愛犬が「分離不安症」になってしまい、困った経験はありませんか?
分離不安症とは、犬が飼い主と離れることで強い不安を感じてしまう症状のことです。
愛犬が分離不安症になると、飼い主さんが外出するたびに心配になってしまいますよね。
そこで今回は、犬を飼っている200人の飼い主さんを対象に、「分離不安症」に関するアンケート調査を実施しました。
アンケートの結果をもとに、分離不安症になってしまった原因や効果的な改善策について解説するので、飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
犬の分離不安症とは?
分離不安症とは、犬が飼い主と離れることによって強い不安を感じ、さまざまな問題行動を引き起こしてしまう状態のことです。
例えば、飼い主さんが出かける準備をするだけでソワソワしたり、留守番中に大きな声で吠え続けたりします。
また、家の中のものを壊したり、自分の体を傷つける自傷行為をしたりすることも少なくありません。
どの犬種でも発症する可能性があり、心の不調がそのまま体の病気につながる恐れもあります。
「分離不安症かもしれない」と感じたら、愛犬の健康を守るために早急に対処することが大切です。
「分離不安症」という言葉は浸透しているが、詳しく知る人は4割以下
犬を飼っている飼い主さん200人に、分離不安症の認知度についてアンケートを取りました。

アンケートの結果、分離不安症の内容を「知っている」と回答した人は75人にとどまりました。
一方で「知らない」と回答した人は60人にものぼり、正しい知識が十分に広がっていない現状がわかります。
「名前だけは聞いたことがある」という人も含めると、なんと6割以上の飼い主さんが分離不安症の内容を詳しく理解していないことがわかりました。
分離不安症は、愛犬の健康を損なう恐れがある非常に危険な症状です。
愛犬が元気に過ごせるように、まずは分離不安症の原因や改善策をしっかりと学んでいきましょう。
約3割の飼い主が「分離不安」の疑いを感じている
次に、犬を飼っている飼い主さん200人に、『愛犬が「分離不安症かもしれない」と感じた(または診断された)ことはありますか?』というアンケートを取りました。

アンケートの結果、愛犬が分離不安症かもしれないと答えた人は57人でした。
これは飼い主さんの約3人に1人が、愛犬の様子に不安を感じている計算になります。
多くのわんちゃんが抱える身近な問題なので、決して珍しいことではありません。
「自分の家だけかも」と悩む必要はないので、まずは落ち着いて愛犬のサインをチェックしてみましょう。
分離不安を感じた症状の第1位は「吠え・遠吠え」
続いて先程のアンケートで、愛犬が分離不安症かもしれないと回答した57人に、『分離不安症で見られた症状はなんですか?』という質問をしました。

アンケートの結果、もっとも多かった症状は「吠え・遠吠え」で43人でした。
犬の遠吠えは分離不安症の代表的なサインなので、多くの飼い主さんが真っ先に気づくポイントです。
外出中に愛犬が鳴き続けていると、近所への迷惑も重なって不安になってしまいますよね。
次に多かったのは「トイレの失敗」が17人、続いて「家具などの破壊」が13人という結果でした。
普段は良い子なのに留守番中にだけトラブルが起きる場合は、分離不安を疑う大きなきっかけになるでしょう。
分離不安になった原因は「留守番時間の増加」が最多
では、なぜわんちゃんは分離不安症になってしまうのでしょうか。
愛犬が分離不安症かもしれないと回答した57人に、『愛犬が分離不安になった「原因」として、思い当たるものはありますか?』という質問をしました。

