パグの性格・特長は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説! パグの性格・特長は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説!

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パグの性格・特長は?飼い主様・飼いたい方必見徹底解説!

パグ(pug)の最大の魅力は、何といってもシワシワな顔でしょう。お鼻はペチャンコで、愛嬌のある大きな瞳が、飼い主を癒してくれます。そしてブヒブヒと鼻を鳴らしながら、いつも楽しいことがないか探し回るような姿に惹かれたパグファンはたくさんいらっしゃいます。すでにパグと暮らしている飼い主様、そしてパグを飼いたいとお考えのあなたに役立つパグ情報をお届けします!

知っておきたいパグの性格

パグの魅力は、なんといっても「ブサイク」だけど「可愛い」愛嬌ある姿に他なりません。私も以前、黒パグと暮らしており、多い時には仔犬も入れて6頭近くのパグに囲まれていました。パグの魅力は共に暮らすほどに増してきます。

お利口愛嬌がありとっても陽気で社交的

パグの歴史は古く、その起源は紀元前400年以前に中国王室で飼育されていた「ローツ」と言う犬が原型ではないかと言われています。

その後、パグは中国と貿易関係にあったオランダの「東インド会社」を通じて西洋に広まりました。東インド会社の親会社であるオランダ王室は、パグをとても可愛がり、王室の管理下でブリーディングが行われ、その後オランダ王室のシンボルにもなりました。16世紀後半に、ウイリアム3世が国王になるためにイギリスに渡った際に、パグと一緒だったと伝えられています。それは、パグがオランダを代表する犬種であり、「ダッチ・ドッグ(オランダの犬)」と呼ばれていたからです。イギリスに渡ってからも多くの貴族に愛され、他の犬種との交配が行われて、現在のスタイルになったと言われています。時を経て、1885年にアメリカでも犬種として公認され、現在のフォーンやブラックといった被毛のパグが出来上がりました。

日本にパグが輸入された時期に関してははっきりしていません。しかし、明治時代の文献にパグに関する記載があることから、明治時代後期以降に輸入されたものと推測されます。現在では、JKC(ジャパン ケネル クラブ)の犬種別犬籍登録頭数(2017年12月現在) の13位にランキングしています。

「パグ」と言う名前の由来は、ラテン語で「握り拳」を意味する「pugnus(パグナス)」から付けられた説、あるいは中国語で「いびきをかいて眠る王様」を意味する「覇歌(パーツ・クー)」から付けられたとするなど諸説あります。

このように、パグと人間との長い歴史によって信頼関係が構築されたことにより、お利口で愛嬌があり、陽気で社交的な性格が生み出されたと言えるでしょう。

遊び好きで人間が大好き!素直な心の持ち主

パグは人間との歴史が古いこともあって、とにかく人間と一緒にいることが大好きです。寝ているとき以外は、いつも遊んでほしくてたまらない様子です。クリクリな大きな瞳でじっと見つめられると、キュンとしてしまいます。それにパグはとても素直で温厚な性格です。無駄吠えをすることもほとんどありません。

ときに頑固な悪い一面も!?

パグの意外な一面には頑固ところがあります。普段は温厚なパグですが、何か気に入らないことがあると、床に顎を付けたまま、ブスッとした表情のまま飼い主を見ているときがあります。私も経験があるのですが、散歩中に気に入らないことがあったらしく、一歩も動かなくなったこともあります。しつけの際にも、飽きてくると、飼い主の言うことを聞かないこともあります。無理強いはしないようにして、短時間でメリハリのあるしつけを行いましょう。

お留守番はちょっぴり苦手…

人間と一緒にいることが大好きなパグにとって、ひとりぼっちのお留守番は苦手なようです。しかし、仔犬の時からきちんとしつけておけば、お留守番もできる子もいます。パグは小柄ながらも力がありますから、留守番に際しては、ケージ入れるようにしてください。

