濃厚な甘さが特徴のマンゴーは、トロピカルフルーツの代表格です。
「犬が食べていいのだろうか?」と疑問に思っている飼い主さんは多いかもしれませんが、実はマンゴーは犬に与えても問題ありません。
しかし、犬の体に負担をかけてしまう可能性があるので、与え方や量には注意が必要です。
そこで今回の記事では、犬にマンゴーを与えるメリットや与える場合の注意点を解説していきます。
犬がマンゴーを食べても大丈夫!
甘くておいしいマンゴーは犬に与えても大丈夫です。
しかし、与えすぎには注意しなければなりません。
まずは、犬に与えてもいいマンゴーの量を知っておきましょう。
犬に与えてもいいマンゴーの量
マンゴーは水分量が豊富で、糖質をたくさん含んでいます。
そのため、たくさん与えると、犬はお腹を壊したり下痢になったりしてしまいます。
犬がたくさん食べたがっても、与えすぎないようにしましょう。
1日に与えて問題ない量は、皮をむいて一口サイズにカットしたものを1〜2切れ程度です。
食事ではなく、おやつとして与えるようにしてください。
また、消化器官が未熟な子犬や、消化機能が衰えている老犬に与える際にも注意が必要です。
お腹を下したり嘔吐したりする可能性があるので、少量ずつ食べさせるようにしてください。
子犬の場合は生後8カ月以上経ってから、様子を見て少しずつ与えるようにしましょう。
犬にマンゴーを与えるメリット
マンゴーを与えると、犬にどんな効果があるのでしょうか。
ここでは、犬にマンゴーを与えるメリットを解説します。
目の健康を保つ手助けになる
マンゴーはβカロテンを多く含む果物です。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、目の粘膜や皮膚の健康を保つ効果があります。
白内障の予防効果も期待できるため、犬の目を守りたい飼い主さんは適度に与えましょう。
抗酸化作用がある
マンゴーには、ビタミンCやビタミンEなど、抗酸化作用のある栄養素が含まれています。
免疫力の向上や老化防止など、若さを保つために欠かせない栄養素が豊富なので、アンチエイジングの効果も期待できます。
マンゴーに含まれる抗酸化作用のある栄養素は、以下の通りです。
抗酸化作用のある マンゴーの栄養素 |
はたらき |
ビタミンC | ・動脈硬化の予防 ・免疫機能の向上 |
ビタミンE | ・紫外線などによる酸化ダメージから細胞を守る ・老化防止効果も期待 |
葉酸 | ・細胞の生産や再生 ・神経組織やDNAの合成 → などをサポートする ・とくに妊娠中の犬におすすめ |
また、マンゴーに含まれるカリウムには、細胞や神経を正常に働かせたり、塩分を体外に排出させたりする効果があります。
このようにマンゴーには健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
腸内環境を整える
マンゴーは食物繊維が豊富なフルーツです。
腸内環境を整えるには、水溶性の食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取する必要がありますが、マンゴーにはその両方が含まれています。
腸の働きを促す食物繊維の含まれたマンゴーは、とくに便秘気味のワンちゃんにおすすめです。
ただし、与えすぎると下痢や腹痛の原因になります。
消化不良を引き起こさないように、与える量には注意しましょう。
犬にマンゴーを与えるときの注意点
マンゴーは栄養が豊富な果物ですが、場合によっては犬の健康に支障をきたす恐れがあります。
最後に、犬にマンゴーを与えるときの注意点を紹介します。
心臓や腎臓に持病のある場合は与えない
マンゴーに含まれるカリウムは、血圧などに重大な影響を及ぼす可能性があります。
そのため、心臓や腎臓に持病のある犬には与えてはいけません。
病気のため食事制限を受けている場合は、絶対に与えないでください。
また、食事療法の効果が薄れてしまうため、尿路結石の治療中の犬にもマンゴーは与えないようにしましょう。
アレルギーに注意する
犬にマンゴーを与えるときは、アレルギーにも注意しましょう。
どんな食べ物にもアレルギーを引き起こすリスクがあります。
初めてマンゴーを食べさせるときは、様子を見ながら少量ずつ与えるようにしてください。
マンゴーを食べさせた後に下痢や嘔吐の症状が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
飼っているワンちゃんがアレルギー体質なら、少量だとしても与えないようにしてください。
加工品やジュースは与えない
マンゴーの加工品やジュース、缶詰などは、犬に与えないでください。
加工品は人間用に作られたものです。
砂糖が多く含まれていたり、添加物が含まれていたりするので、犬の健康に悪影響を与えてしまう恐れがあります。
また、ドライマンゴーもNGです。
砂糖が使われていることが多く、食感も固く生のものより噛みづらいため、喉に詰まってしまう可能性があるからです。
マンゴーは犬のおやつになる
マンゴーは食物繊維が豊富なので、犬に与えても問題ありません。
とくに水分を摂らせたいとき、腸内環境を整えたいときにはぴったりのおやつです。
ただし、他の食べ物と同じく、与えすぎてはいけません。
下痢や嘔吐を引き起こしたり、犬の体質によってはアレルギーを引き起こしたりする可能性があります。
マンゴーを与えるときは、犬に合った適切な量を守り、体調や体質に合わせて食べさせてあげましょう。