ボストンテリアの性格や特徴をご存知ですか?ボストンテリアはよくフレンチブルドッグと間違われることが多いですが、全く違う犬種です。性格は温厚でときに正義感の強さを見せるジェントルわん、人気のボストンテリアについて徹底解説します!
ボストン・テリアってどんな犬?
ボストンテリアがどのような犬種なのかについて、簡単にまとめてみました。
今大人気のアメリカ生まれの小型犬です!
ボストンテリア(Boston Terrier)とは
ボストンテリアはアメリカ原産で、ボストン・ブル、ボステリとも呼ばれることがある。
アメリカの原産種としては3番目に古い犬種といわれています。体高は38cm〜43cm程度、体重は4.5kg〜11.5kgの小型犬。直立した薄い耳とマズルがつまった鼻の形、長めの首が特徴的です。
ボストン・テリアの性格は?
次はボストンテリアの性格についてみていきましょう。
ボストンテリアは行儀がよく温和で優しく、思いやりと正義感がある性格を持つ犬種です。
優しく穏やかで紳士的なジェントルわんちゃんです!
1800年代中頃にアメリカで闘犬が廃止されたことで、愛玩犬としての繁殖が進み、穏やかな性格へとシフトしました。現在ではタキシードを着たアメリカの紳士と呼ばれるほどの優しさと、紳士的な佇まいのある賢い犬として認知されています。
ボストンテリアは優しく明るく活発な性格で、知らない人や犬ともそつなくこなす犬種です。ときに、飼い主の顔色や様子を伺う仕草を見せる繊細な一面もあります。他の犬を可愛がっている場面や、飼い主を独占できないときに、他の犬や子供に攻撃性をみせるほど嫉妬深い性格も特徴です。縄張り意識が強いため、自分のテリトリーに誰かが急に入ってきた場合に、攻撃的になることもあります。
オスとメスのボストン・テリアの性格の違いは?
ボストンテリアの性格はオスとメスに大きな違いはありません。オスもメスも人懐こいところが特徴で、寂しがりの非常に甘え上手な性格です。どちらが飼いやすいかについては、しつけ次第なのであまり関係はありません。
縄張り意識が強い部分も!なるべくたくさんの人と交流させましょう
縄張り意識の強いボストンテリアだから、オスはマーキングをするから飼いにくいという考えは間違いです。甘やかさないようにきちんとしつけを行うことが大切です。お散歩デビューが始まったらたくさんの人や犬と交流させましょう。警戒感や不安を持たないように穏やかにコントロールすることで、縄張り意識の強さを出さないようにすることができます。
ついつい興奮しちゃうことも!?クールダウンさせる練習も
ボストンテリアはテリア系の血が入っているため、一度どんどんテンションが上がってしまうと、興奮しておさまりがつかなくなることもある犬種です。さらには意外にも頑固な性格で、怒るほどに頑固さが強まって、ふてくされて言うことを聞かなくなる場合もあります。わけがわからなり、手がつけられないほど興奮することは犬に大きなストレスがかかります。興奮したときにすぐに落ち着きを取り戻すことができるように、クールダウンさせる練習やテンションをコントロールするしつけを行うことが必要です。
ボストン・テリアの見た目の特徴は?
ボストンテリアの毛色はブリンドルで、滑らかなスムースです。ブラックかシールブラック(赤みを帯びた黒)、に必ずホワイトカラーが入っており、胸元が白くボストンカラーと呼ばれます。顔とマズルはぺちゃっと潰れた短頭種で、顔の形がやや四角く小さいところが特徴です。
まるでタキシードを着ているみたい?!見た目も紳士的です!
ボストンテリアは黒い被毛と白い模様が、まるでタキシードを着ているかのように見えるので、「小さなアメリカの紳士」「タキシードを着た紳士」「アメリカ犬界の紳士」などと呼ばれています。このタキシードのような紳士的な見た目が、ボストンテリアの最も特徴的なところです。
白×黒以外にも種類は様々!
ボストンテリアの毛色はブラックとホワイトが主なカラーになります。しかし日本では完全な真っ黒と白のカラーのボストンテリアは珍しく、実際は、茶色が強目の黒色の縞と白色が入った黒のブリンドル&ホワイトカラーが多いです。次に黒がやや強目の、ブリンドル&ホワイトカラーになります。
その他には、ボストンテリアには日光や光が当たっている時は茶色に見えるが、光がないときに黒く見えるシールブリンドル&ホワイトと呼ばれる毛色がみられます。マホガニーブリンドル&ホワイト、ゴールドブリンドル&ホワイトも珍しい毛色です。
実は大きさだって様々です!
