犬の生理はいつからいつまで?症状や生理中に気を付けてあげたい注意ポイント 犬の生理はいつからいつまで?症状や生理中に気を付けてあげたい注意ポイント

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犬の生理はいつからいつまで?症状や生理中に気を付けてあげたい注意ポイント

女の子の犬を飼っていたら生理がくることがあります。そんなときに飼い主さんに知っておいて欲しい知識、「犬の生理」について周期や期間、症状はもちろん生理期間中に気をつけてほしい情報などをご紹介いたします。

メス犬を飼っているなら知っておきたい!犬の生理について

犬の生理って?愛犬が生理になったときに知っておきたいこと~

人間の生理と犬の生理は違う?

犬の生理は人間と異なり、排卵の前に起こります。
また、一般的に犬の生理のことを「ヒート」と呼び、犬の発情期にあたる期間でもあります。

犬の生理はいつから始まっていつまで続く?

犬の生理は通常、生後6~10ヶ月頃から始まるとされています。しかし個体差があるため、生後1年を経過してから始まる場合もあります。

また、犬の卵巣機能はとても長く、寿命がくるまで働き続けるため閉経(生理の終わり)がないとされています。

犬に生理痛はある?ない?

一般的に犬に生理痛はないと言われています。発情している時期なので、元気がなくなったり、食欲が落ちたりといつもと様子が違う場合がありますが安心してください。

犬の生理期間と出血量は?

犬のヒート(生理)は、約20日間(約3~4週間)ほど続きます。
しかし、この生理期間や出血の量にも個体差があるため、早めに終わる場合や少し長引く場合、多い場合や少ない場合があります。

犬の生理周期は?

犬の生理サイクルは、「発情前期:約10日程度」→「発情期:約10日程度」→「発情後期(休止期):約2ヶ月程度」→「無発情期:約4ヶ月程度」の繰り返しです。そのため、年に2回のヒート(生理)があります。

ただし、これにも個体差があるため、年2回の年や年1回の年もあります。

犬の生理は小型犬と大型犬で違う?

犬の生理は体格によって頻度も変わります。
小型犬の場合、大型犬よりも生理の回数が多く年に約2回あります。大型犬の場合は小型犬よりも生理期間が長いため年に約1回なります。

高齢になっても生理は終わらない
前述した通り、犬の卵巣機能はとても長いため、出血は少なくなりますが終わることはありません。

犬の生理中の体調・症状は?

犬の生理って?愛犬が生理になったときに知っておきたいこと~

生理中に見られる症状は個体差がありますが、愛犬のためにも知っておきましょう。

発情前期:陰部の膨らみ出血(生理)が始まる

平均7日~10日程度
この時期に陰部の膨らみや出血(生理)が始まります。
陰部の腫れや出血は個体差があり、3倍程に腫れる場合や大型犬と小型犬でも出血量が変わります。

小型犬の場合、出血量が少なかったり出血自体しない子もいます。また、愛犬が自分で舐めて、飼い主さんが生理に気付かないケースもあります。

そのほか、落ち着きがなくなる・トイレの回数が多くなる・お尻や陰部を気にしている(舐める)・食欲の低下などいつもと違うと感じた場合は確認してあげましょう。

発情期:出血が少なくなり排卵日が近づく

約10日~14日程度
この時期は出血量が少なくなり、排卵日まじかになります。発情期は約2週間ほどですが、犬によって異なるため早めに出血が止まる犬もいます。

落ち着かなくなる・反抗するようになる・甘えるようになる・オス犬を許容するようになる
などの様子があった場合は、排卵日が近いのでオス犬と接触させないなどトラブルにならないようにしましょう。

発情後期(休止期):体が普段の状態へ戻っていく

約2ヶ月
この時期は体が普段の状態に戻っていきます。
・落ち着きを取り戻す・オス犬に興味を示さなくなる・乳腺が発達して張ってくるなどの様子が見られます。

また、妊娠していないのに妊娠したような偽妊娠(想像妊娠)と呼ばれる状態が起こる場合があります。

無発情期:体が普段の状態に

約4~8ヶ月
体調や行動が普段の状態に戻った時期です。
通常の生活と落ち着きを見せるため、配慮して行けなかったドックランなど生理中にできなかったことを一緒にしてあげられる大切な時期でもあります。

偽妊娠とは?
犬の場合、妊娠していなくても黄体ホルモンなどの作用により偽妊娠(想像妊娠)と呼ばれる状態になりやすいです。

症状に個人差はありますが、食欲不振・家から離れたがらなくなる・母乳が出るなどのケースがあります。母乳が出る場合、母乳を舐めて乳腺炎になることがあるため注意が必要です。

また、偽妊娠は約10~15日間で自然と終わりますが、食欲不振や嘔吐などいつまでも症状が落ち着かない場合は一度動物病院に相談しましょう。

愛犬の生理中のケアと気をつけてあげたい3個のこと

犬の生理って?愛犬が生理になったときに知っておきたいこと~

生理中には普段と違ったケアや他の犬に配慮するマナーが大切です。

生理中のお散歩は大丈夫?

