【動物栄養管理士監修】子犬に最適なご飯の選び方!適切な量・回数や食べないときの対処法を解説 【動物栄養管理士監修】子犬に最適なご飯の選び方!適切な量・回数や食べないときの対処法を解説

犬の食事・ドッグフード

【動物栄養管理士監修】子犬に最適なご飯の選び方!適切な量・回数や食べないときの対処法を解説

子犬を迎えた際、「ご飯は何を与えればいい?」「ふやかすのをやめる時期は?」など、ご飯の選び方や与え方に迷う飼い主さんは多いでしょう。

子犬期の食事は、一生の健康を左右する大切な土台となるのです。

この記事では、子犬に最適なご飯の選び方や適切な量、回数について詳しく解説します。

ふやかしたフードを卒業するタイミングや、食べないときの対処法もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

子犬に最適なご飯(ドッグフード)の選び方

子犬のご飯は、成長段階や犬種、体のサイズに合わせて選ぶことが大切です。

愛犬に合ったフードを見つけるために、選び方の5つのポイントをチェックしておきましょう。

 

子犬用と記載のあるフードを選ぶ

「子犬用」と記載されているフードは、成犬用よりも高カロリーで栄養価が高く作られています

子犬期は骨や筋肉が急激に発達する時期なので、専用のフードでしっかりと栄養を補う必要があります。

与える期間は、一般的に生後6〜9ヶ月頃までが目安です。

ただし、大型犬などは成犬になるまでの期間が長くなる傾向にあります。

愛犬の成長スピードに合わせて、適切なタイミングで成犬用フードに切り替えるようにしましょう。

 

主食は総合栄養食を選ぶ

子犬の毎日のご飯には、「総合栄養食」と表示されたものを選びましょう。

総合栄養食には、健康な発育に欠かせないタンパク質や脂質、ビタミンなどがバランスよく含まれています

新鮮な水と一緒に与えるだけで、必要な栄養をすべて補えるのが大きな特徴です。

「一般食」や「副食」では栄養が偏る恐れがあるので、必ずパッケージの表記を確認するようにしてください。

 

犬種で選ぶ

犬種によって、健康を維持するために必要なケアのポイントは異なります

たとえば、皮膚がデリケートな柴犬には、皮膚の健康をサポートする成分が含まれたフードが適しています。

ただし、必ずしも犬種専用のフードでなければならないわけではありません。

全犬種向けであっても、良質な原材料が使われていれば十分な栄養を摂り入れることができます。

多頭飼いをしているご家庭などは、状況に合わせて柔軟に選ぶといいでしょう。

 

サイズで選ぶ

子犬の口の大きさに合わせて、食べやすい粒のサイズを選ぶことも重要です。

小型犬に大きな粒を与えると、食べにくさから消化に負担がかかることがあります。

逆に大型犬に小さな粒を与えると、噛まずに丸呑みしてしまい、早食いの原因になりかねません。

愛犬が無理なく噛んで食べられるように、粒の形状や大きさもしっかりと確認してあげましょう。

 

食べやすさで選ぶ

ドッグフードには、大きく分けて「ドライ」と「ウェット」の2種類があります。

ウェットフード香りが強く、水分も多いので、食いつきが良いのがメリットです。

対してドライフード栄養が凝縮されており、保存性が高く経済的であるという利点があります。

子犬にドライフードを与える際は、ぬるま湯でふやかしてあげると食べやすくなります。

ふやかし方の具体的な手順については、この後の章で詳しく解説します。

【専門家監修】子犬用と成犬用ドッグフードの違いとは?切り替え時期の目安と失敗しない方法を解説

子犬のご飯の適切な量や回数

ご飯の量は、パッケージの記載を参考にしながら愛犬の状態に合わせて調整しましょう。

同じ体重でも運動量などによって適量は変わるので、判断基準を知っておくことが大切です。

ここでは、子犬のご飯の適切な量や回数について詳しく解説します。

 

