愛犬がずっと寝ていると「体調が悪いのかな?」と不安になってしまいますよね。
では、そもそも犬の睡眠時間は一体どのくらいなのでしょうか。
そこで今回は、犬を飼っている成人男女200人を対象に、「犬の睡眠時間」に関するアンケート調査を実施しました。
アンケートをもとに、一般的な睡眠時間や睡眠時間が長くなる原因、安眠するためのポイントについて解説します。
熟睡しているときのサインについても解説するので、飼い主さんはぜひチェックしてみてください。
愛犬の睡眠時間はどれくらい?
犬を飼っている成人男女200人に「あなたの愛犬は、1日あたり平均どのくらいの時間、眠っていると感じますか?」というアンケートを実施しました。
その結果、半数以上の人が「10~12時間」と回答しています。
「19時間以上」と回答した人も2人おり、「10時間未満」と回答した人は30人しかいませんでした。
愛犬の睡眠時間が長いと不安になってしまうかもしれませんが、アンケートの回答を見る限り、そこまで不安になる必要はないようです。
実際、「成犬(1~7歳)の1日の睡眠時間は12~14時間が正常」といわれています。
これは、犬が短い眠りを何度も繰り返す「多相性睡眠(たそうせいすいみん)」という睡眠パターンを持っているためです。
ちなみに、子犬(6ヶ月未満)の1日の睡眠時間は18~20時間、老犬(8歳以上)の1日の睡眠時間は14~18時間が正常だとされています。
愛犬の睡眠時間が長くなるのはなぜ?
「愛犬の睡眠時間が長くて心配になったことはありますか?」というアンケートを取ったところ、27人が「はい」と回答しています。
少数ではありますが、やはり睡眠時間が長いと犬の体調が心配になってしまう人は一定数いるようです。
では、どうして犬は睡眠時間が長くなるのでしょうか。
ここでは、犬の睡眠時間が長くなる原因を解説します。
季節や気候の影響
犬は季節や気候の影響によって、睡眠時間が長くなることがあります。
「犬の睡眠時間には日照時間が関係している」といわれており、日照時間が短い冬は睡眠時間が長くなりがちです。
夜が長くなったと勘違いして、いつもよりも長く寝てしまっている可能性もあるでしょう。
年齢によるもの
先述したように、年齢によっても犬の睡眠時間は異なってきます。
子犬の頃は起きている間にたくさんのエネルギーを消費するので、睡眠時間が長くなりがちです。
また、老犬になると体力が低下し、睡眠時間が長くなる傾向があります。
生活環境の変化
生活環境が変化すると、犬の睡眠時間が長くなる傾向があります。
これは新しい環境に慣れていないためです。
引っ越しをしたり、新しい家族が増えたりすると、一時的に睡眠時間が長くなることがありますが、しばらくするといつも通りの睡眠時間に戻ることも多いでしょう。
日中の運動量
日中の運動量も、犬の睡眠時間に影響します。
たくさん走り回ったり長い間散歩をしたりした後は、いつもよりも睡眠時間が長くなる傾向があります。
病気のサイン
犬の睡眠時間が長くなるのには、病気が影響している可能性もあります。
犬の睡眠時間は人間の倍あるので、長く寝るのは当然のことです。
しかし、以下のような場合は注意が必要になります。
- 起きたと思ってもすぐに眠ってしまう
- 1日中ずっと眠り続けている
- 名前を呼んでも反応しない
- 強い刺激を与えたら、やっと起きる
これらの状態が見られたときは、早めに動物病院で診察してもらいましょう。
愛犬が安眠できるためのポイント
「犬が寝る場所に対してどのようなことを心がけていますか?」というアンケートを実施した結果、飼い主さんたちからさまざまな意見が寄せられました。
ここでは、愛犬が安眠できるためのポイントについて、回答が多かったものを詳しく紹介します。
1位.快適な気温に保つ(148人)
アンケートの結果、7割以上の人が「快適な気温に保つ」と回答しました。
愛犬に安眠してほしいのなら、部屋を快適な気温に保つ必要があります。
温度は26度前後に設定し、湿度は50%前後を心がけましょう。
24時間気温を保つのが難しい場合は、犬が自ら体温を調節できるようにタオルケットや冷却シートを準備するようにしてください。
2位.静かで落ち着ける場所に寝床を用意する(113人)
愛犬を安眠させるためには、静かで落ち着ける場所に寝床を用意するのも大切です。
犬は暗い場所を好みます。
また、騒音がすると安心して休むことができません。
ゆっくり眠れるように、ペットハウスを設けるのがいいでしょう。
3位.ベッドや毛布を用意する(106人)
「ベッドや毛布を用意する」という人も約半数いました。
犬はやわらかい場所を好む傾向があるので、しっかりとベッドや毛布を用意しましょう。
上質な睡眠が取れるように、低反発のベッドを選ぶのもおすすめです。
愛犬が熟睡しているサイン
最後に、愛犬が熟睡しているサインを紹介します。
これから紹介するサインが見られた場合は、愛犬が熟睡しているということなので安心してください。
目が半分空いていたり、白目になったりしている
目が半分空いていたり、白目になったりしているのは熟睡しているサインです。
ちょっと怖いかもしれませんが、身体の力が抜けているだけなので安心してください。
仰向けで寝ている
仰向けで寝ているのも、犬が熟睡しているサインです。
お腹を見せるということは、それだけ安心しているということなので、心配する必要はありません。
近くで物音がしても起きない
熟睡している犬は、近くで物音がしても起きません。
多少の物音がしても動じないのであれば、安心しきっている証拠です。
犬が熟睡しているのか気になるのであれば、犬の近くで物音を出してみてください。
寝言を言っている
「クーン」「ワン」といったように、愛犬が寝言を言う場合もあります。
寝言を言っているのも、犬が熟睡しているサインです。
ただし、突然いびきが出るようになった場合は、無呼吸症候群になっている可能性があります。
心配なときは、早めに動物病院で診察してもらいましょう。
身体がピクピクと動く
睡眠中に犬の身体がピクピク動くと、不安になってしまいますよね。
しかし、身体がピクピク動くのは、熟睡しながら夢を見ている状態です。
足を動かしているのなら、きっと夢の中で走り回っているのでしょう。
不安になる必要はないので、安心してください。
犬は睡眠時間が長いのでしっかり環境を整えてあげよう
犬は人間よりも睡眠時間が長いです。
愛犬が長時間眠っていると不安になってしまうこともあるかもしれませんが、きわめて普通のことなのでとくに心配する必要はありません。
ただし、「起きたと思ってもすぐに眠ってしまう」「1日中ずっと眠り続けている」といった場合は、病気の可能性があるので注意してください。
違和感を感じたら、できるだけ早く動物病院で診察してもらいましょう。
今回紹介した安眠できるためのポイントを参考にして、愛犬が熟睡できる環境を整えてください。