散歩中に歩いてくれない!そんなときの犬の気持ちって? 散歩中に歩いてくれない!そんなときの犬の気持ちって?

犬の散歩・おでかけ

散歩中に歩いてくれない!そんなときの犬の気持ちって?

暖かい時期にも寒い時期にもその時期ごとの良さがある。それが愛犬とのお散歩ではないでしょうか。

お散歩が好きな犬もいますし、嫌いな犬もいます。しかし、どちらの犬にも共通して、急に歩かなくなることがあります。その場で踏ん張ったり、お座りをしてしまったりする犬もいます。どんなにリードを引っ張ってもその場から動かず、時にはリードが抜けてしまうこともあります。

お散歩中にいきなり歩かなくなる時、犬はどんな気持ちなのでしょうか。本記事では、そんな犬の気持ちを解説していきます。

しつけで歩くようになるの?

子犬初めてのお散歩

実は、「散歩中に犬が歩かない」という問題は、子犬に多く見られます。基本的に犬は3回目のワクチンが終るまでお散歩をすることができません。つまり、3ケ月から4ヶ月の間は、あまり外の世界を知らずお家の中で過ごすことになります。それが、3回目のワクチンが終了した途端に、いきなり外の世界に連れ出されるのです。

飼い主にとっては良く知った風景なのかもしれませんが、子犬にとっては知らないものだらけ。色々なものに怖がってしまうのは当たり前のことといえます。犬は苦手なものや恐怖を感じるものに出会うと立ち止まってしまいます。暗闇が怖い犬は夜の公園の前で歩かなくなってしまったり、水たまりが苦手な犬は水たまりの前で歩かなくなってしまったりします。

このように、子犬の初めてのお散歩は怖いものや苦手なものだらけなのです。経験を積んで、安心だとわかるようになると歩かないという現象も解消されていきます。

もし、怖いものを見つけて歩けなくなってしまった場合は飼い主が抱きかかえて通り過ぎても良いですし、おもちゃなどで気をそらして通りすぎるのも良いでしょう。

初めてのお散歩に連れて行くとき

今までずっとお家の中にいた愛犬がお散歩デビューするとき、前述したように知らないことがいっぱいです。初めて聞く音やにおい、景色などが溢れていて中には恐怖を感じてしまうものも少なくありません。

せっかくのお散歩ですから、どうせなら「お散歩は楽しいもの」と思ってほしいですよね。お散歩が安心できて楽しいものだと分かれば、恐怖などで歩かない状況も少なくなってきます。初めて見るものや感じるものの中でいきなり歩いて散歩するのが怖いと感じてしまう犬も少なくありません。

そういうときは、スリングなどに犬を入れて飼い主の腕の中でお散歩をしてみることです。大好きな飼い主の体温を感じながらのお散歩となり、犬も安心することができます。このような経験を繰り返していけばきっとお散歩は楽しいものだと分かってもらえるでしょう。

単なるわがまま?

犬がお散歩中に歩かないのは、すべて「怖いものがある」ということが原因なのでしょうか。

残念ながら、それは違います。怖いものがなくても、犬だって帰りたくない気持ちになることがあるのです。恐怖を感じるものに出会った時以外に、犬が散歩中に歩かなくなるのはなぜなのかを見ていきましょう。

まだ帰りたくない!

家の前まで帰ってきたにもかかわらず、急に歩かなくなってしまったことはありませんか?人間だって楽しいところに行ったら帰りたくなくなるものです。それは犬も同じで、家に帰ると楽しい散歩の時間が終ってしまうことを知っています。そういう理由から、散歩中帰路につくと「まだ帰りたくない!」と、歩かない状態になってしまうのです。逆に言うならば、飼い主とのお散歩が非常に楽しいということでもありますので、非常に良いお散歩ができているといえるでしょう。

ただ、「まだ帰りたくない!」と踏ん張る犬の姿がかわいくてお散歩を延長してしまうような対応はあまりよくありません。犬が自分の方が上位のリーダーであると思ってしまい、こちらの指示に従わなくなってしまいます。また、「歩かなければお散歩は終わらない」と学習して頻繁に歩かなくなってしまいます。踏ん張る犬の姿は可愛いですが、心を鬼にして帰りましょう。

抱っこして!