アンケートの結果、分離不安症の原因として「留守番の時間が増えた」と答えた人が21人で最多でした。
その他にも、「過保護な接し方」や「生まれつきの性格・気質」といった理由を挙げる人も少なくありません。
環境の変化だけでなく、普段のコミュニケーションも大きく関係していることがわかります。
ここからは、わんちゃんが分離不安症になってしまう主な原因を一つずつ詳しく解説します。
留守番の時間が増えた
分離不安症になる代表的な原因として、生活スタイルの変化で留守番の時間が増えたことが挙げられます。
飼い主さんがいない時間が長くなると、犬は強い不安や寂しさを感じてしまいます。
その寂しさが心のストレスとなり、分離不安症の発症につながってしまうのです。
ストレスを解消しようとして家のものを壊したり、誤飲をしたりする危険もあるので注意しましょう。
過保護な接し方
分離不安症になる原因には、日頃の過保護な接し方が関係していることもあります。
四六時中ずっと一緒に過ごしていると、犬が過度に甘えん坊な性格になってしまうのです。
「常に構ってほしい」という気持ちが強くなりすぎると、わずかな時間も1人で過ごせなくなります。
愛犬と交流するのは良いことですが、自立心を育てるためにも溺愛しすぎないことが大切です。
生まれつきの性格・気質
分離不安症になってしまうのは、生まれつきの性格や気質が原因かもしれません。
不安になりやすい性格の犬や警戒心が強い性格の犬は、分離不安症になりやすい傾向があります。
特に、トイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフンドは甘えん坊な性格をしているので、分離不安になりやすいです。
子犬期の社会化不足
分離不安症になる原因として、子犬の時期に1人で過ごす経験が足りない「社会化不足」も考えられます。
子犬は寂しいとすぐに吠えますが、普通は成長とともに少しずつ落ち着いていくものです。
しかし、「1人にするのはかわいそう」とずっとそばに居続けてしまうと、大人になっても飼い主さんに依存してしまいます。
子犬のうちから短時間の留守番に慣れさせて、自立を促してあげることが必要です。
引っ越しや家族構成の変化
周囲の環境が大きく変わることも、犬が分離不安症を発症してしまう原因の一つです。
例えば、引っ越しやリフォームなどで住む場所が変わると、犬は大きなストレスを感じてしまいます。
また、赤ちゃんが生まれたり新しいペットが増えたりすることも、不安を感じるきっかけになるでしょう。
環境が変わるときはいつも以上に愛犬の様子を観察し、安心感を与えてあげてください。
分離不安に最も改善効果があったのは「留守番環境の改善」
さらに、愛犬が分離不安症かもしれないと回答した57人に、『愛犬の分離不安を改善するために試して「実際に効果があった」対策は何ですか?』という質問をしました。

アンケートの結果、実際に効果があった対策は「留守番環境の改善」が30人で最多でした。
続いて、「外出前後のルーティンの見直し」や「外出前の十分な運動」を挙げる人も多かったです。
病院やトレーナーに頼る前に、まずは家庭でできる工夫から始めている飼い主さんが目立ちます。
最後に、愛犬の分離不安症を改善するために今日からできる具体的な対策を詳しく解説します。
留守番環境の改善
愛犬に分離不安症の疑いを感じたら、まずは不安を感じさせないように留守番環境を改善しましょう。
留守番中に怖い思いをすると、分離不安の症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。
寂しさを紛らわせるためにテレビをつけたり、お気に入りのおもちゃを用意してあげたりするのが効果的です。
また、外の音や光を遮るためにカーテンを閉めるのも良い方法といえます。
雷などの大きな音は犬をパニックにさせることがあるので、できる限りの対策をしてあげてください。
外出前後のルーティン見直し
分離不安を改善する対策として、外出する前の何気ないルーティンを見直すことも非常に大切です。
出かけるときに「いってきます」と声をかけすぎると、犬がかえって興奮してしまう可能性があります。
「留守番は特別なことではない」と思ってもらえるように、できるだけそっと外出するようにしましょう。
たとえ帰宅したときに悪戯をされていても、その場で叱ってはいけません。
犬は時間が経ってから怒られても理由がわからないので、黙って片付けるのが正解です。
外出前の十分な運動
愛犬の分離不安症を和らげるためには、外出前に散歩などの十分な運動をさせてあげることも効果的です。
出発前に思いっきり体を動かしておけば、留守番中は疲れて寝て過ごしてくれるようになります。
散歩だけでなく、室内で一緒に遊んだり日光浴をさせたりするのもいいでしょう。
満足感を与えることで、飼い主さんがいなくなる不安を和らげることができます。
分離不安の改善には環境改善が重要
分離不安症は精神的な不調だけでなく、身体的な不調にもつながる可能性があります。
少しでも愛犬の様子がおかしいと感じたのなら、今回紹介した環境改善やルーティンの見直しを試してみてください。
飼い主さんの接し方が変わることで、愛犬の不安も少しずつ解消されていくはずです。
ただし、自宅でのケアだけでは限界がある場合もあります。
症状がひどくて改善が見られないときは、迷わずに動物病院の受診を検討しましょう。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:犬を飼っている成人男性・成人女性
- アンケート母数:男女200名
- 実施日:2026年1月14日、15日
- 調査実施主体:株式会社ゆずず「コノコトトモニ」




