ボストンテリアは小型犬ですが体高や体重の表記が幅広いのは、ボストンテリアは3つの大きさに分けることができるからです。これにはボストンテリアの歴史が関係しています。
ボストンテリアの起源は1800年代といわれています。イングリッシュブルドッグ、ブルテリア、ボクサー、ホワイトテリアから作られた犬種です。もともとは20kg以上あった犬を本種改良で小型化したのがボストンテリアで、19世紀後半にボストンで作出されました。
体重はライトタイプが6.8kg未満、ミドルタイプが6.8kg以上9kg未満、ヘビータイプが9kg以上11kg以下と分けられています。大きさによって性格の違いはありません。
ボストン・テリアを飼うにあたっての注意点は?
実は太りやすいわんちゃん!お散歩は1日2回がおすすめ
ボストンテリアは遊ぶのが大好きで活発でパワフルな犬種です。さらに寂しがりやで、甘えん坊な性格なので、精神的に満足させるためにも、一緒に遊んだり積極的にお散歩に連れて行ったり、コミュニケーションをとりながら運動をさせる必要があります。
お散歩は1回30分から1時間程度で1日2回が目安です。ボストンテリアは食欲旺盛で太りやすいので、締まった筋肉を維持するためにもお散歩はしっかり行うことをおすすめします。
気温や室温は要注意!暑さに弱いわんちゃんです
ボストンテリアのような鼻の短い短頭種は暑さと湿度に弱いです。気道が狭いので興奮したときや暑さでパンティング(舌を出してハアハアすること)をした際に呼吸障害を起こし熱中症を起こしやすくなります。夏場のお留守番はエアコンをかける、お散歩時間を暑くない時間にするなど、マズルが長い犬種よりも暑さに弱いということをしっかり理解して置くことが必要です。
吸収力が高い分、しつけの際は慎重に!
ボストンテリアは学習能力に優れている特徴もあります。このためリーダー(飼い主さん)がしっかりとコントロールできるように穏やかにしつけを行うことをおすすめします。怒った口調や体罰を与えたしつけによって追い詰められてしまうと、攻撃性を持った性格に繋がる可能性があるので、慎重に落ち着いたトーンでしつけを行うことが重要です。
一番必要なトレーニングは、テンションが上がってきて興奮状態になったときでも、「おすわり」や「待て」の指示に対して、きちんと指示通りに行えることです。結果的にこれがクールダウンに繋がります。
いびきをかきやすいわんちゃんです
短頭種の犬種は鼻腔が狭く、いびきをかきやすいのが特徴です。軽いいびきであれば問題ありませんが、肥満の場合は気道がより狭まり、激しいいびきをかく犬もいます。鼻ぺしゃの犬種で、太りやすいボストンテリアは特に注意が必要です。あまりに苦しそうないびきをかいている場合や、びっくりするほど大きないびきをかくようになったとき、呼吸が止まっている時間が多い場合は動物病院に相談してみることをおすすめします。
毛が抜けやすいわんちゃんです
短く滑らかなスムースタイプの被毛を持つボストンテリアですが、ダブルコートなので毛が抜けやすいです。1年を通して細かい毛が抜けますが、硬い毛質のため、車のシートや絨毯、ソファに刺さることがあります。特に換毛期には多く毛が抜けるので定期的なブラッシングが必要です。
フレンチブルドッグとの違いは?
ボストンテリアは色や模様、顔が似ているので、よく同じ短頭種のフレンチブルドッグと間違われることが多いです。ボストンテリアとフレンチブルドッグの違いについて簡単にご紹介します。
見た目はそっくりだけど全く異なるわんちゃんです!
ボストンテリアとフレンチブルドッグ、見た目は確かにそっくりですが、全く違う犬種です。ボストンテリアは、体がスリムで足が長く立ち耳、顔は小さく四角いところが特徴です。
一方、フレンチブルドッグは、厚い胸板があり、足が短くどっしりとぎゅっと身がつまった印象で、前足と前足の間が広く、やや丸みのある立ち耳と筋肉質の体が特徴です。
同じような見た目でも、顔が小さく四角で肩幅が狭いのがボストンテリア。顔が丸く大きく、肩幅が広くがっちりした体格がフレンチブルドッグ。と覚えれば簡単に見分けることができます。
まとめ
ボストンテリアは、タキシードを着ているような紳士的な見た目が特徴で、性格もとても友好的です。遊ぶことが大好きで活発な犬種なので運動をしっかり行いましょう。テリア系のため、一度テンションが高まると、興奮が収まりにくい性格ですが、きちんとしたしつけを行うことでコントロールすることができます。ボストンテリアは紳士的な見た目だけでなく、正義感や独占欲の強さといった性格も非常に魅力的な犬種です。