知っておきたいパグの特徴

とても愛嬌のあるパグですが、ここではパグの特徴やパグと生活するうえで役立つチョットした情報をお知らせします。

 

鳴き声は低めな傾向です

パグは温厚な性格から、あまり吠えない犬種です。鳴き声は「バウバウ」といった感じで低音で鳴きます。また、きちんとしつけを入れないと無駄吠えをすることもあります。縄張り意識が強いオスは、他の犬種や多頭飼している場合には、吠えて自己主張することがあります。

極端な暑さや寒さは苦手です

パグのような短頭種は体温調整が苦手です。鼻の軟骨の強度が足りないために、息を吸う時に鼻の穴が内側に潰れて狭くなってしまうので、十分な呼吸ができなくなります。体温が急激に上がると、苦しそうに息をします。夏季は人間と同じように熱中症にかかる場合もあります。散歩も暑い日中は避けるようにしましょう。冬季は低体温症になりやすい犬種でもあります。寒そうに震えているときは、毛布などをかけてあげましょう。パグは室内犬ですから、エアコンなどを上手に利用して体温調整がうまく働くように促す必要があります。

寝るのが大好きなのんびり屋さんです

パグは陽気で、のんびりとした性格です。自分から攻撃を仕掛けることもなく、一緒に暮らしやすい性格の犬種です。日中はほとんど寝ていることが多く、声をかけても顔をこちらに向ける程度で、まったりと過ごしています。このような性格のパグは、小さなお子様がいるご家庭にとっても、飼いやすい犬種です。

いびきをかく子が多い犬種です

寝ているときも、ときどき鼻をブヒブヒと言わせています。これはパグのような短頭種は、頭蓋骨の長さに比べてマズル(鼻先から口にかけての長さ)」が短いためにおきるのです。呼吸をしたときに、軟口蓋という、のどの奥にある柔らかい部分が振動することで音が出ます。空気の通り道が狭くなると、呼吸により流れてくる空気の勢いが強くなり、軟口蓋が揺れて音が出ます。短頭種がいびきをするのは軟口蓋が長いので震えやすいことや、マズルが短いことで空気の流れが狭まりやすいことなどが原因となっています。このような、呼吸に支障をきたす状態を「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」といいます。

また、注意いただきたいのは、肥満が原因でいびきをかくことがあります。肥満によって脂肪が喉や首周りについてしまい、気道が圧迫されて空気の流れが悪くなります。後ほどご説明しますが、パグは太りやすい犬種ですので気をつけましょう。

パグを飼う上で気をつけておきたいこと

パグは陽気で人懐っこい性格ですから、しつけはしやすい犬種と言えます。ただし、覚えは良い方ではないので、くりかえし、根気よく覚えさせましょう。

主従関係はしっかりと築きましょう

パグに限らず、犬社会は主従関係がはっきりしています。常に飼い主が上位にいることを覚えさせるためにも、しつけはとても大切です。しつけは、犬が人間社会で暮らすためのルールです。初めて家族としてお迎えしたときから、しつけは始まっているとお考えください。例えば、食事は飼い主が終わってから犬に与えるなど、日常生活を通じても主従関係を築くことはできます。

目の病気に気をつけましょう

パグは短頭種のため、目にゴミやホコリなどの異物が入りやすい犬種です。特にパグは好奇心旺盛なので、飼い主が十分に気をつけなければなりません。例えば、散歩に連れて行くときには草むらを避ける、埃っぽい場所には行かないなどです。パグがかかりやすい目の病気は次のとおりです。

○角膜炎

目にゴミなどが入って角膜に傷がつき炎症を起こすと角膜炎という状態です。充血や目ヤニなどの症状が現れます。

○白内障

目が白く濁る病気です。高齢な犬に発症しやすい病気です。目が濁ることによって見えにくくなり、障害物にぶつかるなどの危険性が伴います。症状が進行すると失明の可能性もあります。