BCSで愛犬の体型をチェックする

犬の体型を客観的に判断する指標として「BCS(ボディコンディションスコア)」があります。

見た目や触ったときの脂肪のつき具合から、5段階で評価する方法です。

BCS 1 痩せ 肋骨や腰の骨が浮き出て見える。
触っても脂肪が感じられない。
腰のくびれやお腹の吊り上がりが目立つ。
BCS 2 やや痩せ 肋骨が容易に触れる。
上から見ると腰のくびれは目立ち、お腹が吊り上がっている。
BCS 3 理想体型 適度な脂肪で肋骨が触れる。
上から見ると腰のくびれがあり、横から見るとお腹が吊り上がっている。
BCS 4 やや肥満 脂肪がやや多いが、肋骨は触れる。
上から見えて腰のくびれはあるが、分かりにくい。
お腹の吊り上がりはやや見られる。
BCS 5 肥満 厚い脂肪で肋骨が容易に触れない。
腰のくびれはなく、お腹も垂れ下がっている。

愛犬が理想的な体型である「BCS 3」を維持できているか、定期的に確認してあげましょう。

 

愛犬の体重を量る

BCSのチェックとあわせて、体重も定期的に記録するようにしてください。

5段階評価のBCSだけでは、日々の小さな変化に気づきにくいことも少なくありません。

具体的な数値として現れる体重とセットで確認することで、成長をより正確に把握することができます。

特に子犬期は体重の変化が激しいので、2週間に1回は測定することをおすすめします。

 

BCSと体重に合わせてご飯の量を調整する

理想体型が維持できていれば、体重が増えていても順調に成長できている証拠です。

もし体重が変わらないのにBCSが下がっている場合は、ご飯の量が足りていない可能性があります。

子犬期は栄養不足による低血糖や、発育不良を起こすリスクがあるので注意が必要です。

愛犬の様子を毎日観察しながら、ご飯の量を適切にコントロールしてあげましょう。

 

子犬のご飯は1日3回以上に分けて与える

成犬に比べて消化管が未発達な子犬は、一度にたくさんの量を消化することができません。

空腹になりやすく低血糖を起こす恐れもあるので、1日分の量を3回以上に分けて与えましょう。

食事の回数を分けることで、胃腸への負担を抑えながら安定して栄養を吸収させることができます。

なお、ご飯の時間はきっちりと決めすぎなくても問題ありません。

時間を決めすぎると、期待が高まって胃液を吐いてしまうこともあるので注意してください。

 

子犬のご飯のふやかし方や卒業するタイミング

離乳したばかりの子犬には、ドライフードをふやかして与えるのが一般的です。

正しいふやかし方と、ドライフードへ移行するタイミングをチェックしておきましょう。

 

子犬のご飯をふやかす理由

ドライフードをふやかす主な理由は、未発達な消化器官への負担を減らすことにあります。

粒を柔らかくすることで栄養を吸収しやすくなり、あごの力が弱い子犬でも楽に食べることができます。

また、ふやかすことで食事と一緒に自然な水分補給ができるのも大きなメリットです。

ぬるま湯を加えるとフードの香りが引き立つので、食欲を促す効果も期待できるでしょう。

 

子犬のご飯の適切なふやかし方

子犬のご飯をふやかす際は、以下の手順で行いましょう。

  1. ぬるま湯を注ぐ
    耐熱容器にドライフードを入れ、ひたひたに浸るくらいにぬるま湯を注ぎます。
  2. しばらく待つ
    ラップなどで蓋をして、10〜15分ほど置いて芯まで柔らかくします。
  3. 温度を確認する
    熱すぎると火傷の恐れがあるので、必ず人肌程度になっているか確認してから与えましょう。

【ふやかす際の注意点】

30〜40℃程度のぬるま湯を使いましょう。

熱湯はフードの栄養素を壊してしまい、冷水は胃腸を冷やして下痢や腹痛を起こす恐れがあります。

栄養が溶け出したお湯も一緒に与え、作り置きはせず毎食作りたてを用意するように心がけましょう。

 

いつまでご飯をふやかせばいい?