歩くのが疲れたり、構ってほしくなったりした時にも犬は散歩中に歩かなくなります。犬の気持ちとしては「抱っこして!」という感じでしょう。このように、疲れや構ってほしくて歩かなくなる場合は安易に抱っこをしてしまってはいけません。

前述したように犬は自分がリーダーだと勘違いし、飼い主の指示に従わなくなってしまいます。このような状態になったときは、おやつをあげたり抱っこしたりせずに、リードを引っ張って歩いてもらいましょう。少し歩くと犬も観念して歩きはじめます。

ずっとにおいを嗅いで動かない

犬はにおいを嗅ぐことが娯楽の一つと言っても過言ではないでしょう。においを嗅ぐことが楽しくてしょうがないのです。犬がにおいを嗅ぐ理由は、マーキングされた場所を嗅いで他の犬の情報を集めたり、食べられるものがないか探したりしている状態です。

犬がにおいを嗅いで動かなくなってしまった場合は、おやつを使って顔を上げさせたり、リードを短く持ってひっぱったりして注意を他のことにそらしましょう。

お散歩を怖がっているみたい

以前はお散歩が大好きだったのに、急にお散歩に行きたがらなくなった場合は何らかのトラブルがあったと考えられます。よくあるパターンとしては病気やケガ等、犬自身にトラブルが発生していることが考えられます。苦しそうに呼吸をしていたり、足をかばうように歩いたりしていないでしょうか。

そのようなことがある場合はすぐにかかりつけの獣医師に連れていきましょう。また、直近のお散歩でとても怖い思いをした場合も、お散歩に行くのを嫌がります。急に雨が降ったり、雷が鳴ったり、他人に乱暴に扱われたりしていないでしょうか。

このようなことが考えられる場合は、あまり無理強いをせず、犬の気分が向いたときに短時間お散歩するなどして「お散歩のリハビリ」をしていくのが良いでしょう。

歩かせるために対策が必要な場合も!

基本的に犬は散歩が好きな子が多いですが、様々な事情で散歩が嫌になってしまったり、散歩中に歩かなくなってしまったりすることがあります。

ここまで述べてきたような犬の気持ちに起因するものだけでなく、中には対策を必要とするものもあります。

一体どのような状態になると対策が必要になるのかを見ていきましょう。

老犬の場合

人間と同じように、犬も年を取ると体が弱ってきます。足腰の痛みや、体の動かしにくさがあるとどうしても外に出るのが億劫になってしまうのは、犬も一緒です。シニア犬で今までお散歩が好きだったのにも関わらず、外に出たがらなくなった場合はまず獣医師に見てもらい、体に怪我や病気がないか診てもらうことが必要です。

また、加齢によるもので、治療法があまりない場合などは、カートやスリングに入れてお散歩に行くだけでもかなり気分転換になります。このような方法も考慮してみるのが良いでしょう。

 

冬などの寒い時期

寒さに強い犬種もいれば、弱い犬種もいます。凍えるような寒さの日にお散歩に出かけるのは犬だっていやな時があります。あまりにも寒すぎる日はお散歩に行かないというのも一つの選択肢ではありますが、どうしてもお散歩に行くという時は、足の裏の肉球に注意してあげてください。

アスファルトは、寒い日は氷のように冷えきっています。犬はそこをある意味素足で歩くので、肉球が非常に傷つきやすくなっています。もし、寒い日の散歩中に犬が歩かなくなってしまったら、足の裏をチェックしてみて下さい。あかぎれや、小石などで怪我をしてしまっている可能性があります。もし、このような場合はお散歩を切り上げてお家に帰ることをお勧めします。最近は、犬用の靴なども売っていますので、冬の間は靴をはいてお散歩に行くのもお勧めです。

病気で歩かない可能性も!

加齢や、寒さなどで歩かなくなってしまうこともありますが、中には病気にかかってしまって歩けなくなってしまうこともあります。散歩中に歩かなくなってしまった場合、特にうずくまるように倒れこんでしまった場合は注意が必要です。何かを誤飲して具合が悪くなってしまったことなどが考えられます。いつもと様子が違う感じで、歩かなくなってしまった場合はすぐに獣医師に診てもらいましょう。

それ以外にも、抱き上げようとしたときに嫌がったり、吠えたりする場合は脚の間接を悪くしていたり椎間板ヘルニアにかかっていたりすることがあります。

このような場合も獣医師に診てもらうのが良いでしょう。

まとめ

人間と同じように、犬にも散歩中に歩かなくなることがあります。心理的な原因としては、まだ帰りたくなかったり、疲れてしまって抱っこしてほしかったりする場合が考えられます。しかし、歩かなくなってしまう原因はそれだけではありません。加齢や環境、そして病気の問題などで歩かなくなってしまうこともあります。

愛犬が散歩中に歩かなくなってしまった場合、それがどんな原因によるものなのかをよく観察し、それにあった対処をすることが必要になります。

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