犬はリラックスしている時と、体調不良の時で寝方が変わります。
今回は、犬がリラックスしている時としんどい時の寝方、しんどい寝方をしている時の対処法、注意すべき症状を詳しく紹介します。
愛犬の体調の変化にいち早く気づけるように、ぜひチェックしてください!
犬がリラックスしている時の寝方
犬がリラックスしている時は、どのような寝方をするのでしょうか。
ここでは、代表的な寝方を3つ紹介します。
体を丸めて寝ている
体を丸めてドーナツのような形になるのは、犬のもっとも自然な寝方のひとつです。
急所のお腹を守り、体温を逃がさないようにする睡眠姿勢で、寒い時期によく見られます。
ただし、ギュッと縮こまって震えていたり、上目遣いで見てきたりする場合は、ひどい寒さを感じているサインかもしれません。
また、恐怖や警戒心による緊張から、防御本能として体を丸めることもあります。
仰向けで寝ている
リラックスしている犬は、仰向けでおへそを天井に向ける「へそ天」で寝ることも少なくありません。
急所のお腹をさらけ出しているのは、何も警戒せずに安心しきっている状態です。
ただし、暑さを感じていて、体温を逃がすためにこの姿勢をとる場合もあります。
足を投げ出して横向きに寝ている
足を投げ出して横向きに寝ている時も、非常にリラックスしている状態です。
横向きは犬にとって楽な姿勢であり、熟睡している時によく見られます。
「へそ天」と同様に、暑さを感じている可能性も考えられます。
犬がしんどい時の寝方

体調に異変があって辛い時、犬は通常とは違う寝方をすることがあります。
ここでは、しんどい時にする寝方を4つ紹介します。
祈りのポーズで寝ている
前足を伸ばして胸を床につけ、お尻を高く持ち上げる「祈りのポーズ」は、しんどい時に見せる寝方のひとつです。
お腹に激しい痛みがあり、床につけられないのかもしれません。
膵炎を発症している可能性があるため、この姿勢を繰り返す時は注意が必要です。
小刻みに震えながら寝ている
体を丸めて小刻みに震えている時は、体のどこかに痛みを感じている場合があります。
関節痛や椎間板ヘルニア、腹痛などが原因かもしれません。
体を触ろうとすると唸る場合は、激しい痛みを感じている可能性が高いです。
わんちゃん座りのまま寝ている
「犬座姿勢(けんざしせい)」と呼ばれるわんちゃん座りで寝ている場合、呼吸が苦しくなっている可能性があります。
鼻を上に向けて首をまっすぐに伸ばすのは、気道を確保している状態です。
伏せると呼吸が苦しいため、座ったまま耐えているのかもしれません。
とくに、口を開けて大きく呼吸をしている時は注意が必要です。
寝ている時の呼吸が速い
寝ている時に、胸やお腹が激しく上下して呼吸が速い場合も注意が必要です。
心臓や呼吸器のトラブル、高熱などの可能性が考えられます。
普段寝ている時の呼吸と明らかにリズムが異なり、苦しそうな様子が見られる時は、深刻な不調が隠れているかもしれません。
犬がしんどい寝方をしている時の対処法
犬がしんどい寝方をしている時は、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、具体的な対処法を4つ紹介します。
無理に動かさない
愛犬が苦しそうにしていると、抱き上げたり体勢を変えたりしたくなるかもしれません。
しかし、その姿勢が犬にとって楽な状態かもしれないので、無理に動かさないようにしましょう。
痛みを感じている場合、容態が悪化するリスクがあります。
まずは、安眠を妨げないように見守ることが大切です。
緊急性が高いと思われる時は、そのままの状態を保ち、速やかに動物病院へ連絡して獣医師の指示に従いましょう。
動画を撮影しておく
異変を感じた時は、愛犬の様子を動画で撮影しておきましょう。
診察してもらう時、口頭だけではなかなか症状を伝えきれません。
状態を見ないと区別がつきにくい病気もあるため、動画を撮っておくとスムーズな診断につながります。
撮影する際は、顔の表情や体全体の状態がわかるように撮るのがポイントです。
