大好きな愛犬は私たちを癒してくれる存在です。そんな彼らを喜ばせようとおもちゃを買って与えてみたけれど、あまり興味を示してくれないと少し悲しい気持ちになってしまいますよね。
実は、愛犬がおもちゃをスルーしてしまうのにはいくつか理由があるのです。おもちゃを効果的に使って、楽しくコミュニケーションが取れるように心がけていきましょう!
なぜ遊んでくれないの?
犬が楽しそうにおもちゃを咥えていたり、転がして追いかけて遊んでいると見ているこちらも嬉しいものですよね。そんな姿が見たくて愛犬のためにおもちゃを買ってあげても、反応がいまいちということもあると思います。
どうしてわんちゃんの中には、おもちゃにあまり関心を示さない子がいるのでしょうか。
おもちゃでの遊び方がわからない
わんちゃんは小さい時から好きなものは、大人になっても好きでいる場合が多いものです。
しかし、子犬の時にあまりおもちゃを与えてもらえなかったという場合には、おもちゃに対してさほど関心を示してくれぬ場合があります。
これは、おもちゃを渡されてもどうすればいいのかわからないのが原因と考えられます。小さな頃からおもちゃに触れ合っていないと、目の前にあるものをどうやって使えばいいのかわからないのです。
そんな状態を防ぐためにも、なるべく小さな頃からおもちゃを与えて遊ばせてあげるようにしましょう。お気に入りのおもちゃが見つかれば、大人になってもずっと遊んでくれるはずです。
飼い主とのスキンシップが好き
犬と人の絆は、はるか昔から続いているもので、犬は人間が大好きなものです。特に飼い主さんに対する愛情はこちらが思っているよりも大きい場合もあり、その場合には飼い主さんにべったりになってしまう子もいます。
しかしそのような子の場合はおもちゃを与えてもさほど関心を示さず、飼い主さんにばかり甘えてしまうことも少なくありません。その子にとってはおもちゃで遊ぶよりも、飼い主さんに撫でてもらったり抱っこしてもらったりしてスキンシップをとることの方が楽しいのでしょう。特に甘えん坊の子にこのような傾向が多く見られます。
しかし過度な甘えを放っておくと分離不安等になりかねないので、適度な距離感を保てるように接してあげることが大切です。
おもちゃに飽きてしまった
わんちゃんの中には基本的にはおもちゃが好きなものの、飽きっぽくすぐに新しいものにばかり関心を示してしまう子もいます。
新しいおもちゃを買い与えてあげた頃はよく遊んでいたのに、しばらくして見向きもしなくなってしまった場合には新しいものを求めている可能性があります。おもちゃをずっと犬の触れるスペースに置いておくと、犬も遊び飽きてしまうことがあるので注意が必要です。
人間もそうですが、ずっと手元にあると思うと関心が薄れてしまうこともありますよね。これは犬も同じなので、ずっと遊べる状態にあると「もういいや。いつでも遊べるし」となってしまうのです。
おもちゃに興味をもたせるには?
わんちゃんがおもちゃに関心を示してくれないと、なんだか悲しい気持ちになってしまいますよね。しかし、少しの工夫次第で愛犬をおもちゃ好きにさせることができるので、ぜひ試してみてください。
おやつを使ってみよう
わんちゃんがおもちゃに慣れておらず、おもちゃを前にしてもどうしたらいいのかわからずに戸惑ってしまう場合には、飼い主さんがおもちゃを使って遊び、手本を見せてあげるといいでしょう。音のなるものなら実際に音を鳴らしてみたり、転がして遊ぶものであれば転がしてじゃれてみるなどの姿を見せてみましょう。そうすることでわんちゃんが「なんだか楽しそう」と感じてくれたなら、きっと遊んでくれるようになるはずです。
また、わんちゃんがおもちゃに関心自体を示さない場合には、「つまらない」「刺激がない」と感じている場合が多いので、犬の気を引くアクションを起こしてみましょう。例えば、おやつを入れて取り出させるおもちゃであれば、わんちゃんもおやつを出そうと夢中になることでしょう。
おもちゃは遊ぶ時だけ
おもちゃを出しっぱなしにしてわんちゃんがいつでも触れる状態にあるのは、飼い主からしてみれば優しさのつもりかもしれませんが、これはわんちゃんの興味を失わせる原因となってしまいます。ずっと出しっぱなしにしていると犬もだんだん飽きてくるので、「つまらないからもうこれはいらない」と感じてしまって見向きもしなくなってしまうでしょう。
愛犬におもちゃへの関心を持ってもらいたいなら、飼い主と遊ぶ時だけおもちゃを使うようにして、「いつでも使える」状態を作らないことが大切です。そうするとおもちゃが珍しいものであり続けるので、わんちゃんもいつも新鮮な気持ちで遊ぶことができます。また、遊んでいる時には愛犬が飽きる前におもちゃを取り上げ、しまうようにしましょう。
大切なのは愛犬に「満足させない」ことなのです。
まとめ
今回は、わんちゃんがおもちゃで遊んでくれない時の対処法について紹介しました。わんちゃんも人間と同じで、いつも同じものを見ていると次第に飽きてしまうので、「いつも手元にある状態を作らない」工夫が大切です。
たまに出てくるおもちゃというふうに認識させることができれば、使えるときに精一杯楽しもうという気持ちが生まれるので、おもちゃにも飽きにくくなります。
飼い主が率先してわんちゃんのおもちゃへの興味を引き出す工夫をすることで、愛犬と過ごす日々がもっと楽しくなるはずなので、試してみてください。一つのおもちゃを長く楽しめるよう、あまりおもちゃを頻繁に与えすぎないことも大切です。
おもちゃを上手に使って、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションを思い切り楽しみましょう!