「室内犬を飼ってみたいけど、初めてだから不安…」と悩んでいる人もいるでしょう。
ペットショップで愛らしい犬の姿を見ていると、すぐにでもお迎えしたくなりますよね。
しかし、実際に室内犬を飼い始めてから、「想像と違った」「もっと準備しておけば良かった」と後悔する声は少なくありません。
そこで今回は、室内犬を飼っている飼い主200人にアンケート調査を実施しました。
愛犬をお迎えした場所や飼い始めて良かったこと、そして大変だと感じたことなど、リアルな声をお届けします。
愛犬をお迎えした場所はペットショップが最多
室内犬を飼っている飼い主200人に「愛犬をお迎えしたのはどこからですか?」と質問したところ、最も多かったのは「ペットショップ」という結果になりました。
半数以上の飼い主さんが、ペットショップで運命の出会いを果たしているようです。
では、実際に愛犬をお迎えした人の具体的な声を見ていきましょう。
ペットショップ
- 犬を飼おうと思って家の近くのペットショップを見ていた時に、一目惚れしたのですぐに飼い始めました。
- 一目見てこの子だと運命を感じた為。
- 子どもがペットショップにいた犬を気に入ってしまったからです
ペットショップでの出会いが、新しい家族との生活の始まりとなるケースは多いようです。
ペットショップから愛犬をお迎えした飼い主さんからは、「一目惚れした」という声が多数聞かれました。
ペットショップでは、たくさんの愛らしい子犬たちの姿を拝むことができます。
そのため、「つい一目惚れして子犬を迎え入れた」というパターンは少なくないでしょう。
ブリーダー
- ペットショップよりも信頼できるブリーダーを知人から紹介してもらいました。
- 親犬や生育環境を確認できるので、安心して迎えられると考えたため
- めずらしい犬種なので専門で取り扱っているブリーダーさんからお迎えしたかったから
ブリーダーから愛犬をお迎えした飼い主さんは、犬の血統や生育環境といった要素を重視している傾向が見られました。
単に「可愛いから」という理由だけでなく、愛犬の健康を考えていたり、犬種へのこだわりがあったりするのでしょう。
里親
- ちょうど犬を飼いたいと思っていたときに、知人が里親募集をしていたのでお迎えしました。
- 普段から交流のある関係があったから。
- 知り合いの里親からどうしても一匹引き取ってと言われたので
里親として愛犬を迎え入れた場合は、知人からの紹介や、既存の人間関係を通じた縁がきっかけとなることが多いようです。
知人からの紹介なら、犬の情報や性格をある程度把握した上で迎え入れることができます。
そのため、比較的スムーズに新しい生活を始められるでしょう。
保護犬
- 殺処分をへらしたいから
- 一匹でも保護犬を幸せにしたかったから
- 可哀想な思いをしている犬を助け出したかったから
保護犬を愛犬としてお迎えした飼い主さんからは、「殺処分を減らしたい」「不幸な犬を救いたい」という強い使命感が感じられました。
社会貢献としての側面も持ち合わせている選択だといえます。
過去に辛い経験をしてきた犬たちが、新しい家庭で幸せに暮らす姿を見ることは、何物にも代えがたい喜びとなるはずです。
その他
- 知人が飼えなくなって、飼い主を探していたため。
- 親戚が引っ越しで飼えなくなった為
「その他」の回答では、「知人や親戚が犬を飼えなくなったために引き取った」というケースが挙げられました。
事前に犬を飼う計画がなかったとしても、予期せぬ形で新しい家族との出会いが訪れることもあるようです。
実際に犬を飼い始めて良かったこととは?
室内犬を飼っている飼い主200人に「犬を飼い始めて良かったと思うことを教えてください」というアンケートを取ったところ、以下の回答が寄せられました。
室内犬の飼い主さんたちが感じる「良かったこと」のトップは、「ストレスが軽減され、心が癒された」ことでした。
犬の存在が、日々の生活に癒しと潤いを与えてくれていることが分かります。
愛犬との触れ合いが、心の癒しになっているのでしょう。
また、「家族間の会話や絆が増えた」「毎日の散歩や遊びの時間が充実した」という意見も非常に多く寄せられました。
その他を選んだ1名は「他の5項目が全て当てはまる」と回答しています。
犬を迎え入れることは、思っている以上に生活に彩りを与えてくれるのでしょう。
室内犬を飼うのが想像より大変だったと感じた飼い主は半数近く
一方で、「室内で犬を飼ってみて想像より大変だと感じたことはありますか?」という質問には、半数近くの94人が「ある」と回答しました。
犬を飼う前には想像していなかった苦労に直面し、戸惑いや大変さを感じている飼い主さんは少なくないようです。
続いて、どのような場面で大変さを感じたのか、飼い主さんの声を見ていきましょう。
トイレ
- トイレのしつけには想像以上に時間がかかりました。最初の頃は失敗続きで床の掃除ばかりで夜中に吠えることもあり、睡眠不足になった時期もあります。
- トイレを覚えさせるまでいろんなとこでされていたので大変でした
- トイレトレーニングやしつけの大変さは想像以上だった
トイレのしつけに関する苦労が多く挙げられました。
とくに子犬を迎えた場合、トイレの場所を覚えさせるのは根気のいる作業です。
