犬のしつけに悩む飼い主は8割以上!基本的なトレーニング方法を徹底解説 犬のしつけに悩む飼い主は8割以上!基本的なトレーニング方法を徹底解説

犬のしつけ・お手入れ

犬のしつけに悩む飼い主は8割以上!基本的なトレーニング方法を徹底解説

「うちの子、なかなか言うことを聞いてくれなくて…」と、愛犬のしつけに悩んだ経験はありませんか?

犬との生活は喜びや癒しを与えてくれる一方、しつけは飼い主にとって大きな課題となりやすいです。

今回の記事では、犬を飼っている成人男女200人を対象に実施した、「犬のしつけの悩み」に関するアンケート調査の結果を紹介します。

世の飼い主さんはどのような悩みを抱えているのか、詳しく見ていきましょう。

また、基本的なトレーニング方法についても解説するので、是非とも参考にしてください。

 

犬のしつけに悩んだことがある飼い主は8割を超える

犬を飼っている成人男女200人を対象に「飼っている犬のしつけに悩んだことはありますか?」というアンケート調査を行った結果、全体の8割を超える人が「犬のしつけに悩んだことがある」と答えました。

この結果から、多くの飼い主が愛犬の行動に頭を悩ませている現状がわかります。

初めて犬を飼う人はもちろん、これまで犬を飼った経験のある人でも、犬種や性格によってしつけの難しさを感じるケースは非常に多いといえるでしょう。

 

犬が吠えることに悩んでいる飼い主が多い

続いて、「犬のしつけに関してどんなことで悩みましたか?」というアンケートをとった結果、「吠え」に関することで悩んでいる飼い主さんがもっとも多いことがわかりました。

犬は、意思表示の手段として、飼い主やさまざまなものに吠えることがあります。

そのため、愛犬が何の意思表示として吠えているのかを理解しないと、吠えをやめさせるのは難しいでしょう。

そして、2位には「トイレ」、3位には「噛み癖」がランクインしました。

これらに関しても、適切なしつけをしなければ、なかなか改善されないので、飼い主の悩みの種になりやすいでしょう。

 

多くの飼い主が実施している犬のしつけ

犬を飼っている成人男女200人を対象に「普段している犬のしつけがあれば、具体的に何をしているか教えてください」と質問したところ、以下のような回答が寄せられました。

ここでは、寄せられた回答を紹介していきます。

 

基本的なコマンドを教える

  • ご飯のときに「待て」と教えている。
  • 他人が家に来たらハウスに入ることを覚えさせています。
  • お手やお座りをしっかりと身につけさせる。

基本的なコマンドを教えるのは、しつけの第一歩として多くの飼い主さんが行っていることのようです。

「待て」「ハウス」「お座り」「お手」といったコマンドを教えることで、犬の行動をコントロールしやすくなります

また、犬にコマンドを教える行為は、飼い主と犬とのコミュニケーションにも繋がります。

コマンドは、指示に従わせる意味合いだけでなく、信頼関係を築く上でも非常に重要なものだといえます。

 

褒め方・叱り方を工夫する

  • 指示通りできれば笑って褒めます。ダメなことしたら、しばらく無視。
  • 上手くできたときは大げさに褒めることです。
  • ダメなことをしたら、叱らずにケージからクレートに移すようにしています。

褒め方や叱り方を工夫することも、多くの飼い主さんが実践しているしつけといえます。

犬は、飼い主さんから褒められることが大好きです。

指示通りにできたときは、明るい声で褒めたり体を撫でたりすることで、犬は「良いことをした」と認識します。

一方、望ましくない行動をした際には、常に決まった言い方で叱ることで「これは悪いことなんだ」と学習してくれます。

何が「良いこと」で何が「悪いこと」なのかを明確に伝えることができれば、きっと行儀の良い子に育ってくれるでしょう。

 

ご褒美を与える

  • コマンドを言ってできたらおやつをあげる。
  • ルールが守れたらおやつをあげる。
  • いうことを聞いたらご褒美をあげる。

おやつをご褒美として活用することも、一般的なしつけ方法の一つです。

犬にとって、おやつは強力なモチベーションになります。

コマンドに従ったり、良い行動をしたりした直後にご褒美を与えることで、犬はその行動とご褒美を結びつけ、次も同じように行動しようとします。

適切なタイミングでおやつを与えて褒めてあげれば、しつけの効果を最大限に高めることができるでしょう。

 

犬をしつけるときの基本的なトレーニング方法

効果的なしつけを行うためには、いくつかの基本的なトレーニング方法を理解しておくことが大切です。

ここでは、犬をしつけるときの基本的なトレーニング方法を解説します。

 

名前を覚えさせてアイコンタクトをとれるようにする

最初に教えるべきことは、「愛犬に自分の名前を認識させること」と「アイコンタクトを取ること」です。

上記の2つを満たせば、その後のしつけをスムーズに進めることができるでしょう。

 

