犬の多頭飼いで確認すべき4つのことと迎える前に必要な準備を解説 犬の多頭飼いで確認すべき4つのことと迎える前に必要な準備を解説

犬のしつけ・お手入れ

犬の多頭飼いで確認すべき4つのことと迎える前に必要な準備を解説

犬が好きな人なら、一度は多頭飼いをしたいと思ったことがあるのではないでしょうか?

「多頭飼いは難しい」「大変だ」と思われてしまいがちですが、きちんとした準備をすれば初心者でも十分可能です。

そこで今回は多頭飼いのメリットやデメリット及び注意点をまとめて紹介いたします。

 

犬の多頭飼いのメリットは?

犬を飼い始めてしばらくするともう一匹飼いたいと思う方も多いのではないでしょうか?

犬に囲まれて暮らす生活は、犬好きにとっては憧れの生活ですよね。

そこでまずは1頭飼いにはない多頭飼いのメリットをご紹介いたします。

 

先住犬が他の犬のしつけをしてくれる

多頭飼いのメリットの一つが先住犬が新しく仲間に入ってきた犬のしつけをしてくれることです。

先住犬が同じ場所でトイレをしているのを見て、新しく仲間に入った犬は先住犬と同じ場所でトイレをするようになったという例もあります。

 

自然と犬に社会性が身につく

犬はもともと群れを作って生活する動物なので、多頭飼いをすることで新しく入ってきた犬は他の犬とのやりとりを通して自然とルールを覚え、社会性を身につけていきます。

1頭だけで飼われている犬は、他の犬との交流が少ないため自分を人間と勘違いしていることが多く、飼い主よりも自分がえらいと考え飼い主の言うことを聞かないケースも多々あります。

しかし多頭飼いなら群れのリーダーになった犬がルールや教育を行ってくれるので、自然と社会性が身につくのです。

 

お留守番させやすくなる

お留守番させやすくなるのも多頭飼いのメリットです。

飼い主が外出中でも、他の犬と一緒にお留守番できるので、家を空ける時間が多い家庭寂しがりやのわんちゃんにとってはメリットになるといえるでしょう。

 

多頭飼いのデメリットは?

多頭飼いにはメリットもあればデメリットもあります。

万全な状態で新しい犬を迎えるためにはきちんとデメリットも把握しておくことが大切です。

 

病気のリスクが高くなる

子犬が持ち込んでくる代表的な病気には、ケンネルコフなどの感染症耳ダニなどの寄生虫があります。

先住犬がしっかりワクチン接種をしていればそこまで心配する必要はありません。

しかし、もしワクチン接種をしていない状態で新しい犬を迎える場合、新しく迎える犬が病気を持っていたら他の先住犬に病気が感染してしまう恐れがあります。

このような最悪のケースを防ぐためにも新しく迎え入れる犬は、1週間くらい他の犬と離してから合流させるようにしましょう。

 

相性によっては犬同士がストレスを感じてしまう可能性がある

もし犬同士の相性が悪かった場合、ストレスを感じて大腸炎や食欲不振などを起こしてしまうことがあります。

また先住犬が一匹だった所に新しい犬が加わることで、先住犬がヤキモチを焼いたり、新しい犬にじゃれつかれることでストレスを感じてしまうこともあります。

そのため新しい犬を迎える時には先住犬の変化にも注意を向ける必要があります。

 

飼い主の負担が増える

犬の数が増えるほど、その分の餌代やトリミング代など経済的な負担は増えていきます。

それだけでなく、犬を飼育するためのスペースや無駄吠えなどのしつけができていないと近所迷惑になってしまうこともあり、飼い主への負担が増えてしまう恐れも考えられます。

 

多頭飼いを始める時に確認したい4つのこと

せっかく新しい犬を迎えて多頭飼いを始めるなら、先住犬にできるだけ配慮してスタートすることが大切です。

そこで次は多頭飼いを始める時に確認したいことをご紹介いたします。

 

性別の組み合わせはどうする?