「子犬がトイレを覚えてくれるまで、ずっと家の掃除に追われていた」という飼い主さんは多いでしょう。
噛み癖・イタズラ
- 色々噛むし、部屋がボロボロになった
- なんでもいたずらして壊すので部屋にものを置けなくなった
- 幼い頃は噛み癖やイタズラが酷く、飼い主の手足は傷だらけ、家の壁紙もボロボロでした
子犬の時期に悩まされるのが、噛み癖やイタズラです。
好奇心旺盛な子犬にとっては、家の中のあらゆるものが遊びの対象となります。
場合によっては、高価な物を傷つけられる可能性もあります。
大切な物を壊された時の飼い主さんの心労は、計り知れないものがあるでしょう。
掃除が大変
- 抜け毛が多く、掃除の頻度がかなり増えました。毎日掃除機をかけてもすぐ毛が落ちているので、清潔を保つのが大変です。
- 室内の汚れがとにかく想像以上で毛の抜ける量が半端ないので毎日の掃除がとても大変です
- どうしても毛が落ちる。その掃除をこまめに行うのは大変だと感じた。
室内犬を飼う上で避けられないのが、抜け毛や汚れによる掃除の大変さです。
とくに毛が抜けやすい犬種の場合、毎日の掃除は欠かせません。
家を清潔に保つためには、相当な労力が必要になるでしょう。
健康管理
- 甘やかしすぎて、糖尿病になってしまった。
- 健康面や食事、お散歩も大変です。
- 小型室内犬で暑さ寒さに弱いため、夏は涼しく、冬は暖かく保たなけらばならず、電気代が大変なことになっています。
愛犬の健康管理に苦労する飼い主さんもいます。
愛犬の健康を維持するためには、食事や運動、そして適切な温度管理が欠かせません。
また、日々の食費やおやつ代、トリミング代、予防接種など、継続的に発生する費用に苦労することもあるようです。
犬を飼う前に準備しておくべきこととは?
最後に、「犬を飼う前に準備しておくべきこととは?」というアンケートに寄せられた回答を紹介します。
後悔やトラブルを減らし、よりスムーズに愛犬との生活をスタートさせるために、しっかりと目を通しておきましょう。
しつけの勉強
- 躾の勉強をしておけば良かったと思います。
- もっと犬の躾方に関する知識をつけるべきだった。
- 知識、飼育するにあたって必要な犬に対する教え方。
しつけは、愛犬との良好な関係を築き、人間社会で共生していく上で最も重要な要素のひとつです。
多くの飼い主さんが「もっと学んでおけば良かった」と答えているように、基本的な知識もないまま飼い始めてしまうと、愛犬も飼い主さんもストレスを抱えてしまうことになりかねません。
事前に犬のしつけについて学ぶことで、より効果的で、犬に負担をかけないしつけができるようになるでしょう。
ニオイ対策
- におい対策などの工夫についてもっと事前に調べておけばよかったと感じました。
- 犬の匂いを軽減する空気清浄機のようなものを準備すればよかった。
室内で犬を飼う場合、ニオイ対策は避けて通れない課題です。
アンケートでも多くの飼い主さんが言及しているように、犬特有の体臭や排泄物のニオイは、日々の生活に大きく影響します。
ニオイ対策を事前に計画することで、飼い主さんも愛犬も快適な室内環境を維持できるでしょう。
犬種についての勉強
- かかりやすい病気についてもっと情報収集しておけばよかった。
- 初めての犬種だったので、特徴や性格など色々調べてたらもっとスムーズだったかなと感じます。
- 犬の特性を考えて自分の家庭に向いた犬種をもっと考えるべきだった。
犬種によって性格や運動量、かかりやすい病気、お手入れの頻度などは大きく異なります。
そのため、見た目の可愛さだけでなく、犬種ごとの特性を理解し、自分のライフスタイルと合致するかどうかをじっくり検討する必要があります。
愛犬と後悔のない共同生活を送るためには、絶対に必要な準備といえるでしょう。
ペットグッズ
- もっと犬用のおもちゃのバリエーションを増やしておくべきだった。
- お掃除グッズをチェックしておけばよかった
- 衛生用品一式を準備しておくべきでした。特にシャンプーとウェットシートです。
新しく室内犬を迎え入れる前に、必要なペットグッズを揃えておくことも非常に重要です。
必要なものが手元にあれば、愛犬も安心して新しい環境に馴染むことができます。
室内犬をお迎えする前にしっかり準備しておこう
今回の飼い主さんへのアンケート調査では、室内犬との暮らしがもたらす喜びや癒やしといったポジティブな側面と、それに伴う大変さの両方が浮き彫りになりました。
トイレのしつけや噛み癖、掃除の大変さ、さらには健康管理やそれに伴う費用など、多くの手間や責任が伴うことがうかがえます。
しかし、これらの大変なことは、事前に知識を得てしっかり準備をすれば、ある程度軽減できます。
愛犬をお迎えする前にしっかりと情報を集め、万全の準備をしておくことが何よりも大切です。
生涯を共にする家族の一員として迎え入れる覚悟を持って、愛犬との素晴らしい日々をスタートさせてください。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:室内犬を飼っている成人男性・成人女性
- アンケート母数:200名
- 実施日:2025年7月3日
- 調査実施主体:株式会社ゆすず「コノコトトモニ」