愛犬に名前を覚えてもらうステップ

  1. 愛犬がこちらに顔を向けたら、名前を呼びかけます
  2. おやつの匂いを愛犬に嗅がせて振り向かせ、はっきりと名前を呼びかけます
  3. 上記のステップに慣れてきたら、今度は愛犬の背後から名前を呼んでみましょう
  4. 振り向いたら、笑顔で褒めながらおやつを与えます

 

愛犬とアイコンタクトを築くためのステップ

  1. おやつを握った手を愛犬の鼻先に近づけます
  2. 次に、おやつを持った手を飼い主さんの顎の近くまで持ち上げます
  3. 愛犬がおやつを目で追い、自然と顔を上げたタイミングで、優しく名前を呼びかけます
  4. 愛犬と目が合ったら、すぐに褒め言葉をかけながら、おやつを与えます

これらのトレーニングは、愛犬が名前を呼ばれただけで自然と飼い主さんと目を合わせるようになるまで、根気強く繰り返しましょう。

 

最低限のコマンドを教える

最低限のコマンドを教えるのも大切です。

とくに、「お座り」「伏せ」「待て」などのコマンドは、是非とも犬に覚えさせておきましょう。

犬が混乱しないように、コマンドの言葉は家族内で統一するようにしてください。

 

お座りの教え方

  1. 手におやつを持ち、愛犬の正面に立ちます
  2. おやつを持った手を愛犬の鼻先に近づけ、そのままゆっくりと頭の上に向かって持ち上げます
  3. おやつを追って愛犬の鼻が上がり、自然と腰が下がる体勢になります
  4. 座ったら、褒めながらおやつを与えます
  5. おやつでの誘導で座れるようになったら、お座りの言葉だけで座れるように練習しましょう

「お座り」がある程度できるようになったら、「伏せ」のトレーニングを始めましょう。

 

伏せの教え方

  1. まず、愛犬に「お座り」をさせます
  2. おやつを持った手を愛犬の鼻先に近づけ、そのままゆっくりと地面に向かって下げていきます
  3. おやつを追いかけるように、愛犬が自然と伏せた体勢になります
  4. 伏せたら、褒めながらおやつを与えます
  5. おやつでの誘導で伏せができるようになったら、「伏せ」の言葉だけで伏せができるように練習しましょう

「お座り」や「伏せ」をある程度習得したら、いよいよ「待て」を教えましょう。

 

待ての教え方

  1. 愛犬に「お座り」または「伏せ」をさせ、指示した体勢になったら優しく褒めながらおやつを与えます。
  2. 何も言わずに1~2秒その体勢をキープできたら、再度おやつを与えて褒めます
  3. 少しずつ時間を延ばしていき、3秒、4秒と体勢を維持できるように練習します
  4. その後、10秒程度、体勢をキープできるようになることを目標に練習します
  5. ある程度時間を保てるようになったら、「お座り」または「伏せ」をさせた後に「待て」と指示します
  6. 「待て」の言葉をかけて10秒ほど待てたら、「よし」という言葉で体勢を解除させ、ご褒美としておやつを与えます

これらの基本的なコマンドを教える際は、焦らず、根気強く、そして褒めることを忘れずに行いましょう。

愛犬との信頼関係を築きながら、楽しくトレーニングを進めていくことが大切です。

 

トイレの場所を覚えさせる

続いては、トイレトレーニングの仕方を解説します。

トイレトレーニングは、子犬の時期に集中的に行うことで、数日から1週間程度でしつけることが可能です。

  1. ケージの床全体にトイレシートを敷き詰めます
  2. 犬が排泄を終えるまで基本的にケージから出さないようにします
  3. 犬が排泄を始めたら、「ワンツー、ワンツー」と繰り返し唱えます
  4. 排泄が終わったら、すぐに「えらいね!」「上手にできたね!」と愛情を込めて褒め、ご褒美としておやつを与えます
  5. 「ここで排泄すると良いことがある」と犬に学習させることが重要です
  6. 排泄後、ケージから出して、愛犬が満足するまでたっぷりと遊んであげましょう

排泄中の掛け声は、大きな声や強いトーンで行わないように注意してください。

犬が驚いて、排泄を中断してしまう可能性があります。

犬が排泄を始めたのを確認してから、落ち着いたトーンで優しく掛け声を繰り返しましょう

 

無駄吠えをやめさせる

無駄吠えをやめさせるためには、シチュエーションごとにしつけの仕方を変えることが大切です。

 

要求吠えへの対処法

「遊んでほしい」「ご飯が欲しい」といった要求吠えに対しては、無視をすることがもっとも重要です。

吠えた直後に構ったり、おやつを与えたりしてしまうと、犬は「吠えれば良いことがある」と学習して、ますます吠えるようになってしまいます。

愛犬が吠えている間は徹底的に無視を続け、吠えるのをやめた瞬間に「お利口だね」と優しく褒めてあげましょう

 

