マルチーズの性格・特徴は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説! マルチーズの性格・特徴は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説!

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マルチーズの性格・特徴は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説!

ふわふわとした白く長い毛に、つぶらで大きな瞳のマルチーズ。その愛らしさに、初めてわんちゃんを飼う際にマルチーズを選ぶ方も多いのではないでしょうか。マルチーズは見た目の可愛らしさだけでなく、聡明で活発な性格のため、古くから愛されてきた犬種です。今回はマルチーズの特徴と、飼い方や注意点などについてご紹介します。

 

マルチーズについて

マルチーズの歴史

紀元前1500年頃、地中海貿易の中継場所だったマルタ島に、フェキニア人が持ち込んだ犬が現在のマルチーズの祖先と言われています。他の犬種との交配は行われず隔離され、何世紀もの間その純血を保ち、独特な特質が受け継がれてきました。その後はイギリスやフランスに渡り、上流階級の婦人や貴族に愛され続けました。ヨーロッパで愛玩犬として飼われていた犬種の中で、最も古い歴史を持っています。

大人しく甘えん坊な性格で、膝の上で抱いても落ち着いていることから、「抱き犬」として認知度は高まり、一時は破格の値段で取引されていたほど、非常に人気の高い犬種だったと言われています。可愛らしい外見にも関わらず、どこか気品に満ちているように感じられるのは、こうした歴史があるからかもしれません。

イギリスに渡った後は他の犬種との交配が進み、一時は絶滅の危機に陥りました。しかし、マニラから持ち込まれた数頭のマルチーズを基盤に、なんとか血統を守ることに成功したと言われています。1850年頃に日本にも輸入され、当時白い被毛の犬種が特に人気だった日本でもすぐに話題となりました。特に高度成長期の1970年頃にはヨークシャーテリアやポメラニアンと並び、マルチーズは爆発的な人気を誇りました。当時ほどではありませんが、現在でもマルチーズは人気の高い犬種となっています。

マルチーズの被毛や体格

マルチーズの被毛は長く、白いシルクのような美しいストレートが特徴です。ブラッシングなどのお手入れを欠かさず行うことで光沢感が増し、肌触りが良くなります。しかしシングルコートのため毛が抜けにくく、そのまま放っておくと人間と同じようにどんどん伸びてしまいますので、お手入れしやすいようショートコートやサマーカットにしているマルチーズもたくさん見かけますね。

ドッグショーに出場するマルチーズはロングコートが多く、純白がほとんどですが、中にはベージュや薄いイエローのマルチーズも存在します。体格に個体差はありますが、成犬の標準としての大きさは25㎝、体重は2㎏~2.5㎏です。オス・メスの体格の違いはあまり見られません。マルチーズは生後6か月頃までは体重はどんどん増え、1ヶ月に約200~300gほど増えていくのが特徴です。

 

マルチーズの性格の特徴

甘えん坊で愛情深く、元気も溌剌!

性格はとても甘えん坊で、飼い主や家族など身近な人にはべったりと甘える人懐っこい性格です。どこにでも後ろを付いていったりと、健気な愛情表現をしてくれます。一方で飼い主様を愛するあまり、他のわんちゃんや動物に対して嫉妬することもあります。また先述した通り、昔から「抱き犬」といて愛されてきたため、抱っこがとても好きで飼い主様によく抱っこをせがむこともあります。

小さな体に似合わず、おそれ知らずな一面も!

何事もほどほどな行動力で、他の犬種に比べ、いたずらや騒ぎ立てることもあまりなく忠誠心も高いため、初心者の方でも飼いやすい犬種です。その反面、警戒心が強く番犬としても有名な犬種のため、見知らぬ人にはあまり懐こうとしない傾向があります。また、大人しく小さい体格ですが、恐れ知らずな一面もあり、大型犬相手であっても臆せず向かって行ったり、飼い主様を守ろうとする行動を取ることがあります。この傾向はオスよりもメスに多いとされおり、メスの方が勇敢な性格も持ち合わせています。

聡明なゆえ、性格が悪いと言われることも

マルチーズは頭が良く、懸命です。飼い主様に良く従い、信頼関係が築きやすいとされています。わんちゃんのトレーニングやしつけは苦労することが多いですが、マルチーズは飼い主様の言葉を上手く読み取り、忠誠心が高いため、しつけが成功しやすくとても聡明だとされています。

しかし、甘えん坊なマルチーズの中には飼い主様の気を引きたいがために、わざとトイレを間違えたり、いたずらをしてしまう子もいます。何かしらアクションを起こすことで、飼い主様の気が自分に向くことを理解しているのです。「マルチーズは性格が悪い」と言われることもありますが、実はそうではなく、大好きな飼い主様に構ってもらいたいがゆえの行動なのです。わんちゃんがわざとトイレを失敗したときに構ってしまうと、ますますわざといたずらをすることが多くなりがちなので、わんちゃんの方には目を合わせず、淡々と片付けるようにしましょう。もちろん、純粋に失敗してしまった場合もありますので、その場合は怒らず、成功したときに良く褒めてあげるよう心掛けてくださいね。

素直な性格で、喜怒哀楽が分かりやすい!