また、食事や排泄の状態、症状に気づいたタイミングなどをメモしておくと、診断に役立つでしょう。
部屋の温度を調節する
犬は人間のように効率よく体温調節ができません。
部屋が暑すぎたり寒すぎたりすると、体に大きな負担がかかる可能性があります。
寒さや暑さを感じている様子が見られる時は、エアコンやヒーターを活用して、室温を調整してあげてください。
犬の寝床を整える
愛犬がリラックスして眠れるように、寝床を整えてあげることも大切です。
体格に合ったベッドを用意し、常に清潔に保つようにしましょう。
また、大きな音がする場所や人通りが多い場所では、落ち着いて眠れないことがあります。
窓際や玄関周りは避けて、静かで安心できる場所に寝床を設置してあげましょう。
犬がしんどい寝方をしている時の注意すべき症状

しんどい寝方をしていることに気づいたら、全身の状態をチェックすることが大切です。
ここでは、注意すべき症状を4つ紹介します。
これから紹介する症状がひとつでも見られた時は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
呼吸の仕方や回数が変化している
寝ている時の正常な呼吸数は、小型犬で毎分20回程度、大型犬で毎分15回程度と言われています。
30回を超えている場合は、何らかの不調が起きている可能性があります。
また、以下のような呼吸の仕方をしている時も注意が必要です。
- 口を開けたまま呼吸をしている
- 胸やお腹が大きく動いて深い呼吸をしている
- 吸う時より吐く時の時間が長い
このような呼吸の異変が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
舌の色が変化している
口の中を確認できる場合は、舌の色をチェックしてみましょう。
通常は鮮やかなピンク色ですが、以下のような色の時は体調に異変が起きている可能性があります。
- 【青紫】
体内の酸素が不足している「チアノーゼ」のサインかもしれません。
誤飲や誤食、心臓の病気などが考えられます。 - 【白】
貧血や低血糖、体の冷えが原因で白っぽくなっている可能性があります。 - 【真っ赤】
熱中症や病気による高熱の疑いがあります。
舌の色に変化がある時は、早めに動物病院に相談しましょう。
すぐに異変に気づけるように、日頃から健康な時の舌の色を確認しておくようにしてください。
体が熱い・冷たい
しんどい寝方をしている時は、愛犬の体に触れて温度を確認してみましょう。
いつもより異常に熱い場合は、熱中症や膵炎などの病気が原因かもしれません。
逆に冷たく感じる場合は、貧血や内分泌疾患などの影響で低体温になっている可能性があります。
体温計がある場合は、実際に測って数値を確認してみましょう。
犬の平熱は37.5〜39℃程度です。
体温の異常はさまざまな原因が考えられるため、日頃から正常な体温を把握しておくと変化に気づきやすくなるでしょう。
いつもと様子が違う
いつもと違う様子が見られる時も要注意です。
例えば、以下のような場合は、不調が起きている可能性があります。
- 何度も体勢を変える
- 咳が続いている
- 激しいいびきをかいている
- 普段とは違う場所で寝ようとする
とくに、「声をかけても反応がない」「手足をバタつかせて痙攣している」といった状態は、眠っているのではなく意識を失っている可能性があります。
緊急性が高いため、すぐに動物病院に連絡しましょう。
犬がしんどい時の寝方をしっかりチェックしよう
犬の寝方には健康状態が表れていることがあるため、毎日の寝姿をよく観察しておくことが大切です。
しんどい寝方をしていたら、全身の状態を確認し、他に気になる症状がないかチェックしましょう。
異変がある場合は冷静に対処し、早めに動物病院を受診してください。
今回紹介した情報を参考に、愛犬が心地よく眠れるようにサポートしてあげましょう。




















