春になるとスーパーでも旬な食材が多くみられるようになり、スナップエンドウなどの食材を見ると春を感じることもあります。
人間が食べても体に何も問題ない食材も、犬が食べると毒になる食材が数多くあります。
犬に旬な食材を与えたいけれど「スナップエンドウ」は犬が食べても大丈夫なのか気になりますよね。
ここでは犬はスナップエンドウを食べられるのか、どんな栄養が含まれているのかについてお話します。
スナップエンドウにはこんな栄養が含まれています
彩り豊かでシャキシャキ感が特徴的なスナップエンドウですが、彩だけでなく様々な栄養が含まれています。
スナップエンドウは他の、絹さや、グリンピースなどと比べると格別栄養素が高いわけではありませんが、βカロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富です。
他にもビタミンB1、B2、カルシウムなども含まれていて、栄養価の高い食材の一つです。
βカロテンとビタミンCが豊富
βカロテンはビタミンAの前駆物質です。
そのためビタミンAと同じ働きをしてくれます。
ビタミンAは体の中で、発育の促進、皮膚の健康維持、視覚機能などに関わるビタミンです。
他にも細菌から体を守る抗酸化作用もあります。
ビタミンAは脂肪に溶ける脂溶性ビタミンなので過剰に摂取すると脂肪に溜まってしまいます。取り過ぎず、足らな過ぎずのバランスが重要です。
体の中に入ったβカロテンはビタミンAが不足している分補い、それ以外は肝臓に蓄えられるもしくは体の外に排泄されます。
そのため全てのβカロテンがビタミンAになるわけではないので、安心です。
ビタミンCはコラーゲンの生成や皮膚の健康維持などの関わるビタミンです。
他にも、ストレスにも関係するので、病気治療中の犬やストレスを感じる犬には積極的に摂取したいビタミンです。
ビタミンCはストレスへの抵抗力や鉄分の吸収、抗酸化作用もあります。ビタミンCは水に溶ける水溶性ビタミンなので過剰になった分は体の外に排泄されます。
カリウムも豊富です
カリウムは体の細胞の中に存在するミネラルです。
細胞外液に存在するナトリウムとバランスを取って存在し働いています。
血圧の調節、細胞の正常化、体の機能を正常に保つ働きなどをするため、生命活動に重要なミネラルの一つです。
カリウムは血圧を下げる働きもあるため、高血圧の場合は積極的に摂取したいミネラルですが、腎臓機能が低下している場合は摂取量には気をつけましょう。
食物繊維
食物繊維は腸内細菌のバランスを保つために重要な栄養です。
体の中に入った食物繊維は腸内の悪玉菌を減少させ、腸内の有害物質を減らす働きがあるため、便秘などの腸のトラブルを防止します。
腸は第二の脳と言われるほど重要な器官で、腸のバランスが崩れると体の様々な部分で障害が現れます。
腸内バランスを正常に保つことで、皮膚の健康維持、基礎代謝向上、免疫力向上などの効果が期待できます。
あげる時の注意点をご紹介
様々な効果が期待できる栄養豊富なスナップエンドウですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。
実は、犬にスナップエンドウを与えても「大丈夫」です。逆に栄養を補給する事ができるので与えてほしい食材の一つです。
しかし、与える際には注意してほしいこともあります。
生のものはあげないようにしましょう
生のスナップエンドウは与えないようにしましょう。
生のものを大量に与えると下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こすことがありますので、茹でるなどして必ず火を通してから与えるようにしましょう。
さらに与える際は、調味料などを使用せずに食材そのものを与えるようにしましょう。
飲み込みやすいように小さく切ってあげましょう
スナップエンドウは人間でも大きめです。犬に与える時は必ず飲み込みやすいように小さく切ってから与えましょう。
特に犬は食べる際にモグモグ噛まずに丸のみしてしまいます。
スナップエンドウを丸のみにして食べてしまうと、しっかり消化吸収できずに、せっかくの栄養もそのまま排泄されてしまう可能性があります。
しっかり犬が食べやすいような大きさにしてから与えるようにしましょう。
アレルギーがないか注意してあげましょう!
どんなに栄養豊富な食材でもアレルギーがある場合は与えることができません。初めて与える場合はアレルギーがないか確認してからあげましょう。
初めて与える場合は、小さく小指サイズにしてから与え、犬の様子を見ましょう。
下痢や嘔吐などの消化器症状や皮膚の痒み・赤みなどの皮膚症状はないか観察します。
特に問題がなければ量を少しづつ増やして与えます。
万が一、スナップエンドウの量を増やした時にアレルギー症状がみられる時は与えるのを中止し、動物病院に相談してみましょう。
まとめ
ここでは、犬はスナップエンドウを食べられるのか、どんな栄養が含まれているのかについてお話しました。
スナップエンドウは栄養豊富で犬に与えても問題ない食材だということが分かりました。
特にβカロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維などの栄養が豊富で、抗酸化作用や免疫力向上に効果が期待できます。
しかし、犬に与える際には茹でるなどの調理法は食べやすい大きさに切ってから与えることやアレルギーがないか確認するなどの注意点もあります。
注意事項などを確認し、栄養を効果的に摂取しましょう。