ふわふわしてお人形のような容姿をしたシーズー犬。世界中で愛されているシーズーには、容姿以外でも愛される理由がきっとあるでしょう。それはどういったものなのでしょうか。
今回はシーズーの性格や特長などをメインにご紹介していきます。
意外と知らない!シーズーの起源とは?
現在では、愛玩犬として世界中で愛されているシーズーですが、シーズーの原産国はチベットとなります。
ラサアプソという犬種とペキニーズという犬種が合わさってシーズーができたとされています。中国との交流の際の献上物として贈られ、中国の宮廷では、その愛らしい姿により貴族や皇族からとても愛されていました。
シーズーの名前の由来ですが、中国では、神聖な動物である獅子の名前から獅子狗と名付けられたことが由来となっております。中国の宮廷でライオンに近い犬種をつくろうという意図の元、さまざまな交配の課程により、現在のロングコートが生まれたのだそうです。
愛しさ満点!シーズーの性格と特長
ぴょこぴょこと歩く姿がとても愛らしいシーズーですが、性格や特長はどんなものがあるのでしょうか。
シーズーの体長は、オスメス共には20cm~28cm程で、体重は約4kg~7kg程です。こちらはシーズーの理想のサイズとなりますので、その子によって大きさは違ってきます。
人懐っこく、とっても飼いやすい
飼っている方であればご存知でしょうが、とても人懐っこいことが特長で、とても明るく遊び好きな性格を持ち合わせた犬種です。
シーズーは人の気持ちを汲み取るということがとても得意で子供からお年寄りまでフレンドリーに遊ぶことができます。
シーズーは、人懐っこいことだけが特徴ではなく、賢いという面も持ち合わせているので、しつけがとてもしやすいことも特長です。
また、抜け毛が少なくとても扱いやすため、飼いやすく人気がある犬種です。
愛情深いが警戒心が強い一面も?!
シーズーは、飼い主のことを信頼すると、飼い主にとても忠実な犬種です。
シーズーを飼っている人であれば、人の目をじっと見つめたり、話しかけると耳をかしげたり良い話相手?!と思うようなしぐさをする姿をよく見かけることがあるのではないでしょうか。
また、愛情深い性格のシーズーは、一度心を開いてくれると、抱っこの時に完全に身を委ねたり、お迎え時はフルパワーのテンションで喜んでくれたり、飼い主さん大好きという気持ちがストレートに伝わってくるように、とても甘えん坊に接してくれます。
家族に対して愛情深い一面を見せてくれます。しかし、警戒心がとても強い一面もあり、飼い主を受け入れるまでには、慎重で用心深い行動をしてしまいます。また、警戒心が強く、飼い主に忠実であるがゆえに、家族以外の人や犬などは敵だという意識が強く、吠えたり威嚇をすることがあります。
子犬の頃から散歩に出かけ外の環境に慣れさせることも大切なのです。
シーズーはとってもお利口さん!
とても人懐っこく明るい性格のシーズーは、いろんな物に興味を持つという特長があります。また、遊び好きで好奇心旺盛な性格なので、子供からお年寄りまでフレンドリーに遊ぶことができます。また、シーズーは、お気に入りのおもちゃがひとつあればずっと遊んでいられる子が多いので、色んなものを次から次へと触れて物を壊すという心配などが少なく、一人でお留守番もできるとてもお利口さんな犬種なのです。
しかし、子犬、成犬にかぎらず、何かの拍子に異物などを飲み込んでしまう危険があります。留守番をさせるのであれば、誤飲できるようなものがないことやシーズーの届く場所に危ないものがないことを確認して家を空けるようにする注意も必要です。
オスとメスとで性格の違いはあるの?