乳歯が生え揃う生後3〜4ヶ月頃が、ご飯をふやかすのを卒業するひとつの目安です。

1〜2週間ほどの時間をかけて、少しずつ水分量を減らしながら慣れさせていきましょう。

いきなり硬いフードに変えると、警戒して食べなくなる可能性があるので注意が必要です。

途中で便がゆるくなった場合は無理に進めず、愛犬のペースに合わせて調整してあげてください。

【専門家監修】犬がドッグフードを噛まない・丸呑みするのは大丈夫?噛まない理由や早食い対策とは

子犬がご飯を食べない理由や対処法

子犬がご飯を食べないときは、原因に合わせて適切に対処することが大切です。

ここでは、子犬がご飯を食べない主な理由と、飼い主ができる対処法を紹介します。

 

新しい環境に緊張や不安がある

迎えたばかりの子犬は、環境の変化に緊張や不安を感じて、ご飯を食べなくなることがあります。

無理に構いすぎず、落ち着ける場所で静かに休ませてあげましょう。

以前いた場所で使っていた食器やタオルを用意すると、安心してご飯を食べてくれるようになるかもしれません。

また、最初は以前と同じ種類のご飯を与えることで、警戒心を解くきっかけになる場合もあるでしょう。

 

おやつを与えすぎている

おやつを多く与えていると、肝心のご飯を食べなくなることがあります。

おやつは嗜好性が高いので、「ご飯を食べずにいればおやつがもらえる」と愛犬が間違って学習してしまう可能性があります。

おねだりされても、おやつは1日の食事量の10%以内に抑えるようにしましょう。

まずは栄養バランスの整った「総合栄養食」を完食させる習慣をつけてください。

 

6ヶ月齢を過ぎて成長が緩やかになった

生後6ヶ月を過ぎると成長スピードが落ち着くので、以前ほど食べなくなることがあります。

一定の量を食べていて体重が順調に増えているなら、自然な変化なので特に心配はいりません。

無理に食べさせようとせず、愛犬の今の食欲を見守ってあげましょう

個体差もあるので、以前の食いつきと比較しすぎないことも大切です。

 

体調に問題がある

子犬がご飯を食べないときは、病気や体調不良が隠れているケースもあります。

ご飯を食べないだけでなく、元気がなかったり下痢をしたりする場合は注意が必要です。

子犬は急激に体調を崩しやすいので、異変を感じたら早めに動物病院へ相談してください。

1日何も食べないような状況は、低血糖などの危険もあるのですぐに受診しましょう。

【獣医師監修】犬がご飯を食べないのはなぜ?対策を原因ごとに解説!

【専門家監修】犬がしんどい時の寝方とは?具合が悪い時の対処法と注意すべき症状を紹介

子犬に正しくご飯を与えて健康に過ごさせてあげよう

子犬の健やかな成長には、日々の適切な食事管理が欠かせません。

食事量や体重、BCSの変化を細かく観察し、愛犬に最適なご飯を与えるようにしてください。

愛犬がご飯を食べないときは原因に合わせて対処し、不安なときは獣医師に相談するようにしましょう。

今回紹介したポイントを参考に、子犬に正しくご飯を与えて一生の健康をサポートしてあげてください。

 

この記事の監修者

  • 村田 舞

    動物栄養管理士

    村田 舞

    2023年よりペットフードメーカー株式会社ゆずずに勤務。
    2024年に動物栄養管理士の資格を取得し、わんちゃんのしつけ・健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、ペットとの豊かな暮らしを支援しています。

  • 中島 由華

    ペットフーディスト

    中島 由華

    勤続年数約10年、2022年にペットフーディストの資格を取得。
    犬猫の健康管理・食事指導などの知識を活かして飼い主さま向けの情報提供や指導に従事。
    これまでの業務経験や多くの飼い主さまと関わってきた経験をもとに、現在もペットとの豊かな暮らしを支援しています。

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