玄関チャイムに吠える際の対処法

玄関チャイムに吠える場合は、チャイムの音に慣れさせることが重要です。

録音したチャイム音を繰り返し聞かせておくことで、チャイム音への反応を和らげることができます。

また、チャイムが鳴りそうなタイミングで、愛犬の注意をおやつで引きつけるのも有効な方法です。

重要なのは、必ず犬が吠える前におやつを与えること。

吠えた後におやつを与えると、「吠えたことへのご褒美」と誤解され、さらに吠えるようになる可能性があります。

来客時に愛犬を落ち着かせたい場合は、クレートを活用するのもいいでしょう。

チャイムが鳴る前にクレートにおやつをばらまいて誘導し、自分から入るように促します。

クレートに入ったら扉を閉め、落ち着くまで布をかけて目隠しをしてあげると、犬は安心して過ごせるようになります。

これを繰り返すことで、チャイムの音とクレートへの入室がポジティブに結びつき、チャイムが鳴ると自らクレートに入るようになるでしょう。

 

散歩中の吠えに対する対処法

散歩中に他の人や犬に吠えてしまう場合は、以下の方法を試してみましょう。

  1. 他の犬や人が近づいてくるのを飼い主さんが先に気づいたら、すれ違う前に愛犬におやつを与えます
  2. 愛犬がおやつに集中し、吠えずにすれ違うことができたら、思いきり褒めてあげましょう

この流れを繰り返すことで、無駄吠えが減っていきます。

 

噛み癖を直す

愛犬の噛み癖を直したい場合は、噛まれたときに痛がるようにするのが効果的です。

具体的には、「痛い!」と短く声を上げ、すぐに遊びを中断してその場を離れ、1分程度無視します。

噛むたびにこの対応を繰り返すことで、愛犬は「噛むと飼い主さんがいなくなる」「噛むと楽しいことが終わってしまう」と学習します。

この方法を行う際には、「他に遊んでくれる人がいない環境を作る」「1人で楽しめるおもちゃがないようにする」ことを心がけましょう。

また、大声で叱責すると、犬は恐怖を感じて委縮し、さらに噛むようになる可能性があります。

リアクションは、あくまでも遊びの中断を伝えるためのものなので、少し驚かせる程度の声に留めておきましょう。

 

犬をしつけ教室に通わせたことがある飼い主は約1割

犬を飼っている成人男女200人に「犬をしつけ教室に通わせたことはありますか?」というアンケートをとった結果、「通わせたことがある」と答えた飼い主は、全体の約1割に留まりました。

この結果から、犬をしつけ教室に通わせる飼い主は、少数派であることがわかります。

しかし、しつけ教室は効果が非常に高いので、愛犬のしつけに悩んでいる場合は、通わせることを検討した方がいいでしょう。

 

しつけ教室に通わせて効果を感じた飼い主は多い

しつけ教室に通わせた経験のある飼い主さんに「犬をしつけ教室に通わせて効果はありましたか?」というアンケートをとった結果、9割近くの人が「効果を実感した」と答えました。

専門的な知識を持つトレーナーから直接指導を受けることで、しつけの効率を高めることができます。

また、飼い主自身の知識や技術の向上にも繋がるようです。

 

犬のしつけ教室にかかった費用

「犬のしつけ教室にかかった費用はいくらぐらいでしたか?」というアンケートをとった結果、「10,000円〜30,000円」と答えた人がもっとも多かったです。

しかし、犬のしつけ教室の費用は、教室の種類やプログラム内容によって大きく異なります。

無料で体験できるサービスもあれば、合宿プランを用意している教室もあるので、料金体系は幅広いといえるでしょう。

 

人と犬が幸せな生活を送るためにはしつけが必要

犬との生活は、私たちに喜びや癒しを与えてくれる素晴らしいものです。

しかし、そのためには、犬が社会の一員として適切に行動できるように、適切なしつけをすることが必要不可欠です。

しつけは、単に犬をコントロールするためのものではなく、人と犬が幸せに暮らすために必要なコミュニケーションの手段であり、信頼関係を築くための土台となります。

もし愛犬のしつけに悩んでいるのなら、決して一人で抱え込まずに、今回ご紹介した基本的なトレーニング方法を試してみてください。

根気強く、愛情を持って接することで、愛犬は必ずあなたの気持ちに応えてくれるはずです。

また、必要であれば、専門家の力を借りることも考えておきましょう。

 

【調査概要】

  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査対象:犬を飼っている成人男性・成人女性
  • アンケート母数:200名
  • 実施日:2025年4月24日
  • 調査実施主体:株式会社ゆすず「コノコトトモニ

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