また、マルチーズは飼い主様の感情を読み取ることにも長けており、飼い主様が楽しそうなときには一緒に喜んで楽しみ、落ち込んでいれば優しく慰めてくれることもあります。自分の愛情を目いっぱい伝えてくれるのです。

マルチーズ自身も喜怒哀楽の感情がとても豊かです。嬉しい時には尻尾を思いっきり振ったりジャンプしたりと、体全体でその感情を表してくれます。逆に、不機嫌なときには口を一文字に閉じて、拗ねた表情をするなど、飼い主様を飽きさせません。いつもと違う様子が見られた時には、なにか変わったことがあったのかもしれません。言葉が通じなくても喜怒哀楽が分かりやすい性格ですので、飼い主様がそのときにどういう行動をとれば良いのか判断しやすのです。このことからも、マルチーズは初めて飼う犬種に向いていると言われています。

 

マルチーズを飼育する際の注意点

大人しく穏やかな性格のマルチーズは、一人暮らし、ファミリー、高齢者など、様々な家庭で飼いやすい犬種です。しかし、愛玩犬として親しまれていたマルチーズと言えど、飼う際にはいくつかの注意点があります。

甘やかしすぎには注意しましょう

マルチーズは飼い主様に甘えることが上手なので、ついつい甘やかしてしまいがちですが、度が過ぎてしまうと逆に言うことを聞いてくれなくなります。飼い主様との上下関係が無くなると、いくら大人しいマルチーズでも噛みついたり、無駄吠えをしたりと、わがままな子になってしまいます。どのわんちゃんにも共通して言えることですが、しつけを行うときはしっかり主従関係を示し、普段からルールを守る姿勢を心がけましょう。遊んだり褒めたりするときには存分に甘やかしてあげることで、飼い主様への信頼関係はさらに深まることでしょう。

また、可愛いからおやつを与えすぎてわんちゃんの体重が増えて、獣医師さんに肥満と診断されてしまう、というのもよくある話です。マルチーズは膝蓋骨脱臼という、後ろ足の膝蓋骨(膝の関節のお皿)が外れ、脱臼してしまう病気になりやすいので、注意が必要です。その子の体格や大きさにもよりますが、理想体重から15%以上体重が増加してしまうと肥満とされるので、体重管理を徹底させましょう。

ブラッシングは毎日こまめに

マルチーズはシングルコートで毛が一年中抜けにくいため、ブラッシングが欠かせません。放っておくと毛玉になりやすので、毎日しっかりとブラッシングをしてあげましょう。そのため、子犬のころからブラッシングを嫌がらないトレーニングを行うことが重要となります。丁寧にブラッシングをしてあげることで、より光沢感が増し、美しい外見を保つことができます。ロングコートの子にはピンブラシ、ショートコートの子にはスリッカーブラシを使ってあげましょう。毛玉を発見した場合は無理に引っ張らないよう注意が必要です。毛玉の絡まりが酷い場合は、毛玉の部分だけハサミでカットしてあげましょう。ブラシで一通りといたら、最後にコームを使って全体を整えてあげると良いでしょう。

また、マルチーズは白い被毛のため、涙焼けが目立ちやすいです。対策として毎日柔らかい布で目元を拭いてあげましょう。あまり改善されない場合は、普段食べているドッグフードがわんちゃんに向いていないことが多いので、かかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。

室内で飼うのがおすすめ

マルチーズはアンダーコートが生えていないため、マルチーズは夏の暑さや冬の寒さに弱いです。飼うときは室内飼いにしましょう。夏は熱中症対策のためエアコンで室温を調節します。エアコンはわんちゃんに直接当たることがないよう注意が必要です。わんちゃんのゲージにも、ひんやりマットや扇風機を利用して涼しい環境にしてあげましょう。冬は寒さだけでなく乾燥にも注意し、加湿器や、犬用ヒーター、ホットカーペットを使って調節すると良いでしょう。

また、マルチーズは超小型犬のため、あまり運動量を必要としません。運動のしすぎは膝蓋骨脱臼の原因になりますので、ほどほどにしてあげましょう。普段は室内で遊ばせるだけでも十分ですが、時には気分転換としてお散歩に連れていってあげたり、日光浴をさせてあげるのも良いでしょう。運動不足の解消となり、肥満予防にも繋がります。中には室内より外の方が好きなわんちゃんもいるため、その子にあったお散歩方法を見つけてあげると良いでしょう。

まとめ

マルチーズは一時の爆発的な人気は収まったものの、現在でも人気な犬種として有名です。穏やかで大人しく、甘えん坊な性格のマルチーズは、初心者の方でも飼いやすいのでオススメです。しかし、小さい体格に似合わず警戒心が強いわんちゃんでもありますので、その可愛さゆえにちょっかいを出してきた小さい子どもに噛みついてしまった、というトラブルも少なくありません。

愛くるしい見た目で人懐っこい性格だと思いきや、知らない人や動物に対してはとても吠えて困っている、という飼い主様の声も多くあります。大人しく飼いやすいと言われているマルチーズでも、全ての子が当てはまるわけではありません。色んな性格を持つ子がいますので、その子に合ったしつけが必ず必要なのです。

マルチーズは飼い主様が愛情をもって接してあげると、その倍以上に愛情を返してくれる犬種です。「わんちゃんからもたくさん愛されたい」「いつも一緒にいて愛情いっぱいにお世話をしたい」と考えている飼い主様には、マルチーズは良きパートナーとなってくれること間違いないでしょう。甘えたがりな性格ゆえに、一人での長時間の留守番は苦手とされていますので、しっかりと遊んであげる時間を設け、ストレスをためさせないように工夫してあげましょう。

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