愛犬のおやつ選びで悩んでしまうことはありませんか?
犬のおやつは単純に愛犬を喜ばせるためだけでなく、上手に活用すればしつけやコミュニケーションなどさまざまな用途で活用できます。
今回は手作りおやつレシピやおすすめの無添加おやつを中心に、おやつの役割や選び方についてもご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
犬のおやつの役割は?
犬のおやつの役割・目的はさまざまですが
- しつけのご褒美
- 愛犬とのコミュニケーションツール
- お留守番中の退屈しのぎ
などに活用できます。
与えすぎは肥満の原因になるため、十分に注意しましょう。
しつけを兼ねたごほうび
おすわりや待てなど、何かしらのしつけで活躍するのがおやつです。
飼い主さんの指示に従ったとき、言葉で褒めたり体を撫でたりすることも犬にとってはご褒美になりますが、食欲旺盛な犬にとって大好きなおやつをもらえることはとてもわかりやすいご褒美になります。
「飼い主さんに指示されたことに対して、こんな風に行動すると美味しいご褒美がもらえる」という関連付けが犬の中でできるよう上手におやつを活用しましょう。
コミュニケーションを深める
おやつは愛犬とのコミュニケーションを深めることにも役立ちます。
犬は飼い主さんからおやつがもらえたことを純粋に嬉しく感じ、飼い主さんも喜んでいる愛犬を見ると嬉しく愛おしく感じますよね。
おやつは、双方に愛情を深め合うことができる、立派なコミュニケーションツールといえるでしょう。
お留守番中の遊びの一部
おやつは、お留守番中の犬にとって気分転換や退屈しのぎの役割を果たします。
特に寂しがり屋の犬には、おやつを入れた知育玩具を使うことで、遊びながら時間を過ごせる工夫になります。
与えすぎには要注意!
犬のおやつは、1日の食事量の10%以内を目安に与えるのが理想です。
与えすぎると肥満の原因となり、糖尿病や生活習慣病などを引き起こすリスクが高まります。
心臓や肝臓、足腰、背骨への負担にもつながるため、適量を意識して与えるようにしましょう。
犬のおやつを選ぶポイントは?

犬のおやつを選ぶときに大切なのは、安全性が高く、健康に悪影響を与えないものを選ぶことです。
さらに、原産国や形状、香りなどにも注目して、愛犬が安心して楽しめるおやつを選びましょう。
石油由来成分が入っていないかチェック
犬のおやつの中には、保存料や着色料、酸化防止剤などの添加物が使われているものがあります。
中でもプロピレングリコールやグリセリンなどの石油由来成分は、アレルギー反応を起こす犬もいるため避けたほうが安心です。
おやつを選ぶ際は、できるだけ無添加・自然素材に近いものを意識しましょう。
国産など原産国が信頼できるものを選ぶ
国産のおやつは品質管理が行き届いており、安心感があります。
内容量や価格はやや高めでも、万が一問題があった際に迅速な対応を受けられるのもメリットです。
海外製の場合は、製造元や成分表示をしっかり確認し、信頼できるものを選ぶようにしましょう。
手でちぎれる柔らかいものがおすすめ
しつけのご褒美などで使う場合は、手で簡単にちぎれるタイプがおすすめです。
特に小型犬やシニア犬は、硬いガムやジャーキーが喉に詰まるおそれがあるため、柔らかく消化しやすいおやつを選びましょう。
香りの強いおやつを選ぶ
犬は嗅覚で食べ物を判断するため、香りが強めのおやつはしつけや食欲促進に効果的です。
肉類やチーズなどの香ばしい香りがあると、食いつきが良くなりやすいでしょう。
無添加の商品も多い!おすすめのおやつタイプ5選
犬用おやつにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいか迷ってしまうこともありますよね。
おやつを選ぶ際には、次のポイントを意識してみましょう。
- 着色料・保存料・防腐剤などの人工添加物が少ないもの
- 手軽に与えられ、しつけのご褒美として使いやすいもの
- 与えすぎても肥満になりにくく、低カロリー・高たんぱくなもの
ここでは、これらのポイントを満たす商品も多い、おすすめのおやつタイプ5選を紹介します。
オンラインのペットショップでも購入できるので、愛犬に合ったタイプをぜひ見つけてみてください。
歯の健康維持・ストレス発散にもなる!ガムタイプ

ガムタイプのおやつは、歯や歯ぐきの健康維持に役立つのが特徴です。
しっかり噛むことでわんちゃんの満足度も高まり、ストレス発散にもつながります。
保存料や酸化防止剤などが無添加で、国産の新鮮な原材料を使ったものを選ぶと安心です。
愛犬の体格や噛む力に合わせてサイズを選びましょう。
ちぎってあげられる鶏肉のおやつ!ソフトタイプ

やわらかいソフトタイプのおやつはちぎってあげられるため、しつけのご褒美にぴったりです。
鶏ささみなどの低脂肪な原料を使ったものを選べば、カロリーコントロールもしやすくなります。
また、人間が食べられるレベルの食材を使用し、保存料・着色料・食塩不使用のタイプならより安心です。
一口サイズのものを選ぶと、小型犬やシニア犬にも与えやすいでしょう。
軽い食感が魅力!お麩タイプ

お麩タイプのおやつは、低カロリーでダイエット中の犬にもおすすめです。
軽い食感で食べやすく、食べるとお腹の中で膨らむため、満足感を得やすいのも特徴です。
国産小麦を使用した無添加タイプを選べば、健康面でも安心できます。
ドッグフードのトッピングや、ふやかしてシニア犬に与えるなど、用途の幅が広い便利なおやつです。
見た目もかわいい!クッキー・ビスケットタイプ