性別の組み合わせによっては注意しなければいけない点が異なります。

競争が起こりにくく最も飼いやすい組み合わせがオスメスです。

ただし避妊や去勢手術をしておかないと望まない妊娠をしてしまう恐れがあるので注意してください。

すべて同じ性別の場合は犬同士で競争が起こってしまう可能性があります。

オスに比べるとメスの方が気性が大人しいため比較的飼いやすいでしょう。

オスの場合は年齢が近くて、元気な犬同士の場合は縄張り争いが起こってしまう可能性があるので注意が必要です。

 

体格の組み合わせはどうする?

多頭飼いには同じくらいの体格の犬が向いているといえます。

パワーや運動量の差がないため、ケガなどのトラブルが少なく飼いやすいでしょう。

大型犬と小型犬など体格差がある場合は大きな犬が小さな犬にケガをさせてしまう恐れがあります。

もし体格差のある犬を多頭飼いする場合は、散歩にも注意が必要です。

体のサイズが違うと歩幅が違うため、別々に散歩させたり、大きい犬の歩幅をコントロールしたりするなど工夫する必要があるでしょう。

 

先住犬との相性は?

先住犬との相性も確認したいポイントです。

まずは、先住犬とこれから迎える犬の性格をきちんと把握しましょう。

多頭飼いをするなら、お互いに犬同士の交流を好む社交的な性格をしているのがベストです。

のんびりとした犬と活発な犬の場合、活発な犬がのんびりとした犬を追い回すことで、のんびりとした犬がストレスを感じてしまうことがあります。

飼い始める前に相性の良し悪しを判断できるのが理想ですが、いざ飼い始めた後に合わないと感じた場合は、生活スペースを分けるなど工夫するようにしましょう。

 

多頭飼いの環境は整っている?

多頭飼いを始める時は犬同士の組み合わせだけでなく、生活環境が整っているかを確認する必要があります。

多頭飼いをするなら、犬の数だけケージやトイレなど生活に必要なものを揃える必要があります。

また、これらを置くためのスペースも確保しなければいけません。

そして犬の数が増えるだけ費用もかさみます。

一般社団法人ペットフード協会が発表した「犬猫飼育実態調査」によると、犬1頭あたりの生涯に必要な経費は1,209,862円といわれています。

そのるため、1頭増えるごとに120万円程度必要になると考えておいた方がいいでしょう。

 

新しい犬の迎え方

先住犬にストレスを与えずに新しい犬を迎えるには事前の準備がとても大切です。

飼い主としての心構えだけでなく、ケージを準備するなど物理的準備も必要になってきます。

 

多頭飼いをする前に準備すべきこと

多頭飼いは思っている以上に飼い主側に負担が増えます。

  • エサ代などの経済的負担
  • お世話をするための時間的負担
  • 同居家族の了承を得る など

準備すべきことが多くあります。

これらの準備が整ったら次は新しい犬を迎えるための環境を準備します。

 

犬の数だけケージを準備する

多頭飼いの場合、ケージは犬の数だけ準備する必要があります。

ケージは犬にとっては縄張りのようなものなので、犬がストレスなく静かに過ごしていくためにケージは欠かせません。

多頭飼いを始めたばかりの時は、先住犬も新しく迎え入れた犬も他の犬と生活することに慣れていないので、ストレスを感じてしまうことがあります。

そのため犬が一匹で過ごす場所を準備してあげる必要があります。

また、病気にかかった場合にはケージに入れて他の犬と離したり、病院に連れていく必要もあるので必ずケージを準備しましょう。

 

ベッドを準備する

ベッドもそれぞれの犬に準備する必要があります。

新しい犬を迎える時には新しいベットを準備してあげましょう。

中には新しいベットを準備してあげても一つのベットで寝てしまうことがあります。

そのような時はそのまま一緒に寝かせてあげてください。

 

トイレを準備する

トイレもできるだけ犬の頭数分準備します。

この時に自分のトイレがどれかをきちんと認識させるためにトイレトレーニングをする必要があります。

 

愛犬にストレスを与えずに楽しく多頭飼いを始めよう!

犬が好きな人にとって、たくさんの犬を飼うことは夢の一つではないでしょうか。

多頭飼いは事前に準備しておくことで、初心者でも問題なくスタートさせることができます。

多頭飼いは飼い主だけではなく、もともと一緒に生活している先住犬にも大きなストレスを与えてしまう可能性があります。

しっかり準備をしてから楽しく多頭飼いを始めましょう。

 

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