シーズーは、オスとメスで性格の違いをあげるとすれば、オスは比較的におっとり甘えん坊さんの性格の子が多いとされています。また、メスはオスよりも本能的なものなのか、警戒心が強く、気の強い子が多いようです。ワンワン吠えたり、飼い主に慣れるのに時間がかかる子などはメスの方が多いようです。
また、親子であれば遺伝からか性格が似るとされています。しかし、オスだからメスだからというよりは、その子その子で性格が違うという方が多いようです。
種類は多彩!とても美しいシーズーの毛色
シーズーのカラーバリエーションですが、多くの犬種が特定の被毛カラー以外のカラーは認められないという決まりがある中、シーズーはすべての被毛カラーが認められているため、被毛カラーのバリエーションが豊富なことが特長です。
日本では、ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイトが多く見られます。ひとえにゴールドといっても濃淡などがあり、レッドゴールド、マホガニーゴールドなどのカラーもあります。アメリカなどでは、単色(ソリッドカラー)もメジャーなカラーとなっています。
ブラックやゴールド一色の被毛カラーのシーズーは、日本ではとても珍しいカラーとなっているので、あまり見かけることはないでしょう。また、見かけたとしてもシーズーと気づく人は少ないでしょう。シーズーは、子犬から成犬になる課程で被毛のカラーが変わることも特長であり、シーズーを飼う上での楽しみともなります。
シーズーの性格を使った上手なしつけ方
その犬種の性格や特長を理解した上でしつけを行うことは、誤ったしつけをしなくてすむということや、うまくいかなかいと悩むことも少なくなるでしょう。ここでは、シーズーの性格を理解した上で、上手なしつけができるように、シーズーのしつけについてポイントをご紹介していきます。
マイペースだけど焦らずゆっくり
しつけにおいて重要なポイントは、焦らずゆっくり、何回も同じことを繰り返していくことです。
シーズーの性格は、とてもマイペースな部分も兼ね備えています。一度にたくさんのことを教えてしまうと少々混乱してしまい、なかなか理解してくれないと気を揉むことがあります。焦らずゆっくりひとつずつ教えていってあげてください。シーズーはとても賢い犬種ですので、ちゃんと覚えてくれます。
かわいい!!だけど甘やかしすぎは禁物
天真爛漫、遊び好きの性格のシーズーは、子犬の頃から元気いっぱい。人の手は子犬にとって格好のおもちゃとなります。また、歯が痒くてあま噛みなどをよくしますが、噛むことはいけないことです。また、子犬の頃はなんとも愛らしい姿につい甘やかしてしまいがちです。
かわいいからといって甘やかして許してばかりいるのではなく、ダメなことはダメだときちんと教えなくてはなりません。子犬の頃から噛み癖や吠え癖がついてしまうと、それをやって良いことだと認識して、そのまま大人になってしまい、噛んだり吠えたりする子になってしまう子になります。
子犬のころからのしつけが大きく左右してきます。
頑固さゆえに一度誤って覚えたことはなかなか直らない
シーズーを飼っている方からよく聞くのが、頑固という部分でしょう。
シーズーはとても頑固な性格という一面を持ち合わせています。その頑固さゆえに一度決めたらこう!というような、覚えてしまったことがなかなか直らないという場合があります。
例えばトイレをする場所はここだと覚えたらずっとそこがトイレとなってしまうことなどが考えられます。また家族でシーズーをペットとして飼うのであれば、家族みんなが同じことを教えるように工夫する必要があるでしょう。
しつけはメリハリをつけて行いましょう
シーズーに限らず、どんな犬種にも共通していえることですが、しつけをする際にはメリハリをつけしつけを行うことが重要なポイントとなります。褒める時と叱る時のメリハリはしっかりつけましょう。
シーズーは人懐っこく明るいという性格上、しつけの際には、叱るより褒めることを多くするという、しつけを行った方がうまくいきます。褒めて伸びるタイプというわけです。そして、叱る時は、ダメ!イケナイ!など簡単な言葉で声のトーンを低くするだけでも、いつもと違う、怒られてる?と悟ってくれます。
また、シーズーは声にだして叱り続けるよりも、無視をする方が効果があります。何でかまってくれないの?かまってよ~!なんてかわいくアピールしてきますが、そこはかわいさに負けずに、無視することを頑張ってみてください。
まとめ
いかがでしたか。今回はシーズーの性格や特長についてご紹介していきました。
シーズーは、明るく人懐っこく遊び好きなことから、誰とでも仲良く遊ぶことができます。甘え上手で飼い主に忠実であり、愛情深い性格から子供やお年寄りのいるご家庭にはとてもおすすめできる犬種です。同時にシーズーはとても賢くしつけがしやすい犬種ですが、マイペースや頑固な性格の一面がありますので、一度こうだと決めたことはゆずらないという特長もあります。
シーズーは性格やその特長をおさえておけば、しつけは難しくはなく、とても飼いやすい犬種でしょう。