クッキーやビスケットタイプは、割りながら少しずつ与えられるので、トレーニングにも使いやすいおやつです。
無添加のほか、米粉やかぼちゃ、豆、オリゴ糖など栄養を補える素材を使ったものもあります。
形やデザインのバリエーションも豊富で、見た目も楽しめるおやつです。
そのまま与えやすい!ボーロタイプ

小さくて丸いボーロは、小型犬にぴったりのおやつです。
そのまま与えられ、口の中でやさしく溶けるので、歯が弱い犬にも向いています。
ブルーベリーやヤギミルクなど、栄養価の高い素材を加えた無添加タイプを選ぶとより安心です。
「何粒まで」と目安を決めておくと、カロリーの摂りすぎを防げます。
愛情満点!おやつの手作りレシピ

オーブン・レンジ・食材があれば作れる、3つの犬用おやつレシピをご紹介します。
手作りおやつは形やサイズもオリジナルにできるので、ぜひ愛犬のためにチャレンジしてみましょう。
さつまいもスティック
さつまいもは少量であれば犬の健康維持に役立つ食材で、おやつ作りにもおすすめです。
さつまいもに含まれる「食物繊維」には、腸内環境を整える作用が期待できます。
また、さつまいもには「クロロゲン酸」と「イソクロロゲン酸」という成分が含まれています。
これらには皮膚の余分なメラニン生成を抑える働きがあるため、色素沈着の予防に役立ちます。
生のままでは下痢や嘔吐など消化器系症状を引き起こす要因になるので、さつまいもは必ず加熱して与えましょう。
◆ 材料
- さつまいも(1本)
- 片栗粉(大さじ1)
- 水(適量)
◆ 作り方
- さつまいもを茹でて柔らかくし、形が残らないようしっかりとこねます。
- 片栗粉と少量の水を1.に加え、少し硬さが出るまで混ぜ合わせます。
- 平たく伸ばして小さめのスティック状の形を作りましょう。
- 160度前後に予熱したオーブンで20分程度焼いたら完成です。
ササミ・砂肝・軟骨のジャーキー
ササミ・砂肝・軟骨のジャーキーは、高たんぱく質・高カルシウムで運動量が多い犬にぴったりなおやつです。
鹿肉や牛肉での代用も可能で簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてください。
鶏ササミ・砂肝・むね軟骨各100gで318kcalほどです。
おやつとして与えるので、1日に必要な総エネルギーの1割程度に収まる量を与えましょう。
◆ 材料
- 鶏ササミ(100g)
- 鶏砂肝(100g)
- 鶏むね軟骨(100g)
◆ 作り方
- 3種類の肉を5mm目安に、愛犬が食べやすいサイズに切ります。
- 砂肝は下まで包丁を入れず、端から5mm程度の幅で切り込みを入れていきます。
1本目は片側を残して切り込みを入れる、次の1本は全部切り込みを入れる、というように交互に包丁を入れ砂肝の開きを作ります。 - オーブンペーパーの上にササミ・砂肝・軟骨を並べて予熱150度のオーブンで30分、その後100度に下げて20分加熱します。
- オーブンの中で冷まして完成です。
いちごのシフォンケーキ
いちごのシフォンケーキはカルシウムとリンのバランスに優れているおやつです。
卵が含まれているのでたんぱく質も摂取できます。
材料として使用するオリーブオイルには、「オレイン酸」や「ポリフェノール」が含まれています。
「オレイン酸」は皮膚の健康維持に役立つ不飽和脂肪酸で、「ポリフェノール」は抗酸化作用が期待できる成分です。
免疫力低下気味の犬にもおすすめできるおやつとなっています。
下記材料で753kcalのため、一匹に対し一度にすべて与えないようにしましょう。
◆ 材料【生地】
- 薄力粉(20g)
- 卵黄(Lサイズ1個)
- 卵白(Lサイズ1個)
- きび砂糖(小さじ1)
- オリーブオイル(小さじ1)
- 冷凍いちご(15g)
- 冷凍ラズベリー(10g)
◆ 材料【トッピング】
- 無糖ヨーグルト(30g)
- 冷凍いちご・冷凍ラズベリー・冷凍ブルーベリー(各5g)
- ミント(適量)
◆ 作り方
- 冷凍のいちごとラズベリーを耐熱容器に入れ、レンジで30~40秒程度加熱します。
- 大きめサイズのボールに卵黄・オリーブオイルと加熱したいちご・ラズベリーを入れ、泡立て器でしっかりと混ぜ合わせます。
- 別のボールを準備して卵白・きび砂糖を入れます。
角がピンと立つまで泡立てましょう。 - (2)に(3)を1/3入れて、ゴムベラでしっかりと混ぜ合わせます。
- メレンゲのボールに全て戻し、泡をつぶさないようにさっくり混ぜ合わせ、薄力粉をふるい入れてさらに混ぜましょう。
- (5)をシフォンケーキの型に入れ、軽く上から落として生地の中の空気を抜きます。
- 予熱160度のオーブンで25分程度焼き、焼きあがったら逆さまの状態で30分~1時間を目安に冷まします。
- ケーキを型からはずして、加熱したいちご・ラズベリー・無糖ヨーグルトを混ぜたものをブルーベリーやミントと一緒にトッピングして完成です。
おやつよりもご飯をしっかりあげることが基本!
おやつは本来、与える必要のあるものではありません。
まずは、総合栄養食であるご飯を毎日しっかりと与えることが大切です。
その上で、おやつをしつけのご褒美として与えたり、コミュニケーションやお留守番に役立てたりしましょう。
無添加や国内製造など安心できるおやつを選び、愛犬の健康にも配慮したおやつを選んでくださいね。




