○緑内障

目の眼圧が高くなり神経を圧迫する病気です。痛みを伴い、充血や目ヤニが増えるなどの症状が現れます。症状が進行すると失明の可能性もあります。

○眼球突出

後頭部に強い衝撃を受けることによって眼球がまぶたから外側に飛び出してしまう病気です。眼球が出ると乾燥しやすくなり、痛みや充血を伴います。しつけなどで、パグの頭をたたくことは絶対にやめましょう。

他にも、かかりやすい目の病気として、ドライアイが挙げられます。パグは目が飛び出ているので、悪化する可能性もあります。

お顔のシワは毎日ケアを忘れずに

特徴的なお顔のシワは、パグの大きな魅力です。悲しいような、困ったような、何とも言えない表情を生み出しています。この特徴的なシワですが、毎日のケアを怠ると様々なトラブルの原因となります。垂れ下がった顔のシワには、細菌などがたまりやすく、細菌が異常繁殖した場合には皮膚炎を発症することがあります。重なったシワは温度が高く、空気にも触れないために、汚れや脂肪が溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい場所です。お手入れを怠ると、悪臭を放つ場合もあります。そうならないためにも、お顔のシワは毎日のケアが大切です。

お手入れ方法は簡単です。やわらかいタオルをぬるま湯につけて軽く絞ります。顔のシワをめくって優しくふき取ってあげてください。特に目の下から鼻の上にかけては汚れが溜まりやすいところです。きれいにふき取ってあげてください。その後に耳の中や口の周りを吹いてあげましょう。なお、タオルを毎日洗うのが大変だという方は、赤ちゃん用のウエットティッシュをお使いいただいても構いません。

体重管理をしっかりと行いましょう

パグは食いしん坊なので、体重管理に気を付けなければなりません。JKC(ジャパン ケネル クラブ)のスタンダードでは、パグの標準体重は6.3kg~8.1kgと示されています。胴は短くスクエア(横から見て四角)で、足と胴が短く、引き締まった筋肉質であることが理想的です。ただし、あくまでも標準体重ですので個体差があります。上からパグを見て、ウエストのくびれがあれば問題ありません。また肋骨あたりを触って、脂肪の付き具合を確かめてください。

食事を与えるときには、ドッグフードのパッケージに一日あたりの摂取量が記載されていますので、適量を与えるようにしてください。ただし、この量はあくまでも標準的な量です。犬の糞の状態を見て、量を加減するなどの調整が必要です。また、ジャーキー類などのおやつは、高カロリー・高脂肪なものが多いため、パグに与えた後に食事の量を加減するなどの調整も必要です。私が以前パグを飼っていた時は、トリーツ代わりにストックしていた茹でたキャベツを与えていました。また、キャベツは繊維質が多く低カロリーなため、ドッグフードと一緒に与えることで、パグの満足度を高めることができます。

人間と同様に、パグも肥満によって病気の発症リスクが高くなります。関節炎、糖尿病、心臓疾患、呼吸器系疾患などです。食生活に気を付けるのと同時に、適度の運動が必要です。毎日のお散歩は欠かさずに行いましょう。また、散歩から帰ってきたら、ブラッシングしてあげましょう。散歩すると被毛には、細かなごみなどが付着しますので、パグの目に入ると角膜炎になることもあります。また、先ほどご説明したとおり、シワにも汚れが溜まりますので、ブラッシングとシワのお手入れはセットで行った方がいいでしょう。

まとめ

古い歴史を持ち、中国やヨーロッパの王室で愛されてきたパグ。今では、ブチャカワの代表として広く愛されている犬種です。パグの魅力は人懐っこく、愛嬌があって社交的なところですが、半面、寂しがり屋で頑固な面も持ち合わせています。また大きなシワが魅力のパグですが、お手入れを怠ると悪臭を放つ、あるいは皮膚病を発症する恐れもありますので、愛情をもって毎日のケアを忘れないでください。世界中で愛されているパグ。一度生活を共にすると、その魅力に夢中になりますよ。

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