生理中の散歩はいくつかの注意が必要ですが、体調が良ければ散歩に行っても構いません。外に出たがっているのに連れて行かないと犬がストレスをためることになります。

生理用パンツで生理中だとアピールする
お散歩中に生理用パンツを履かせていくことで、周囲に犬が生理中だと認識してもらえます。尿に含まれたフェロモンに反応したオス犬とのトラブルを防ぐためにも、パンツを履かせることが重要です。

犬がたくさん集まる場所は避ける
散歩中の場合は他の犬と接触しないように配慮することが可能ですが、飼い主さんだけで注意しきれない場所への出入りはやめたほうがいいでしょう。例えば、ドッグランやドッグカフェなど犬が多く集まる場所は周囲の人たちに迷惑をかけてしまいかねません。

生理中のシャンプー・トリミング

生理中のシャンプーやトリミングは基本的に問題はありません。むしろ、シャンプー・トリミングによって清潔が保てるので良いとされています。
長毛種の犬は生理の出血で、お尻周りの毛が固まってしまうことがあるので、お尻周りの毛をカットしてもらうことで清潔が保てます。

また、生理前後と生理中は免疫力が低下している時期です。シャンプーをすることで陰部を清潔にすることができ、細菌感染を防ぐことができます。

トリミングサロンなどでシャンプー・トリミングをしてもらう際は、愛犬が生理中だと伝えるようにしましょう。そして、連れて行くときは愛犬の体調に配慮して、体調が悪い時は無理に連れて行くのはやめましょう。

生理中のパンツやオムツには工夫をしてあげよう

愛犬の出血量にもよりますが、生理中は室内を汚してしまう可能性があります。
その際に専用のパンツやオムツなどを使用しますが、犬によっては嫌がることがあります。暴れて脱いでしまう子や噛みちぎってしまう子もいるので、工夫してあげる必要があります。

犬用の生理パンツやオムツは、素材や形状も豊富でファッションとして楽しめるデザインもあります。慣れるには時間がかかることもありますが、愛犬に合ったものを探してあげましょう。
また、長時間の装着はかぶれや感染症を起こす原因にもなるため、こまめに交換し清潔に保ってあげましょう。

避妊手術も考えてみよう!

犬の生理って?愛犬が生理になったときに知っておきたいこと~

避妊手術とは?

避妊手術は子宮と卵巣、または卵巣のみを摘出し、妊娠しないようにする手術です。手術の時期は生後7ヶ月前後が最適だとされ、費用は一般的に2万~5万円前後となっています。

また、 避妊手術の影響をきちんと把握した上で、獣医さんや家族ときちんと話し合い判断しましょう。

避妊手術のメリット

避妊手術を受けることで発情期からくるストレスを回避することができることと、乳腺腫瘍や卵巣腫瘍などのメス特有の病気にかかりにくくなることがメリットといえます。また、望まない妊娠を避けられます。

避妊手術のデメリット

避妊手術のデメリットとして考えられるのは、全身麻酔の危険性があります。麻酔による耐性は個体によって異なるので、リスクがゼロというわけではありません。

また、手術によって性ホルモンのバランスが変化して基礎代謝が低下し、肥満になりやすくなる場合があります。そのため、飼い主さんがご飯の量や種類をコントロールする必要があります。

血が出たり体調が悪い場合は生理ではなく病気の場合もある!?

犬の生理って?愛犬が生理になったときに知っておきたいこと~

生理とは違う子宮の病気になっている場合もあります。

膀胱炎の場合

膀胱炎の症状として、頻尿になるほか尿に血が混じることがあります。生理中のときも頻尿になることがあり尿に血が混じるので、この症状が膀胱炎か生理中によるものか判断に困る場合があります。どちらか不安なときは動物病院で診察してもらうようにしましょう。

子宮蓄膿症の場合

子宮蓄膿症とは細菌が子宮内に侵入して炎症を起こし、子宮内に膿が溜まってしまう病気です。この場合、初期症状の段階では、食欲の低下や元気がないなどの体調不良に見えてしまいます。

しかし、悪化すると陰部から膿・血膿が排出される場合や子宮が破裂し腹膜炎を起こすだけでなく、腎不全などの重い病気を発症してしまうことがあります。不安に思う場合は動物病院に相談しましょう。

愛犬がゆったり過ごせるように生理の知識をつけよう!

初めて愛犬の生理を見た場合びっくりしてしまう飼い主さんもいるかと思いますが、あまり不安にならずお互いゆったりと過ごせるよう適切なケアとマナーの知識をつけましょう。

人間同様、生理中の犬もストレスを感じています。愛犬の落ち着きがなくなったり、元気がない場合は心地よい環境を作ってあげましょう。
また、愛犬がいつもと違うと不安に思った場合はかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

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