回ほど繰り返す)
- 水気を切り、ペーパータオルでしっかりと水分を拭き取る。
- 冷凍する場合は、保存袋に重ならないように並べて冷凍する。
加熱処理してから与える
レバーには食中毒の原因となる菌や寄生虫が潜んでいる可能性があるため、しっかり加熱してから与えることが重要です。
75℃で1分以上加熱し、中心部まで色が変わっていることを確認してください。
生のレバーに触れた箸や調理器具、手指はしっかり洗いましょう。
少量ずつ与える
レバーは嗜好性が高く、愛犬が喜んで食べたがる食材です。
しかし、与えすぎると消化不良を引き起こすことがあります。
また、レバーは栄養豊富なため、たくさん与えすぎると過剰症や栄養バランスの乱れを招く恐れもあります。
「犬に与えていいレバーの量」を参考に、トッピングやおやつとして少量ずつ与えるようにしましょう。
持病がある犬は与えない
レバーにはリンが多く含まれています。
そのため、腎機能が低下していると、体内に蓄積されて腎臓の状態を悪化させる可能性があります。
心不全などの深刻なトラブルを引き起こす恐れもあるため、腎臓・心臓に疾患がある犬に与えることはおすすめできません。
また、たんぱく質や脂質、コレステロールなどの栄養制限がある犬も注意が必要です。
持病がある犬は自己判断で与えず、必ず事前に獣医師へ相談してください。
アレルギーに注意する
初めてレバーを与える際は、少量から試し、その後48時間は愛犬の様子を注意深く観察してください。
食物アレルギーがある場合、食後30分〜48時間以内に以下のようなサインが見られることがあります。
- 皮膚の赤み
- 脱毛
- 目や口、耳周りのかゆみ
- 下痢や軟便
- 嘔吐
このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ相談しましょう。
愛犬が喜ぶレバーを使った簡単レシピ3選
レバーを使った手作りおやつを取り入れてみましょう。
ここでは、愛犬が喜ぶ簡単レシピを3つ紹介します。
焼くだけ簡単!レバージャーキー
レバーを使って、栄養豊富な手作りジャーキーを作ってみましょう。
とくに市販のジャーキーに含まれる添加物が気になる方におすすめです。
【用意するもの】
- レバー:お好みの分量
【作り方】
- レバーを薄切りにする。
- ラップに挟み、麺棒で叩いて平たく伸ばす。
- 190度に予熱したオーブンで、片面ずつ20分(計40分)焼けば完成。
おやつの時間も健康的に!レバークッキー
レバーと全粒粉を使ったミネラル豊富なクッキーです。
ミネラルをしっかりと補いたいときに活用してみてください。
【材料】
- レバー:100g
- 全粒粉:120g(強力粉や薄力粉でも代用可能)
【作り方】
- レバーを細かく刻んで、ミンチ状にする。
- ボウルに粉と1を入れ、全体がまとまるまでしっかりと混ぜる。
- できた生地を麺棒で薄く伸ばし、クッキングシートを敷いた天板に乗せる。
- お好みのサイズに包丁で切り分ける。
- 160度に予熱したオーブンで20〜30分焼けば完成。
おやつに最適!レバーのヨーグルトペースト
鶏レバーの柔らかな食感を楽しめる、レバーヨーグルトペーストです。
【材料】
- 鶏レバー(下処理済み):160g
- プレーンヨーグルト:50g
- パセリ:少々
【作り方】
- パセリをみじん切りにする。
- 鍋に鶏レバーとかぶる量の水を入れ、中までしっかりと火を通す。
- 湯切りをし、軽く水洗いをしてアクを取り除く。
- ボウルに入れ、ヘラを使って滑らかなペースト状になるまでしっかり潰す。
- プレーンヨーグルトとパセリを加え、全体が均一になるまで混ぜ合わせて完成。
レバーは犬の健康に役立つ食材!

レバーは少量でもしっかりと栄養を補給できるため、愛犬の健康を助けてくれる優秀な食材です。
ただし、たくさん与えてしまうと、栄養バランスの乱れや体調不良を招く恐れがあります。
与える量には、十分に注意してください。
「鮮度の良いものを選ぶ」「中心までしっかり加熱する」など大切な基本も守りながら、レバーを上手に活用してみてくださいね。




















